格安で楽しめる!東京・新木場 夢の島熱帯植物館&木材合板博物館

格安で楽しめる!東京・新木場 夢の島熱帯植物館&木材合板博物館

更新日:2014/03/28 16:52

村松 佐保のプロフィール写真 村松 佐保 嬬恋村案内人
新木場といえば、材木と夢の島で有名なエリアです。都心部からのアクセスもとても楽で、お台場などベイエリアの観光地や、ディズニーリゾートからも電車1本で行ける便利なところです。東京観光で少し時間が空いた時にオススメです。
今回は夢の島公園内にある人気の「夢の島熱帯植物館」と隠れスポット「都立第五福竜丸展示館」、そして木の町ならではの「木材・合板博物館」という格安で満喫できる施設をご案内いたします。

余熱利用 省エネが生み出す『夢の島熱帯植物館』

余熱利用 省エネが生み出す『夢の島熱帯植物館』

写真:村松 佐保

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かつてはごみの処分場であった「夢の島」ですが、埋め立て終了後は整備が進み、緑が美しい都立公園として生まれ変わりました。

広さ約43ヘクタール(東京ドーム約9個分)の公園内には宿泊もできる総合スポーツ施設やバーベキュー広場など楽しめるスポットがいくつもあります。中でも巨大な3つの半円形ガラスドームが目印の「熱帯植物館」では、異国の情緒溢れるひとときを満喫できます。

温室内の環境を維持するためには莫大なエネルギーが必要。それらすべてを隣接する新江東清掃工場から送られてくる高温水でまかなっています。まさに省エネが生んだ植物館といえます。

植物館の見どころは「木生シダと水辺の景観」「ヤシと人里の景観」「小笠原の植物とオウギバショウ」と3つのテーマに分かれて異なる趣を満喫できることです。

大温室に一歩足を踏み入れるとそこはジャングル。シダが生い茂る密林の中を流れ落ちる滝に釘付けになります。滝の裏側を歩くと落ちてくる水しぶきに臨場感が溢れています。ゆっくり水辺の景観をお楽しみください。

心にくいほどの館内レイアウト!

心にくいほどの館内レイアウト!

写真:村松 佐保

ニッパヤシの葉でふかれた屋根。ヤシ林の中に建っている人里から息づきが伝わってきます。家のまわりには鮮やかな色の花やマンゴーが植えられています。

温室はじっくり回るにはちょうどいい広さ。高さを上手に使ったレイアウトに感激します。小川にかけられた小さな橋、段を上って小高い丘から眺める池。少し移動するだけで、こんなにも変化する景色を楽しめることに驚きです。亜熱帯小笠原にしかない植物も楽しめます。

また館内には、15分ほどの映画が上映されているホールや情報ギャラリーなどがありますので、熱帯に関する知識も吸収できます。
リーズナブルな喫茶室もありますので、窓から植物や池を眺めながらホッと一息できます。ご家族や恋人たちと、緑に囲まれながらゆったりくつろげる貴重な時間を過ごしてみませんか!

入館料:
一般 250円 65歳以上 120円 中学生 100円
開園時間・休館日等詳細は、下記[MEMO] 東京都夢の島熱帯植物館について をご覧ください。

『都立第五福竜丸展示館』をのぞいてみよう!

『都立第五福竜丸展示館』をのぞいてみよう!

写真:村松 佐保

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公園内にあるちょっと変わった見どころ『都立第五福竜丸展示館』。1954年にビキニ環礁での水爆実験で被災した、マグロ漁船「第五福竜丸」の船体が展示されています。木造の漁船で遠方まで漁に出ていた時代がうかがわれます。

東京都は、遠洋漁業に出ていた木造漁船の実物を展示することによって事実を広く知ってもらい、原水爆による惨事が再び起こらないようにという願いをこめて、1976年に開館しました。

総トン数140トン、全長30メートル、高さ15メートル、幅6メートルほどの船が、尖った三角形の入り口がある重々しい建物にどっしりと置かれています。広さにさほど余裕がありませんので、船全体をカメラに収めることはできませんが、間近で撮る船体の一部分が尚更大きさを感じさせてくれます。

館内には水爆実験被災の被害、乗組員の病状、太平洋の核汚染状況など、「核」に関する資料も展示されています。年間400校以上の小中学校や高校などからの団体見学もあり、筆者が訪れたときも制服姿の学生さんが大勢見学されていました。一度のぞいてみてください。
入館料無料で見学ができます。

展示館へのアクセスは、下記[MEMO] アクセス・館の周辺(東京都立第五福竜丸展示館) をご覧ください。

木は天才!おすすめ隠れスポット『木材・合板博物館』

木は天才!おすすめ隠れスポット『木材・合板博物館』

写真:村松 佐保

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かつて「木の町木場」といえば、現在の木場駅(東京メトロ東西線)付近でした。当時は海が近く運河の水に塩分が混ざっていましたので、木材に虫がつきにくく運搬や保存に適していました。高度経済成長期に入り周辺の状況、公害問題や交通事情の悪化などによって新木場へと移転しました。

今や世界有数の木材の加工・流通基地である新木場のおすすめ隠れスポットといえば『木材・合板博物館』。日本に合板が誕生して100年の2007年にオープンしました。
なんと入館料無料で楽しめます!

私たちの身の回りには、木でできたものがたくさんあります。ちょっと思い浮かべただけでも、家や家具、ピアノやギター、卓球のラケット、サーフィンボード・・・。木は何にでもなれる天才です!
そして地球環境の未来のためにも重要な「木」。木や森の生態、生活に欠かせない合板の役割などを知ることができる希少価値がある博物館です。

新木場タワービルの3階・4階が博物館となっていますが、建物1階の入り口を入るとまずびっくり!ロビーはまるで熱帯の庭。植物がほどよく配置され、滝が流れています。

写真は「堀江謙一さん」単独太平洋横断小型ヨット「マーメイド号」。耐水合板で作られた重厚なヨットにも圧倒されます。

建物に足を踏み入れたときから始まる素晴らしい演出が、私たちを出迎えてくれます。

丸太のカツラムキ!?一見の価値あり『ベニヤレース』

丸太のカツラムキ!?一見の価値あり『ベニヤレース』

写真:村松 佐保

3階入り口を入ると、深い木の香りが立ち込めています。木に関する展示物が見やすく配置された館内。待機されているボランティアの方がとても優しく、さまざまなことを丁寧に説明してくださいます。木と人の温もりに感激!

そして何といっても博物館の目玉は、『ベニヤレース』の実演!
私たちの身近にあるベニヤ(veneer)は、木材を薄く剥いた板「単板」のこと。レース(lathe)は、「旋盤」のこと。『ベニヤレース』とは、丸太から単板を作るための機械のことです。

まるで巨大な大根のカツラムキのように、丸太を薄くベニアに剥きます。プロデューサーの方が自ら、説明しながら実演してくださいます。「百聞は一見にしかず」、是非ご自分の目で確かめてみてください!

4階フロアには、動物や乗り物などのかわいい木の玩具が展示されていて、キットも購入できます。小さなものですと数百円から売っていますので、楽しみも倍増します。またものづくりコーナーでは夏休みを中心に木工教室も開催されます。お子様と楽しめる時間も見逃せません!ほかにも書籍閲覧コーナーやシアタールームなど至れり尽くせり。
「木と人」の温かさ溢れる、筆者おすすめの博物館です。ぜひ一度訪れてみてください!

ベニヤレース実演日時は、下記[MEMO] 施設のご案内3F(木材・合板博物館)でご確認ください。

最後に

格安で楽しめる新木場周辺のおすすめスポットはいかがでしたでしょうか。絶大な人気を誇る植物館と隠れた魅力あるスポット。一日たっぷり楽しんでもとてもリーズナブルな新木場ならではの見どころを是非体験してみてください。新しい発見と喜びに夢が膨らみます。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/03/19 訪問

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