京都で一番の桜の名所の醍醐寺!花の醍醐以外の魅力も紹介!

京都で一番の桜の名所の醍醐寺!花の醍醐以外の魅力も紹介!

更新日:2014/03/26 11:13

けいたろうのプロフィール写真 けいたろう 旅するグルメライター
醍醐寺は貞観16年、西暦874年に創建された、真言宗醍醐派の総本山で、7万点もの国宝を所蔵し、世界文化遺産にされているお寺です。
200万坪以上の広さを誇る醍醐寺の全てを見て回るには、時間も体力も必要となります。また敷地は、伽藍、三方院、霊宝館と3つに区切られていて、それぞれに拝観料が必要となります。
今回は季節ごとの魅力に溢れる醍醐寺をリーズナブルで効率的に見て回るコツを紹介します。

醍醐寺へのアクセス

醍醐寺へのアクセス

写真:けいたろう

地図を見る

まずアクセス。醍醐寺は洛南と呼ばれる京都市の南部のお寺で、京都市中心部からけっこう離れています。

主なアクセス方法は、主要駅に電車で向かい、そこからバスに乗り換えるのが便利です。

・JR京都駅から
八条口ホテル京阪前から山急(山科急行線)醍醐寺ゆきに乗り、終点のバス停「醍醐寺」で下車。(所要時間:約30分)

・JR山科駅から
1番乗り場から22、22A系統に乗り、バス停「醍醐三宝院」で下車。(所要時間:約20分)

・京阪六地蔵駅から
2番乗り場から22,22A系統に乗り、バス停「醍醐三宝院」で下車。(所要時間:約15分)

何はなくとも伽藍を拝観

何はなくとも伽藍を拝観

写真:けいたろう

地図を見る

無事に醍醐寺に辿り着き、総門をくぐると長い長い参道が現れます。参道の左手には、三方院。右手には霊宝館があり、参道の奥には伽藍が広がっていて、醍醐寺の敷地はTの字が逆になった形をしています。素晴らしい庭園を誇る三方院。数々の国宝・寺宝が収蔵されている霊宝館も気になる所ですが、まずは参道を進みましょう。

長い参道を進むと仁王門が現れます。ここから先は、伽藍と呼ばれる区域です。仁王門を抜けると料金所があるので、拝観料600円を納めて、伽藍へと足を踏み入れましょう。

伽藍に入り、しばらく進むと、左手に金堂が現れます。この金堂こそ、醍醐寺のメインとなるお堂で、一般的な呼び方では本堂とも呼ばれるお堂で国宝に指定されており、醍醐寺の本尊の薬師如来坐像が安置されています。

金堂を出ると前方に、伽藍の中でも特に目を引く五重塔がそびえ立っています。高さ約38メートルの五重塔は、承平元年(西暦931年)の完成以来、幾度の災害に遭いつつも、修理が施され、1度も倒壊・消失していない、京都府で最古の木造建築物となっており、国宝にも当然指定されています。

平安時代から遥かな時代を超え、今なお現存する五重塔を見るだけでも拝観料を支払った価値に余りある物だと言えます。

他にも、伽藍の中には、不動堂、真如三昧耶堂、観音堂、弁天堂など見るべき建築物が数多く存在しているので、醍醐寺でどこを見るか迷ったら、まずは伽藍のチケットの購入をオススメします。

花の醍醐と霊宝館の巨大しだれ桜

花の醍醐と霊宝館の巨大しだれ桜

提供元:京都フリー写真素材集

http://photo53.com/地図を見る

このように伽藍を歩き、国宝の五重塔や金堂をみるだけでも醍醐寺の魅力に触れることができますが、桜の季節は流石にそうはいきません。

醍醐寺は、1598年に太閤さんこと豊臣秀吉が『醍醐の花見』を行った地であり、『花の醍醐』とも呼ばれていて、広大な境内に約1000本の桜が咲き乱れ、桜の名所100選にも選ばれている、京都でも特に有名なお花見スポットでもあります。

総門から仁王門への参道の両脇には、桜並木が長く続き、伽藍の中にも大小様々な桜が咲き乱れていて、広い境内のドコを見ても桜の花であふれ返っています。

その桜の中でも特に有名なのが、推定樹齢が180年にもなる霊宝館の巨大なしだれ桜。名木と呼ばれる桜の木は数多く存在しますが、この木が持つ雰囲気は別格と言えます。

大きな大きな樹影は、それはもはや桜というよりも、1匹の龍が桜色の雲の中を飛んでいる姿が想像されるほどです。しかも、夜にはライトアップもされるので、いよいよ雰囲気は妖しい美しさを増します。

醍醐寺の魅力に触れるには伽藍のチケット購入がオススメだと言いましたが、桜の時期はこの限りではありません。とにもかくにも、この枝垂れ桜を見なければ、醍醐寺の桜を見たとは言えませんので、霊宝館への拝観もぜひ行ってください。そうなると、2つの施設拝観が可能な1000円チケットがお得です。

桜は、枝垂桜、ソメイヨシノ、八重桜の順番で咲きます。醍醐寺には、これら全ての桜が混在し、長く桜が楽しめますが、霊宝館の枝垂れ桜は見頃が早めに来るので、シーズンの頭に訪れるのをオススメします。

春以外にも醍醐寺を訪れる

春以外にも醍醐寺を訪れる

提供元:京都フリー写真素材集

http://photo53.com/地図を見る

醍醐寺の一般的なオススメの季節は桜の時期ですが、花の醍醐だけが醍醐寺の魅力ではありません。例えば、秋には紅葉が美しく、伽藍の中は多くのモミジが茂っています。また、弁天堂の池に紅葉が映る様は見事で、やはり秋も伽藍のチケットの購入をオススメします。

夏には、伽藍の奥に広がる醍醐山の山域に広がる、上醍醐と呼ばれる区域の拝観と散策がオススメで、この上醍醐にも国宝に指定されている薬師堂などの多数のお堂が存在しています。こちらの上醍醐には入山料が600円必要となります。

四季を通じて様々な顔と魅力を見せる醍醐寺。何度も訪れたいところですが、その度に拝観料が掛かります。もし、何度も訪れるというのであれば、『醍醐寺友の会』をオススメします。これは遊園地の年間フリーパスのようなもので、3000円の年会費を納めると、三方院、伽藍、上醍醐入山料が1年間無料になり、心置きなく醍醐寺の魅力に触れることができます。

醍醐寺のお食事情報

醍醐寺のお食事情報

写真:けいたろう

地図を見る

醍醐寺では、弁当などを持ち込むこともできず、境内での飲食は禁止されており、休憩所を使うことになります。そこで伽藍の中にある、『阿闍梨寮 寿庵』という弁天堂脇のお店をオススメします。
伽藍自体に拝観料が必要なのと、立地が一番奥ということもあり、桜の季節の人混みも少し軽減されています。また、お店がモミジの木々の中にあり、春から夏に掛けては緑のモミジ、秋には一面の真っ赤なモミジに囲まれます。

純和風家屋の店内から桜やモミジ、弁天堂を眺めながら、食事や喫茶で腰を落ち着ければ、また醍醐寺の魅力に触れられます。


【阿闍梨寮 寿庵(あじゃりりょう じゅあん)】
住所: 京都府京都市伏見区醍醐東大路町22 総本山醍醐寺内
TEL: 075-572-7878
営業時間:10:00〜15:30(L.O15:00)
定休日:お問い合わせください

終わりに

醍醐寺と言えば桜の時期ということで、京都随一の花の名所として、オンシーズンには右を見ても左を見ても、桜と人でごった返しています。
ですが、それ以外の時期は、京都市中心部から離れている為か観光客が比較的少なく、広大な境内はひっそりと静まり返っていて、ちょっとした貸し切り気分が味わえます。

五重塔も、金堂も見放題です。ちょっとした散歩や小旅行で国宝見物。こんな贅沢なかなか味わえるものではありません。

京都市内からはちょっと離れていますが、アクセス自体はそんなに不便ではありませんので、関西の方には醍醐寺の普段使い。オススメです。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/03/19 訪問

- PR -

条件を指定して検索

- PR -

この記事に関するお問い合わせ

- 広告 -