世界自然遺産登録、火山島誕生に沸く東洋のガラパゴス小笠原諸島父島探訪。

世界自然遺産登録、火山島誕生に沸く東洋のガラパゴス小笠原諸島父島探訪。

更新日:2014/03/24 14:33

東京から南へ1,000km。太平洋上に浮かぶ小笠原諸島は平成23年に世界自然遺産に登録され、日本中から観光客が殺到しています。
島への交通手段は定期船のみという、訪れるにはなかなか困難な島ですが、一歩足を踏み入れればそこには独特な生態系や日本とは思えない(しかも東京都)美しい風景との出会いが待っています。

独自の進化を遂げた小笠原の大自然

独自の進化を遂げた小笠原の大自然
地図を見る

島に降り立って最初に驚かされるのは、眼の覚めるようなキラキラとした風景です。南のリゾートを思わせる燦燦とふりそそぐ日差し、白い砂浜と紺碧の海のコントラスト、そして本土とは違う緑を湛える植物たち。日本であることを忘れそうになるほどです。

この島に生息している動植物は、四方を海で隔絶されているため競争や天敵が無く、独自の進化を遂げることができたそうです。ここでしか見られない固有植物も多いので、小笠原の大自然を満喫するならガイドツアーがお勧めです。

小笠原で見られる固有種
鳥類:アカガシラカラスバト、ハハジマメグロ など
哺乳類:オガサワラオオコウモリ
植物:タコノキ、オガサワラシコウラン、シマウツボ

【ガイド問合せ先】
小笠原村観光協会
TEL  04998-2-2587
ガイド料金:半日5,000円から

日本最大のアオウミガメの繁殖地

日本最大のアオウミガメの繁殖地
地図を見る

小笠原に行ったらアオウミガメに会いに行きましょう!とは言っても、ダイビングやシュノーケリングでカメと出会うのはなかなか難しいもの。でも父島には簡単にカメを見たり触ったり出来る場所があるのです。

村役場前バス停からバスに乗って5分ほどの場所にある、小笠原海洋センター(通称カメセンター)。この施設は卵の保護から飼育、放流、その後の追跡調査などを通してアオウミガメの保護に取組んでいます。ここで開かれるウミガメ教室に参加すると、餌やりや甲羅みがきなどを体験することができます。
孵化してから数ヶ月の赤ちゃんウミガメのつぶらな瞳。カメってこんなに可愛かったっけ?と驚かされること必須です。

また、運がよければ子ガメの放流にも参加できます。生後9ヶ月位まで海洋センターで育てられたカメを砂浜から海へ放ちます。ヨチヨチと海へ向かう子ガメたち。大自然の荒波を元気に生き抜いていけるよう願わずにはいられません。

クジラのパワーを間近で感じる

クジラのパワーを間近で感じる
地図を見る

小笠原の海にはクジラやイルカが沢山やってきます。船酔いが心配な方は陸からでも見ることができますが、やはりここはウォッチング船に乗って大迫力のクジラの姿を間近で見てみたいもの。現地のガイドが乗船してクジラの種類や生態、観察のポイントなどを解りやすく説明してくれます。
体長10メートルを越す巨大なクジラのジャンプや尾びれたたきなどのパフォーマンスは予想以上の大迫力!!多少の船酔いなどはあっという間に忘れてしまいますよ。

注意をしなければならないのは、クジラの来遊シーズンです。種類によってシーズンが異なりますので、あらかじめ確認してからお出かけください。

父島で見られるクジラやイルカとウォッチングシーズン
ミナミハンドウイルカ、ハシナガイルカ  通年(冬季はやや確率が低い)
ザトウクジラ  2月〜4月
マッコウクジラ 通年

小笠原近海には20種類以上の鯨類の回遊が確認されているので、この他の種類に出会えるチャンスもあるかもしれません。

【ホエールウォッチング船 問合せ先】
小笠原ホエールウォッチング協会
TEL 04998−2−3215
半日コース(約3時間)  父島二見港発 3,900円から
1日コース(7〜8時間)  父島二見港発 8,000円から

陸上からの観察
ウェザーステーション展望台(三日月山展望台)
2月〜4月のおがさわら丸入港時には、陸上観察会が行われます。

父島旅行の注意事項

島に24時間営業のコンビニエンスストアはありません。必要なものはお土産屋さんやマーケットの営業時間内に購入しておいてください。
海の中は足場があまり良くないので、素足で泳ぐのは少々危険です。
自然の宝庫であるこの島に、ゴミなどは決して残してこないよう心がけて、
自然遺産の島の美しさと動植物の生態系を皆で守っていきたいですね。

【島への交通】
東京港竹芝客船ターミナルより「おがさわら丸」で25時間30分
運賃(片道):大人 25,620円から  子供 12,820円から
予約、問合せ先:小笠原海運  TEL 03−3451−5171

掲載内容は執筆時点のものです。

- PR -

条件を指定して検索

- PR -

この記事に関するお問い合わせ

- 広告 -