広い公園内に春の花が満開に!東京都小金井公園の花見処をご案内!

広い公園内に春の花が満開に!東京都小金井公園の花見処をご案内!

更新日:2014/03/18 12:03

東京都小金井市に位置する小金井公園は、「日本のさくら名所100選」に名を連ねる程の桜の名所です。しかもこちらの公園は、桜のみならず、梅や桃などの春の花も多く咲き誇ります。梅、桃、桜と合わせるとかなり長期に亘って花見が楽しめる小金井公園。今回は面積約80haと上野公園の1.5倍の広大な園内の花見スポットをご紹介しましょう。

園内には28品種、約100本の梅の木が比較的狭い範囲に植栽! 園内梅林を目指そう。

園内には28品種、約100本の梅の木が比較的狭い範囲に植栽! 園内梅林を目指そう。
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今年も例年通り2月上旬より、梅が咲き始めました。中旬に大雪が降ったため、逆に散らずに残っています。従って今年は3月下旬まで梅の見頃が続きます。

梅の鑑賞場所は正門から入場すると、園内の駐車場入り口を、左折して「憩いの広場」を過ぎたところです。正門からは徒歩10分。またJR武蔵小金井駅からバスで来られる方は、小金井街道沿いの西門からが便利で、ここからだと徒歩5分程で梅林に着きます。紅白様々な品種の梅が咲き誇っており、梅林の端には花の香りが強くて知られている蝋梅があります。この花は早咲きの種なので、これを見ると、冬が明け、春の息吹を感じるという人も少なくないのではないでしょうか。

残念ながら今年は見頃を終わってしまいましが、特に青空に映える、淡黄色の蝋梅は見事ですので、来年は是非ご覧下さい。今年見逃した方のために、来年に向けて写真を掲載します(笑)。

園内約1700本の桜のうち、メインのソメイヨシノは「桜の園」に集中的に400本余り。

園内約1700本の桜のうち、メインのソメイヨシノは「桜の園」に集中的に400本余り。
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では小金井公園内にある、一番の桜の名所に向かってみましょう。ここに向かうには、JR武蔵小金井駅からバスを利用して、「小金井公園西門」のバス停を下車。公園の西門を入って、すぐの処にあるSL展示場の向かい側から、3haに渡って桜の園が広がっています。そして、ほぼ中央の北の端に「江戸東京たてもの園」があり、前庭の両側にびっしりと桜(ソメイヨシノ)が植えられています(写真)。小金井公園は「日本の桜名所100選」に選定されており、メインのソメイヨシノに加え、SL展示場の脇には早咲きの寒緋桜もあり、3月中旬から花見が楽しめます。桜の香りに包まれておにぎりを頬張る時が、日本の春を感じながら幸せに思うこと請け合いです(笑)

さて、メインのソメイヨシノは梅と違って、見頃が短いので、是非時期を合わせてお越しください。満開の休日には、周辺道路も大変混み合いますので、公共交通機関を使ったご利用を強くお勧めします。また 2012年秋に同公園の最寄り駅の一つ JR中央線 東小金井駅にSuicleというSuica(JR東日本の電子マネー)を利用した自転車のレンタルシステムが登場しました。花見の季節、電車と自転車で賢く動いてみませんか?

なお、2014年4月4日から6日までの期間、小金井桜祭りが開催され、多くの出店やバザーが催されます。

Suicle:1日500円

「小金井薄紅桜」は稀少な桜! 公園内にある、日本で唯一の原木を見に行こう!

「小金井薄紅桜」は稀少な桜! 公園内にある、日本で唯一の原木を見に行こう!
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ここ小金井公園には「小金井薄紅桜」という希少な種があり、ただ一本の原木が、園内でに育成されています。この種はサトザクラ系の園芸品種で、カスミザクラなどが自然交配されて生まれた品種と言われており、1988年に新種として登録されました。花びらは咲き始めが濃いピンク、開花に従って色が薄くなっていき、大変上品な咲き口で葉が一緒に出ます。ソメイヨシノより遅咲きなので、4月中旬まで楽しめます。この桜をみると、春本番を感じます。

この桜は公園の正面入り口から「こどもの広場」と「憩いの広場」の間の道を北上した処にあります。
原木はかなり弱っており、現在は柵に囲われて、樹勢回復に向け養生が行われています。そのため樹木の下に座ったり、樹木を触ったりすることは出来ませんが、柵の外から上品な花を愛でる事が可能です。「名木日本のさくら55本」にも選定され、後継樹も接ぎ木されて順調に育っています。是非御覧になって春本番を感じて下さい。

衣通姫(そとおりひめ)という、絶世の美女の名がついた、豪華な桜で春本番を味わおう

衣通姫(そとおりひめ)という、絶世の美女の名がついた、豪華な桜で春本番を味わおう
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「衣通姫(そとおりひめ)」はオオシマザクラとソメイヨシノの自然交配種の桜で、開花期はソメイヨシノと同じかそれよりも少し遅いです。ソメイヨシノに比べ、花は大きく、花の中心の方が白い花弁の上に、やや色の濃いピンクの雄しべ群があります。そして花弁の縁に向かって淡紅色が強くなっています。更に大きな緑色の葉が開いたところに花が付きます。写真のように、中心がピンクでその周りが白く、一番外側がピンクをに染まった豪華な花です。 

美しさが、衣を通して見えるという、衣通姫の名がぴったりの桜ですね。

この木は公園の東側、ドッグランの脇にあります。立て看板と木の保護のための作に囲まれた中にあり、大木なので、すぐに発見できるでしょう。柵内には入れませんが、花が低い位置から咲き誇り、柵からはみ出す程に、密生しているので、その姿を目の当たりに見られます。

前述の小金井薄紅桜とは対照的に、咲き口に豪華さを感じます。暖かくなって行く春を強く感じて頂けるでしょう。

豪華な桜の脇に可憐に咲くハナモモもまた格別の趣。開花が長く、遅めの花見の救世主。

豪華な桜の脇に可憐に咲くハナモモもまた格別の趣。開花が長く、遅めの花見の救世主。

小金井公園が桜の名所であることはいうまでもありませんが、実はハナモモも多く植えられています。ソメイヨシノが散った4月中頃から花をつけるため、肝心の桜を見逃しても、お花見客を優しく迎えてくれるでしょう。ハナモモは西側の梅林の周りと東側の「衣通姫」の近くにあります。特に東側の群生は結構広いので、必見です。

八重桜も入れると、小金井公園ではゴールデンウィークまで春の花を楽しめます。初夏の風をも感じながら、ぜひ散策してみてはいかがでしょうか。

終わりに

梅、桜、桃と春の花を抱える小金井公園。早春から初夏まで花見が楽しめ、公園の南側の玉川上水も「名勝小金井桜」で有名な山桜の見所です。この春は是非この公園と周辺にお立ち寄り下さい。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/02/24−2013/03/30 訪問

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