夜まで魅力的!小笠原でしかできないナイトツアーに参加しよう!

夜まで魅力的!小笠原でしかできないナイトツアーに参加しよう!

更新日:2014/11/24 10:57

世界自然遺産に登録された小笠原諸島は、島が形成されてから今まで一度も他の陸地とはつながった事がない島。そのため、小笠原諸島固有の動植物が数多く存在します。昼間もめいっぱい素敵な自然に触れ合う事ができますが、今回はそんな固有種等に出会える小笠原でしか楽しむ事ができない素敵な夜の過ごし方についてご紹介します。

小笠原は夜も楽しみが満載!

小笠原は夜も楽しみが満載!

小笠原では、他の場所では体験できない「夜」がより楽しくなるツアーがあるので、ぜひナイトツアーに参加される事をオススメします。オススメは街中のメインストリート沿いにあるお店「ボニンブルーシマ」という現地のツアー会社さん。小笠原在住歴25年以上の東京都自然認定ガイドの「シマちゃん」が小笠原の魅力を楽しくガイドをしてくれます。ナイトツアーのほかにも、昼間のハートロックツアーや戦跡ツアー等いろいろなツアーを催行されているようです。後述のように、本当に素敵なツアーを親身に催行して下さいますので、昼間のツアーに参加されるのも絶対にオススメ!

オガサワラオオコウモリに遭遇

オガサワラオオコウモリに遭遇

亜熱帯農業センターへオガサワラオオコウモリを探しに行きます。素敵な星空と小笠原特有のシダやヤシ等の植物についての説明を聞きながら、夜の探検!という言葉がぴったりの道なき道をどんどん進むと、偶然にもかなりの近距離に2匹を発見!「コウモリ」というと少し不気味!?と想像していましたが、オサルさんのような、たぬき、きつね・・・のようで本当にかわいい♪モコモコっとした体格にクリっとした目が印象的で、フルーツを食べている様子が本当にかわいく、いつまでも見ていたい気持ちにさせられます。

状況がよいときに(ガイドさんが必ず判断します)、ワンカット限定等のオガサワラオオコウモリの自主ルールに基づいて写真を撮影させていただきました。普段はなかなか撮影が難しいらしいので、比較的きれいに撮れて運が良かったと思います。暗闇で幻想的に蛍光の緑色に光る「グリーンペペ」も探しに行きますので、皆さんそれもお楽しみに!

星空日本一の小港海岸へ

星空日本一の小港海岸へ

小笠原ビジターセンターの記事でもご紹介しましたが、小港海岸は、平成22年度に星空日本一の称号になった場所。昼間は遠浅が続く真白い砂浜とコバルトブルーの綺麗な海が望め、泳ぐことができる海岸です。こちらは天然記念物のオカヤドカリ。こちらの海でもやはり生物を観察する際には、赤いライトで観察をします。その他スナガニもあちこちで発見する事ができます。そして、こちらの海岸ではなんと3種類のキラキラした星が見えるのですが、皆さん何だと思いますか?

答えは、、、

★一つ目は、満天の星空♪
星空日本一の海岸で、無数の星達を大パノラマにて堪能!天の川の端から端まではっきり見えますよ。

★二つ目は、海に瞬く夜光虫♪
波打ち際の波の刺激や海に入って足でパシャパシャすると、海が緑色にキラキラと光るんです!夜行虫は海洋性プランクトンで、刺激に反応して光ります。こんなにもキレイな夜光虫は初めて。きっと、皆さん忘れられない光景に。

★三つ目は、八ツ瀬川の水面に映った夜空の星♪
星空がホント上下にある感じ(笑)このように見えるのは、星がはっきりと輝いているのはもちろんの事、辺り一面が暗くて、しかも無風で水面が鏡のような状態が必要なんですって。条件がそろうと、私が体験したような幻想的な光景を体験できるのだそうです。

ただ、やはり自然界の事なので、この★達がうまく見えるのかは運次第。小港海岸で、皆さん方が少しでも多くの★が見られるように願っておきますね♪

星空ツアーも必見です

星空ツアーも必見です

小笠原の星空は日本一なので滞在中に星空は必見!より詳しく楽しく星空を見るオススメの現地ツアーが、最大4人までの少人数制の現地ツアー会社「マッチの星空屋さん」。

車での移動中、途中目をつぶって下さいねと言われ、車がガタガタガタガタ・・・。ジャングルのようなすごい場所に行くのでは!?と、これだけでワクワクするのですが、目的地に到着し真上を見た瞬間に辺り一面見たこともない満面の星達が!想像以上の星空に出会えて感動もひとしお。

ツアーは用意されたマットに寝転び、素敵なBGMと共に星を観察する事から始まります。そして、夜空に届くレーザービームを使って丁寧に星空を解説。なんと解説中に流れ星が3回!前述のナイトツアーでも同じく3回で、小笠原の星空は素敵すぎです。

一通り解説を聞いた後には、自分達でこの天体望遠鏡を組み立て、見たい星に照準を合わせレンズを調整。組立ては心配ですが、「マッチさん」がちゃんと手助けしてくれるので大丈夫ですヨ。天体望遠鏡で見る星は、肉眼で見る星よりも何百倍(それ以上!?)もくっきりと輝いて見えるのでした。このような星が素敵な場所で天体望遠鏡を使って観察できる機会も滅多にないと思いますので、ぜひ星空体験されてみてはいかがでしょうか?

生まれたてのアオウミガメの赤ちゃん

生まれたてのアオウミガメの赤ちゃん

こちらはツアーではないのですが、偶然にもアオウミガメの赤ちゃん4匹に出会うことができました。宿の前の道路に赤ちゃんがヨチヨチ歩いているのを自転車で通りすがりの地元の方が発見し、海に返すのを私達宿泊客に託していただきました。近くの大村海岸で赤ちゃんを放した時の様子です。

孵化した赤ちゃんは、月明かりの海に向かっていく習性があります。その為、孵化が始まる頃には、月明かりよりも町が明るくならないように、町の街灯を消す等の取り組みをされているようです。ただし、今回は月が見えない時期で街灯が明るかった為、こちらの方までがんばって歩いてきてしまった様子。地元の方が言うには、海に直接返すのではなく、必ず砂浜を歩かせて海に向かわせるようにする事。そうする事で、自分の生まれた場所を覚えてくれるようですよ。

例年5月〜8月位が産卵の時期にあたるようですが、時期にあわせてアオウミガメナイトツアー(6月・7月)もあるようなので、訪れる時期があう方はぜひ!

小笠原諸島での過ごし方まとめ

朝から晩まで楽しみがいっぱいの小笠原では、自主ルールに基づき様々なツアーが催行されています。今回ご紹介したナイトツーアでも、弱い光か赤い光を用いて観察対象にあまり負担をかけすぎないように観察する必要がありました。(オガワワラオオコウモリやオカヤドカリの写真を参考)ルールを守って、世界自然遺産である小笠原の自然を守りつつ、思いっきり小笠原諸島での旅を大いに楽しんで下さいね!

掲載内容は執筆時点のものです。 2012/09/08−2012/09/13 訪問

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