京都「常寂光寺」の紅葉がまるで極楽浄土のような美しさ!

京都「常寂光寺」の紅葉がまるで極楽浄土のような美しさ!

更新日:2017/11/14 14:26

bowのプロフィール写真 bow トラベルライター
紅葉の名所がひしめく京都嵐山。その中でもとくにオススメなのは「常寂光寺(じょうじゃっこうじ)」。京都でも紅葉の美しさが随一と呼ぶ人も多いこの寺は、散り紅葉・敷き紅葉といわれる紅葉も楽しめる名所。さながら極楽浄土へと迷い込んだかのようなその光景が多くの観光客を呼んでいます。

「常寂光寺」の由来は理想郷から

「常寂光寺」の由来は理想郷から

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「常寂光寺」はそのまま読むと常に寂しく光ってるお寺。あまりいい名前とは思えないのですが、その由来は「常寂光土」という仏教用語から。

常寂光土とは「天台宗で言われる四土(しど)で一番最高の世界。真理そのものが具現化されている世界」という意味だそう。少し噛み砕いた説明をすると「仏様の住む世界は四つあって、その中でも一番の理想郷」という風になります。

「常寂光寺」の由来は理想郷から

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その「常寂光土」といわしめる理由のひとつに見事な紅葉が。そして京都市内も一望できる小倉山からの眺望と静寂に包まれた境内。それはまるで常寂光土に遊ぶような風景だ、とされたのです。山門から仁王門、本堂、多宝塔へと続く参道が秋には紅葉のトンネルとなります。

「常寂光寺」の由来は理想郷から

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ビューポイントは多宝塔

ビューポイントは多宝塔

提供元:京都フリー写真素材集

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京都市内を一望できる絶景ポイントは重要文化財の多宝塔付近。京都市はのっぺりとした盆地だけに、こういったビューポイントが実はけっこう貴重!晴れた日には日本三大霊場のひとつである比叡山が望めます。

ビューポイントは多宝塔

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また多宝塔の周囲が見事な紅葉で絶好のシャッターポイント!高さ12mという多宝塔ですが、景観にマッチしていてどこを切り取っても絵になるのでシャッターを押しまくってください!

ビューポイントは多宝塔

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散り紅葉を楽しめる「常寂光寺」

散り紅葉を楽しめる「常寂光寺」

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京都には苔の美しい寺が多く、「常寂光寺」もそのひとつ。その美しい苔の上に落ちる紅葉もまた見事であり、何ともいえない美しさがあります。

葉を落としてもなお、生きているかのように我々を楽しませてくれる紅葉。この健気さにあなたはきっと心を奪われることでしょう。

散り紅葉を楽しめる「常寂光寺」

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その落ちた紅葉に美を見出す「散りもみじ」や「敷きもみじ」という言葉が京都にはあります。そんな言葉を生み出すなんて日本人はやはり美意識の高い民族なのだなぁと再認識することでしょう。

それもやはり日本に「四季」というものがあるがゆえ。そして日本に「四季」があって良かったなと思わせてくれる場所、それが京都なのかもしれませんね。

散り紅葉を楽しめる「常寂光寺」

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「常寂光寺」は百人一首編纂の地?

「常寂光寺」は百人一首編纂の地?

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近年では『ちはやふる』のヒットなどで再度注目を集める「小倉百人一首」は鎌倉時代の歌人・藤原定家が小倉山の山荘で和歌を選んだとされています。

常寂光寺はその小倉山の中腹にあって藤原定家の小倉山荘の跡地、つまり百人一首が編纂された地されています。ただ小倉山荘の場所に関しては諸説あり、同じ嵯峨野の二尊院や厭離庵だとされる説も。まだはっきりと決着はついていませんが、百人一首ファンならぜひとも訪ねてねて欲しい聖地でもあるのです。

「常寂光寺」紅葉の狙い目と注意事項等

「常寂光寺」紅葉の狙い目と注意事項等

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「常寂光寺」の紅葉見ごろは例年11月最終週あたり。当然それにあわせて観光客も一番多く、時間帯によってはごったがえす可能性があります。

しかし一週間ずらして12月上旬を狙えば、観光客のピークも過ぎますので比較的じっくりと紅葉を楽しめますし、散り紅葉もあわせて堪能できるかことでしょう。

「常寂光寺」紅葉の狙い目と注意事項等

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注意点としては紅葉シーズンに嵐山・嵯峨野へ行く際は自家用車を控えること。11月の週末は交通規制も敷かれますし、大型バスが非常に多くて大渋滞は確定的。

公共交通機関、とくに電車での移動がベターです。車の方は京都市が提供しているパークアンドライドサービスを利用しましょう。

<常寂光寺の基本情報>

住所:京都市右京区嵯峨小倉山小倉町3
電話番号:075-861-0435
拝観料:400円
拝観時間:9:00〜17:00(16:30受付終了)
アクセス:JR嵯峨野山陰線「嵯峨嵐山」下車徒歩約15分、京福電鉄「嵐山」下車徒歩約20分

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掲載内容は執筆時点のものです。 2010/12/03 訪問

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