滋賀の赤坂山で雪遊び!スノーシューで心も体もホッカホカ

滋賀の赤坂山で雪遊び!スノーシューで心も体もホッカホカ

更新日:2014/12/07 10:02

SHIZUKOのプロフィール写真 SHIZUKO 舞台演出者
琵琶湖の北側に続く中央分水嶺の山々は高島トレイルとして整備され、全長80キロに及ぶロングトレイルが楽しめる日本有数のコース。滋賀県・赤坂山は、そのほぼ中央に位置する山。日本海からの強い風と寒気を受け、冬になるとかなりの積雪がある地域です。都市部の平地ではなかなか体験できない大人の雪遊びスノーシュー体験はいかがですか。豊かな自然をダイレクトに感じる冬だからこその時間をお楽しみください。

雪山を自由自在、スノーシューの楽しみ方

雪山を自由自在、スノーシューの楽しみ方

写真:SHIZUKO

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『スノーシュー』は、雪の上を歩くための道具。日本にはもともと『かんじき』と呼ばれる雪上歩行具がありますが、スノーシューはいわば西洋かんじき。広い接地面があるので、雪の上を歩いても足が沈みこまず、とても歩きやすい道具です。つま先の方には雪に食い込む鋭い爪がついているので、少々の斜面なら滑らず快適に歩けます。ただ、その分後退と旋回はちょっと苦手。歩き慣れるまでは、自分で自分のスノーシューを踏まないように注意が必要です。

スノーシューの醍醐味は、道なき道に自分で道を作っていくこと。特に難しい技術は必要なく、初めての人でも、何の問題もなく雪山を歩くことができます。平地に雪がなくても、山へ向かえば春先まで楽しめるスノーシュー。白銀の世界を自由に歩きまわってみませんか!

雪に覆われた山の斜面は、石や木の根など障害物がなくなり、一面滑らか。崖や川などがない場所では、自由に自分だけの道を歩いて行けます。誰の足跡もない雪原に自分だけの足跡をつけていくのは最高の楽しみ。動物の足跡を探したり、冬芽をつける木々の観察をしたり、冬ならではのお楽しみが満載。

まずは、ガイド付きのスノーシューツアーに参加して、レンタルスノーシューで雪山を楽しんでください。

赤坂山に登ってみよう

赤坂山に登ってみよう

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スノーシューは、信州や北海道に行けば春になっても楽しめますが、2000メートルを超える山がない関西では、琵琶湖の北側の山々が大人気。その中でも人気の高い『赤坂山』に登ってみましょう。

赤坂山の麓は『マキノ高原』と呼ばれる広々としたファミリーゲレンデ。緩い斜面なので雪があるときは、そり遊びが楽しい場所。このゲレンデを超え、30分ほど急斜面を登り、雪を被った木々の間を抜けると気持ちのいい道の始まり。

続けて30分登れば、休憩所の東屋のある『ブナの木平』へ到着。この辺りは平地になっているので『かまくら』を作って、その中でお弁当タイムというのもいいですよ。

しばらくブナの林の美しい道が続きます。その先は、中央分水嶺(太平洋側と日本海側を分ける尾根)の尾根に出るので、風が強くなります。防風用の上着を着込んで登っていきましょう。山頂への最後の登りは、雪がなければ、つづら折りに登っていく道です。でも雪に覆われているので、自分だけの道をサクサクと登っていくことができます。この快感、経験すると病みつきになります。

下山時のお楽しみは『尻シェード』

下山時のお楽しみは『尻シェード』

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山頂に着くと、近くの山々の美しい姿に登ってきた達成感を感じます。天気が良ければ琵琶湖に日本海、遠くは白山まで見渡せる素晴らしい風景。ただし、風が強いので長居は無用。体が冷える前に下山を始めましょう。

雪山の下山時の楽しみは『尻シェード』。

つまりお尻で雪道を滑り降りるのです。そのためには、必ずレインウェアのパンツを履いておきましょう。危険のないところを見つけたら、スノーシューが引っ掛からないように足を挙げて滑ります。最初はちょっと怖いけど、慣れると楽しくって仕方ない。大人もすっかり子ども心を取り戻し、みんな笑顔満開。とはいっても、前を滑っている人が立ち上がるまで、後ろの人は滑らないこと。リュックから物が落ちないように注意することなど、楽しく怪我のないように遊びましょう。

初めての雪山なら近郊の低山から

初めての雪山なら近郊の低山から

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『登山』を始めると、冬山への誘惑にかられる方も多いはず。

ガイドさんたちが語る冬山の素晴らしさ。「混雑もなく、足もとの歩きにくさもなく、雪と青空の静かな世界の美しいこと。一度経験すると、何度でも冬山に行きたくなるよ」と熱く語られる経験者の方々の話に「よーし、チャレンジだ!」と決心する方もいるでしょう。冬山は、他のシーズンと違って、装備も体力も心構えも格段にハードルが高くなります。でも、だからこその世界があるから、多くの人を魅了するのです。

まずスタートは、体験から。赤坂山はまさに打ってつけの山です。スノーシューで遊べる山は危険がないので、装備も多少の不備があっても大丈夫。その反省と経験が本格的な冬山への入門となります。

山を下りたら、やっぱり温泉でホッカホカ

山を下りたら、やっぱり温泉でホッカホカ

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マキノ高原には天然温泉の『マキノ高原温泉さらさ』があります。慣れないスノーシューで疲れた足をゆっくり温め、疲れを抜いておきましょう。そして、温泉の後はビール。たまらない贅沢です。

リラクゼーションルームや食堂、休憩所もあるので、のんびりと過ごしてください。

おわりに

スノーシューは、自然の中に飛び込んで、雪と冷たい空気の中で、誰でもが楽しめる冬のお楽しみ。積もった雪の上に立つと、普段は頭上にある木も目の高さ。春を待つ冬芽に、命の巡りを感じることができます。

赤坂山は日本海側と太平洋側を分ける中央分水嶺の山。快晴の日は、真っ白な雪と青い空のコントラストが美しく、見渡す限りの雪山の風景は最高です。そこにスノーシューで自分だけの道を描いていくという、本当に贅沢な楽しみが味わえます。まだ体験していない人は、ぜひ一度お試しください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/02/19 訪問

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