世界一規模の1000万球を超えるイルミネーション、ハウステンボス「光の王国」の綺麗な撮り方

世界一規模の1000万球を超えるイルミネーション、ハウステンボス「光の王国」の綺麗な撮り方

更新日:2014/02/25 16:46

長崎県佐世保市ハウステンボス町1−1
これがテーマパーク、ハウステンボスの正式な住所です。
ここへは、長崎空港からバス1時間、JR博多駅から約2時間と、アクセスも良好です。そして、ここで開催の「光の王国」は、4000人の夜景観賞士(検定があります)が選んだ全国イルミネーションランキング第一位に輝く素晴らしいイベントです。

今回はこの「光の王国」の見所を素敵に「切り撮る」方法をご案内しましょう。

フラワーロードでレインボーカラーに輝くライトウェーブを撮ってみよう

フラワーロードでレインボーカラーに輝くライトウェーブを撮ってみよう
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まず、入国ゲートから園内に入ってまもなくのところに、風車の並ぶフラワーロードがあります。ここは昼間、季節の花が咲く誇る広大な広場ですが、夜はレインボーカラーのイルミネーションに覆われて、それが波の様に、動きながら光ります。「光の王国」の見所の一つですので、是非見学して下さい。 

そして、ここでこの光景をレインボーカラーのまま、写真に収めるには一工夫が要ります。それはシャッタースピード(以下SSと略します)の選択が重要なのです。
SSが早すぎると、レインボーの帯が完全にうつらず、斑模様になります。 
逆にSSが遅いと色が混ざって、これもレインボーになりません。概ね1/15〜1/30程で撮ると、綺麗にレインボー状態の光の帯が撮れます(写真)。
 
撮影データ: SS1/15 絞りF4.5 感度6400で組み合わせました。全体の露出は、やや暗めのほうが良い結果が得られます。試してみて下さい。

アートガーデンは、通り抜け型の光の芸術。ガーデン内のモニュメントを「切り撮ろう」

アートガーデンは、通り抜け型の光の芸術。ガーデン内のモニュメントを「切り撮ろう」
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フラワーロードを抜け、観覧車を目指して歩くとアートガーデンに到着します。ここは地面に施されたLEDの色彩がゆっくりと時間ごとに変化します。そしてその上に様々なモニュメントが、輝きます。観覧車側のゲートから入って、一番奥にドムトールン(高い塔)のライトアップを入れた構図が結構綺麗なので、ここを「切り撮る」のが一番印象に残ると思います。

その際に地面のLEDはブルーや、赤、または白に変化します。変化のスピードはフラワーガーデンほど早くないので、ご自身の好みの色に変わった時に、手ぶれをしない比較的早めのシャッタースピードを選ばれると、綺麗に撮れます。写真は地面のLEDが白基調の時に切り撮りました。

撮影データ:SS1/125 絞りF4 感度1600で撮りました。全体の露出は1段以上暗めにすると、人が影になり、映り込まないので一層好ましいと思います。

アムステルダム広場では欧州の街並みライトアップが。雨の日は一層幻想的に!

アムステルダム広場では欧州の街並みライトアップが。雨の日は一層幻想的に!
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次の見学・撮影スポットは、イルミネーションというよりは街並みのライトアップが綺麗なアムステルダム広場。

こちらは園内ホテルの一つ、ホテルアムステルダムを中核として、音楽と買い物のエリア、ワールドバザールを形成しています。買い物や食事には最適の場所です。さて、ここでは建物のライトアップがとても綺麗なのです。今回はたまたま雨が降っていて、撮影にはレンズが濡れないように結構気を遣うのですが、上手く撮れればむしろ晴れの日より、煌めき感が出るのです。そして道路への淡い反射も出てくるので、幻想的な雰囲気が出ます。そのため、夜景好きにとっては恵みの雨なのですよ(笑)。 

撮影には手ぶれに気をつけ、被写界深度をやや深くして、かつ感度はあまり高感度にしないといった、結構ピンポイント的な設定が求められます。そして何より大切なのが、人の流れが切れた瞬間を待ってシャッターを切ること。パンフレットのような、人が映り写り込んでいない情景が切り撮れます。

撮影データ:SS1/80 絞りF5.6 感度2000 でした。

「光の王国」全土をタワーシティのドムトールンの展望台、地上105mからの眺めよう

「光の王国」全土をタワーシティのドムトールンの展望台、地上105mからの眺めよう
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タワーシティーのメイン施設、ドムトールンは、このイルミネーションの時期は利用者も多く、昇降用エレベータの待ち時間もあるのですが、光の王国全体の眺めは、また格別です。是非上られることをお勧めします。そしてここからの眺めの中で、特にお勧めなのが、アートガーデンの眺めです。ガーデン全体が光の絨毯という感じで浮かび上がってきます(写真)

窓際からガラス越しに撮影するので、最も大切なのが、ガラス越し故の内面反射(展望室内の写り込み)をいかに防ぐかということになります。黒い布でレンズの周りを覆って反射を消して撮ると、ガラス越しとは思えない仕上がりとなります。友人がいれば、コートなどで後ろから覆ってもらうと簡単にできますよ。そしてアートガーデンの奥に見える観覧車のイルミネーションがレインボーになった瞬間を待ってシャッターを切りましょう。きっとすばらしい一枚となること請け合いです。

撮影データ: SS1/50 絞りF6.3 感度2000でした

壮大な宮殿「パレスハウステンボス」は上品なライトアップが魅力

壮大な宮殿「パレスハウステンボス」は上品なライトアップが魅力
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入国ゲートを入って一番奥のゾーン、ハーバータウンの中心施設、ウォーターマークホテルの先にこの宮殿があります。

ここでちょっと余談(^_^;)
厳密にいうと、この場所は入国チケットが無くても施設の利用が出来る「フリーゾーン」なのです。ただ、このパレスへの入場は有料です。
そしてこのパレスは前庭の木々にオレンジ色の上品なイルミネーションが施され、宮殿自体も暖色系のライトアップが為されています。雨の日には、アプローチの通路にも淡い反射が残り、煌めきと幻想感が漂います。レンズの曇りや水滴に注意して、やや暗めの露出で切り撮ってみましょう(写真)。

なお、パレスを通り抜けた庭園では音楽に合わせてイルミネーションショーが開催されます。こちらは動画収録のほうがより効果的です。

パレスハウステンボス入場料 500円(入園パスポート保有者割引有り)

撮影データ SS1/100 絞りF5 感度2000でした。

これでもかというほどの電飾!一日では見切れない

さすが、日本一のイルミネーションです。「光の王国」のイベントは4月6日まで開催されています。また、3月末頃は園内の桜の開花と相まって、一層冴え渡る様相となるでしょう。この記事が皆様の旅情を一層かき立てる一因となれば幸いです。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/02/01−2014/02/02 訪問

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