写真:bow
地図を見る小笠原諸島は形成以来、一度も大陸と繋がっていない為に生物が独自の進化を遂げ、貴重な動植物の宝庫となっており、東洋のガラパゴスと呼ばれています。そんな小笠原諸島・父島はユネスコ世界文化遺産にも登録されているように、貴重な自然の宝庫。それゆえにいわゆる「観光地」的な場所はありません。
そんな中、恐らく父島で一番観光客が集まるであろう場所があります。それは「ウェザーステーション」と呼ばれる場所です。元々は気象観測用ドームがあったという三日月山にある展望台が「ウェザーステーション」と呼ばれています。
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地図を見る「ウェザーステーション」は父島の西側にあり、水平線に沈む夕陽を眺めるにはベストポイント!日本一夕陽の綺麗な場所の一つとしても知られています。
毎日夕暮れになるとどこからともなく人が沢山集まり、そして暮れ行く太陽を静かに見送るのです。そんな中、夕陽を見に「ウェザーステーション」に集まって来る人の中には、実はある目的を持った人も多数いるのです。
それは「グリーンフラッシュ」を見るためです。
「グリーンフラッシュ」とは、太陽が水平線に完全に沈む直前のほんの一瞬だけ、緑色に輝く現象を言います。離島や高い山など空気の綺麗な所でしか見られない現象で、その上によい気象条件が重ならないと見られず、遭遇する確率は極めて低いとされています。
そんな中でもここ父島の「ウェザーステーション」は「グリーンフラッシュ」が見えやすい世界有数の場所として知られているのです。その遭遇率の低さから、ハワイなどではこの「グリーンフラッシュ」を一緒に見た恋人同士は一生幸せになるという言い伝えがあったり、幸福の象徴ともされています。
ぜひ、毎日「ウェザーステーション」に通って最後まで夕日を見届けてください。あなたにもチャンスがあるかもしれません!
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地図を見る例年12月から4月頃にかけては小笠原諸島近海にはクジラが回遊してくることが知られています。ザトウクジラやマッコウクジラなどその数は約20種類と言われていて、シーズンになるとこの「ウェザーステーション」から肉眼でクジラが観測可能!立派なホエールウォッチングのポイントにもなっていて、ブローやブリーチングもちゃんと見えるそうですよ!
実際にこの「ウェザーステーション」からは日中に行われるドルフィンスイムなどのツアーの為に泳いでいるイルカやクジラを探しているそうです。日中は物見やぐらのような役割でもあるポイントなのです。
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地図を見るとにかく、父島滞在中はぜひ毎日「ウェザーステーション」へお出かけを。その夕陽は日々の喧騒を忘れさせてくれ、生命の洗濯にはもってこいです。絶海の孤島だけに都会の空気とは違い、日本でもベストといってもいい夕陽スポットです。
日没前から日没後まで30分、1時間とずっと座って空を眺める。風の音、崖にぶつかってはじける波の音が自然と耳に入ってきます。「あぁ、遠くまできたなぁ」と物思いに耽るのもいいですが、何も考えずにそこにある景色に目をやり、自然と対話をしてみてください。それはいつしか自分との対話になっているはずです。せっかく孤島に来ているのですから、誰にも邪魔されない贅沢な時間をここで過ごしてみてください。
「ウェザーステーション」は高台にあります。徒歩で行けないことはないですが、結構時間がかかるので最低でも自転車、レンタルバイクがあると楽チンです。バイクですと小笠原村役場からですと10分もかからない程度の距離。展望台テラスの下にはバイク、車ともに駐車スペースがあります。
とにかく父島での移動はレンタルバイクがあると行動範囲が広がり、非常に便利。おがさわら丸で入港したら、すぐにレンタルバイクをゲットすることをオススメします!
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(2024/3/29更新)
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