写真:月宮 うさ
地図を見る北海道新ひだか町の「静内二十間道路桜並木」は、直線約7kmの道路の両脇に約3000本の桜が咲き誇る美しい桜並木。
※静内の名は旧町名で2006年4月に静内町と三石町が合併し新ひだか町になりました。
その歴史は、1872年に日高地方に誕生した「新冠牧馬場(現:新冠牧場)」を視察する皇族の行啓道路として1903年に造成されたのがはじまりとされています。
1916年、当時の牧場職員のみなさんが約3年の歳月をかけ、近隣の山々から山桜を道路の両端に移植し、現在の姿となりました。左右の桜並木の幅が丁度二十間(約36m)であることから、いつしか二十間道路と呼ばれるようになり、現在も変わらぬ名称で親しまれています。
「静内二十間道路桜並木」では、樹齢100年前後の桜の木々が、毎年5月上旬から咲き始め毎年5月10日前後に見頃を迎えます。
桜の開花に合わせて「しずない桜まつり」も開催され、北海道内外から約20万人の観光客が訪れる北海道を代表する桜の名所となっています。(開催日は開花の様子で決められるため、記事一番下のMEMOから「二十間道路桜並木どっとこむ」のホームページをご確認ください)
写真:月宮 うさ
地図を見る「静内二十間道路桜並木」は車道のため、桜鑑賞には歩道を歩くことになるのですが、咲き誇る満開の桜並木の下を歩くことができる場所があります。
その場所は静内二十間道路の中心部と直角に交わる散策路「花のトンネル」。ここは、左右から桜の木々が覆いかぶさるように連なっている約300mの並木道。花のトンネルが一面ピンク色に染まる風景はとても美しく幻想的で、うっとりする世界が広がっています。
写真:月宮 うさ
地図を見る「花のトンネル」の一番奥には、車も人も写り込まず、美しい桜並木を撮ることができる絶好の撮影スポットがあります。本当に美しいスポットので、写真に興味のある方もない方も、ぜひ立ち寄って北海道の春を感じてくださいね。
写真:月宮 うさ
地図を見る桜並木の約70%を占めるのは写真のエゾヤマザクラ。この桜は野山でも見ることのできる北海道を代表する品種で、正式名称はオオヤマザクラ。道内に多く生息していることからエゾヤマザクラ(蝦夷山桜)と呼ばれています。2〜3cm程の淡紅色の花を咲かせ、樹高は20m以上になるものも!葉の芽吹きと同時に花が咲くため、花と葉が同時に開くのが特徴です。
エゾヤマザクラの他に、カスミザクラとミヤマザクラも植えられています。
新ひだか町はサラブレッドのふるさと。
日高地方だけで国内のサラブレッド生産の8割を占めており、そのうち2割は新ひだか町生まれです。静内二十間道路沿いにも牧草地が広がっており、有名な種牡馬を繋養している牧場レックススタッドやアロースタッドがあります。(見学は競走馬のふるさと案内所へ問い合わせてください)
春は子馬誕生の季節、かわいい親子のサラブレッドに癒されることでしょう。旅先で出会った子馬から未来のスターが誕生するかもしれません!
馬は臆病な生き物です。驚かせたりしないようにそっと見守ってくださいね。
北海道らしいまっすぐな一本道を彩る桜に、広大な牧草地、そしてたくさんのサラブレッドが暮らす風景。この場所でしか見ることのできない美しい景色がたくさん待っています!「静内二十間道路桜並木」へ桜を愛でにいらしてくださいませ。
※1つ重要な注意事項があります。
以前、競走馬がペットに驚いてケガを負い、賠償するという事故があったことからペット禁止となっています。ご注意ください。
【静内二十間道路桜並木までのアクセス】
JR静内駅から道南バス農屋行きに乗り約20分のバス停「桜丘小学校前」にて下車後、徒歩約15分です。(しずない桜まつり開催中はJR静内駅前から桜まつり会場までの臨時シャトルバスもでています)
お車の場合は日高道日高門別ICから国道235号経由し、道道71号を新ひだか町方面へ約40Kmです。
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(2024/3/28更新)
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