埼玉県鴻巣市吹上で幽玄の花見を!うす紅に染まる元荒川の桜並木!!

埼玉県鴻巣市吹上で幽玄の花見を!うす紅に染まる元荒川の桜並木!!

更新日:2014/02/19 14:46

「世の中に絶えて桜のなかりせば春の心はのどけからまし(在原業平)」

なぜ日本人はこれほど桜が好きなのでしょう。青空に白く咲き誇る姿もよし、花曇りの下で散りゆくうす紅のはかなさもなおよし。

そんな桜の美を心から堪能したいのなら、ぜひとも吹上の桜並木へお出かけください。うす紅の花びらを散らす桜のトンネルと、その姿を映すおだやかな元荒川の流れ。他所では味わうことのできない、幽玄の花見をどうぞ。

500本のソメイヨシノ、2.5kmも続く桜並木

500本のソメイヨシノ、2.5kmも続く桜並木
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元荒川の桜並木は、JR高崎線吹上(ふきあげ)駅の北口から徒歩5分というアクセスのしやすさ。何気ない住宅地にぽっかりと薄紅の空間が現れます。階段を下りると、おだやかな元荒川を抱き込むように枝を差し伸べる桜たちが迎えてくれます。

この元荒川沿いに植えられている桜は500本のソメイヨシノ。桜並木は2.5kmにもおよびます。

スイセンやショカッサイ、ナノハナなどなど…土手の緑の中、カラフルな金平糖のように散らばる春の草花も楽しみながら、のんびりと歩きましょう。

元荒川の桜並木は橋づくしの道

元荒川の桜並木は橋づくしの道
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元荒川にはたくさんの橋がかかっており、吹上地域だけでも17もの橋があります。花見ついでに橋見もどうぞ。

写真前方にかかる橋は遠所橋。左の水色の橋は水鳥橋。その名の通り、この付近ではオシドリや白鳥など、かわいらしい水鳥の姿が見られますよ。

下記のMEMO欄にて鴻巣市観光協会の「鴻巣吹上・元荒川 橋づくし散策マップ」へのリンクを用意しましたので、おでかけの際にはぜひプリントアウトしてお持ちくださいね。

さくらまつりの会場にもなる元荒川の桜並木

さくらまつりの会場にもなる元荒川の桜並木
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この写真はさくら橋の上から撮影しているのですが、この付近は毎年4月上旬に開催される「さくらまつり」の会場になります。

「さくらまつり」では、B級グルメの屋台やバンド演奏、川では遊覧小舟に乗れたり、クジラのクジ(笑)が放流?されたりと、さまざまなイベントで盛り上がります。
パァー♪っと賑やかなお花見を楽しみたいなら、「さくらまつり」に合わせて出かけましょう。

「さくらまつり」は例年ならば4月6〜7日頃に行われます。MEMO欄「鴻巣市観光協会ホームページ/イベントカレンダー春」のリンクにて、日程などを事前に確認してくださいね。

花びら降り積もる桜時計の幻想

花びら降り積もる桜時計の幻想
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うす紅の砂時計の底、空から降る時。松任谷由実さんは「経る時」という歌詞の中で、散る桜をこう表現しています。

満開を過ぎ、花見客もほとんどいなくなった元荒川の桜並木は、まさしく「うす紅の砂時計の底」そのもの。その香りはほんのりと桜餅のような甘さです(笑)。しばし歩を止めて、そっとたたずんでください。舞い散る花びらと、ささやくように流れる元荒川の水が、さまざまな想いを甦らせては昇華させてくれることでしょう。

ゆきつもどりつ夕暮れまで

ゆきつもどりつ夕暮れまで
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元荒川の桜並木は吹上駅付近を中心に、北西の行田(ぎょうだ)駅方面へと、南東の北鴻巣駅方面への両方向へ続いています。どちらの方向に歩いても、吹上駅付近から400mほどのところに公園がありますので、トイレ休憩に利用できますよ。

吹上駅付近は花見用に石段などが造られ、お花見の中心地といった感じです。北鴻巣駅方面へ下ると開けたのどかな雰囲気に。逆に行田駅方面へ歩くとうっそうと自然の装いが濃くなり、この写真の洲崎橋を越えたところで筆者は折り返しました。
ゆきつもどりつして、それぞれの風景を堪能してみてくださいね。

日没からは提灯が灯されるということなので、幻想的な夜桜も楽しめそうです。

さいごに

いかがでしたか。
お花見の名所は数ありますが、ここ元荒川のような妖美な桜並木にはなかなか出会えないかと思います。
桜好きならば、ぜひ一度は訪れてみてください。
吹上駅は小さな駅で、お店もあまりありませんが、埼玉県県名の発祥地である「さきたま古墳群」や、映画「のぼうの城」の舞台にもなった「忍城」へ行くバスも出ていて、観光の拠点となっています。そちらを観光した後で吹上駅に戻り、幻想的な夜桜を楽しむといったプランもおススメですよ。

掲載内容は執筆時点のものです。 2012/04/13 訪問

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