銀世界の神戸・六甲山で耐寒トレーニング、冷たい空気に身も心も引き締まります!

銀世界の神戸・六甲山で耐寒トレーニング、冷たい空気に身も心も引き締まります!

更新日:2014/02/17 11:38

SHIZUKOのプロフィール写真 SHIZUKO 舞台演出者
寒い季節は、ついつい出かけるのもおっくうで家に籠りがちですが、この時期に耐寒トレーニングをしておくと、春からのウォーキングやハイキングがより楽しくなりますよ。もちろん、冬だからこそ楽しめる銀世界は最高。普段は石がゴロゴロしていて歩きにくい道も、雪のおかげでスムーズに歩けます。もちろん、軽アイゼンは必携。速乾下着や帽子、手袋など、装備は確実にして、安全に楽しみましょう。

気軽に登れるけど、なめたらアカン!六甲山

気軽に登れるけど、なめたらアカン!六甲山

写真:SHIZUKO

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阪神間に住む人なら一度は登ったことがあるなじみの深い六甲山。夜景の名所で、ドライブにも最適。山上には『六甲山牧場』や『六甲ガーデンテラス』などのレジャー施設が充実しているので、週末は家族連れでにぎわっています。ケーブルカーやロープウエイもあるので、遠足や自然観察に訪れる学校も多い場所。でも、自分の足で登るとなると、標高差900メートルですから、あなどってはいけません。

六甲山とは、西は須磨から東は宝塚までの30キロに渡っていろんな山が連なる山系で、一日でこの山系を歩き通す『六甲全山縦走』も大人気です。

六甲山最高峰は931メートル。阪神間から登ると、南斜面なので暑い時期は熱中症に注意。冬は、日陰に雪が残っていたり、北側の斜面は凍っていたり。アイゼンは必ず携帯してください。また、初心者コースから熟練者コースまで、無数のコースが設定されています。まずは、初心者コースから楽しみましょう。

滑落死亡事故も起きていますから、気楽に登れるからと言って、なめたらアカン!六甲山。

定番コース『ロックガーデン』から『風吹岩』

定番コース『ロックガーデン』から『風吹岩』

写真:SHIZUKO

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人気の高い定番コースは、阪急芦屋川駅から登るコース。関西屈指の高級住宅街をだらだらと20分ほど登っていくと『ロックガーデン』に到着します。六甲山は花崗岩でできた岩山。ロックガーデンは、ロッククライマーのメッカでゴツゴツした岩を両手両足を使って登るのは楽しいですよ。一般ルートと熟練者ルートがありますから、もちろん一般ルートで行きましょう。

変化に富んでいるのでそれほど気にならない急登ですが、岩場を過ぎてからもしばらくは急坂が続きます。でも、ところどころで見渡せる神戸港から大阪湾、その向こうの和歌山までの素晴らしい眺望が、背中を押してくれます。

一時間ほどで『風吹岩(447メートル)』へ。ここで折り返しても充分六甲山を楽しさを味わうことができます。

『雨が峠』から『七曲り』が定番だけど『東おたふく山』へ

『雨が峠』から『七曲り』が定番だけど『東おたふく山』へ

写真:SHIZUKO

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せっかくだからもっと歩きたい人は『雨が峠(621メートル)』を目指して登り続けましょう。風吹岩からは、日陰の道も通るので、冬は積雪していたり、道が凍っていることも。4本爪のアイゼンでも歩けますが、雪が多い時は6本爪のアイゼンを用意した方がいいかもしれません。40分ほどのアップダウンのある道を歩き、最後はやや急登を経て『雨が峠』へ。

六甲の登山道は、バリエーションが多く、分岐点では道が3つ、4つに分かれていることも多いのですが、よく整備されているので標識に従っていけば安全。この峠でも、道は分かれます。最高峰に行くには、『七曲り』と呼ばれる魚屋道(ととやみち・有馬へ魚を運んだ道)を通る方が距離は短いけど、標高差は同じ。登りの厳しさが同じなら、ちょっと遠回りだけど、眺望のいい『東おたふく山(697メートル)』方向へ行ってみましょう。広々とした山頂は、何もなくて、清々しい気分になれます。

芦屋市最高峰『蛇谷北山(じゃたにきたやま)』から『六甲山最高峰』へ

芦屋市最高峰『蛇谷北山(じゃたにきたやま)』から『六甲山最高峰』へ

写真:SHIZUKO

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東おたふく山の山頂から、またまた七曲りへ行く道もありますが、せっかくなので芦屋市最高峰の『蛇谷北山(840メートル)』の山頂にも登っていきましょう。

せっかく登ったのに、北山へ向けていったん下って、結構な急坂を登ります。ここを通過すれば、あとは自動車道の横のゆるい傾斜の登山道。ほどなく『一軒茶屋』に到着。最後になだらかな山頂へのアプローチを5分。六甲山最高峰931メートルに到着です! 登りきった充実感はたまらないですよ。冬の澄んだ空気のおかげで、眼下に広がる阪神間の大パノラマを独り占めです。

実は、1993年まで六甲山最高峰には米軍の通信基地があり、立ち入りが禁止されていました。なので、少し手前に山頂の碑が建っています。現在は広場として開放されているので、本当の最高峰に誰もが立てるようになりました。

名湯『有馬温泉』で疲れをいやそう!

名湯『有馬温泉』で疲れをいやそう!

写真:SHIZUKO

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帰りはほとんど下り道。『有馬温泉』を目指して1時間弱の気持ちのいい道です。雪に覆われているこの時期は、ゴツゴツした岩が雪に包まれて、逆に歩きやすいのです。ただし、下りで日陰の道ですから、寒くなります。帽子やネックウォーマーなどで防寒してください。

下山してすぐの場所に『かんぽの宿 有馬』があります。ここで有馬名物の『金泉』に入るもよし。もう少し歩いて有名旅館で日帰り入浴もよし、公営の『金の湯』『銀の湯』もお勧めです。

耐寒トレーニングで疲れた足、冷えた体をゆっくり温めて、翌日に疲れを持ち越さないように。下山後のビールや美味しいものは、とっても嬉しいご褒美です。

耐寒トレーニングの楽しさ

寒いのに、なぜわざわざ山に登るの? と思われるかもしれませんが、お天気のいい日を選んで登れば、冷たい空気がとてもさわやかで清々しい気分になれます。

熱中症の危険もなく、装備さえ整えれば、かなり快適に楽しめます。汗は冬山の大敵です。厚着で登らず、休憩時に着るものを準備してください。熱いお茶やコーヒーを、休憩時間に口にするのは最高のお楽しみ。

冬の時期にトレーニングしておけば、行楽シーズンに入ってすぐに活動できます。花咲き乱れる春山に登ってみたい方は、ぜひ、ぜひ、耐寒トレーニングにGO!

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/02/12 訪問

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