名唱「雪の降る町を」のゆかりの地、庄内鶴岡の歴史を雪中散策しよう

名唱「雪の降る町を」のゆかりの地、庄内鶴岡の歴史を雪中散策しよう

更新日:2015/01/13 16:28

内村直也作詞・中田喜直作曲のヒット曲、「雪の降る町を」は、現在の還暦世代を中心に記憶に強く残っていることと思います。作曲者が鶴岡市の降雪風景をみて、曲想が浮かんだと言われています。今回は庄内の武家文化の街、鶴岡市の見所を雪中観光の形でご紹介しましょう。もしかしたら、美味しい名産に舌鼓を打てるかもしれませんよ

駅前通りに津々と降る雪は旅情緒をそそられる。雪に当たりながら街中を散策しよう

駅前通りに津々と降る雪は旅情緒をそそられる。雪に当たりながら街中を散策しよう
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鶴岡市は、首都圏から上越新幹線(新潟経由)で約4時間10分、羽田空港から庄内空港経由で2時間30分とアクセスは良好です。市内観光の中心地は、駅から2km程の鶴ヶ岡城址公園なので、まずここを目指して「雪の降る町を」歩いてみませんか? 

駅前では「雪の降る町を」の音楽も聞かれ、駅前通りは両側の歩道も広く、雪の中でも歩きやすく街が作られています。ちょうどはらはらと粉雪が舞う位の降雪量で、衣服にかかる雪を払いながらあるくのがお勧めです(笑)。

駅から10分程歩いた処に、鶴岡の街より古い、庄内最古の神社 山王日枝神社があります。はらはらと落ちる雪に包まれた本殿はなにか神秘的なものを感じます。

市内を流れる内川にかかる「三雪橋」。数多くの映画ロケ地で、雪夜景が幻想的

市内を流れる内川にかかる「三雪橋」。数多くの映画ロケ地で、雪夜景が幻想的
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市内を流れる内川にかかる、欄干が赤い橋、それが三雪橋で、白い雪の中にひときわ目立った存在です。この橋は1603年最上義光が作ったとされ、この橋からみた、鳥海山、月山、金峯山の山にかかる雪が非常の美しいことからこの名が付いたとされています。

そして、雪の降る町の白銀の中でひときわ光る赤い欄干が夜の街灯に照らされる情景は、また格別に美しいものがあります。雪中撮影はレンズへの着雪等、やや苦労する場面もございますが、上手く撮れると満足度が高いです。是非お試し下さい。

荘内神社で一参りしたあとは、郷土資料館「大宝館」に!

荘内神社で一参りしたあとは、郷土資料館「大宝館」に!
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郷土資料館、「大宝館」は、大正天皇の即位を記念して建てられたもので、1915年10月に完成し、その年の11月10日の天皇即位の日に開館しました。当時は1階が物産陳列場や図書館で、2階は会議室と食堂になっていました。

現在は、郷土人物の資料展示施設として、明治の文豪・高山樗牛や日本のダ・ヴィンチといわれた松森胤保、昭和期の日本の代表作家・横光利一など、鶴岡が生んだ先人たちの偉業を称える資料を展示しています。この建物自体は、鶴岡市の有形文化財に指定されています。冬の夜はライトアップもされ、白亜の建物は大正当時に流行ったハイカラさを醸し出しています。

入館料は無料。鶴岡の文化を纏めて理解するのに、お勧めの施設です。

背中散策で冷えた体を温める、名物「寒鱈汁は絶品のおもてなし!

背中散策で冷えた体を温める、名物「寒鱈汁は絶品のおもてなし!
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冬の日本海は豊富な海の幸で満載。そして庄内の冬はやはり寒鱈。その中での絶品なのが、この脂ののった鱈をふんだんに使った、「倉沢屋」の「寒鱈汁」。じつは、この料理、粕汁なのですが、粕汁の苦手な方にこそおすすめの一品なのです(驚)。この寒鱈汁には2つの驚きのうまさがあるのです。
 
一つ目の驚きが、粕汁によくある、ちょっとくどい甘みが全くないこと。地元の味噌を混ぜた、すっきりした塩味に仕上がっています。 ここのご主人曰く、酒粕は地元の銘酒、「大山」の酒粕を使っており、これが殆ど甘みの無い粕だそうです。

そし二つ目の驚きが主菜の鱈が真鱈であること。そのため全体が塩辛くならないのです。そして熱い中に生で入れてある白子に程よく火が通って、「とろとろ」な絶妙な煮え加減。雪中散策の冷えた体をほっこりと暖めてくれます。地酒「大山」との組み合わせが何とも幸せの一時を与えてくれます。是非お試し下さい。

寒鱈汁 700円

雪の降る夜は絵になる街

どちらかといえば、ややマイナーな都市・山形県鶴岡市。庄内の文化史跡を散策するには、比較的効率よく回れます。名物と共に、皆様の今後の旅の1ページに加えて頂ければ幸いです。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2014/01/22 訪問

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