食のパワ―スポット宮城塩竈で「おいし〜おがま」ぶらり半日散歩!

食のパワ―スポット宮城塩竈で「おいし〜おがま」ぶらり半日散歩!

更新日:2014/02/27 14:57

仙台から電車でおよそ30分の歴史漂う港町、塩竈(しおがま)。
古代万葉の時代から歌人たちの憧れの地だったこの場所は、震災を乗り越えて
「おいしさと笑顔がつどう みなとまち塩竈」として日々、復興しています。
仙台や松島にお泊りでしたら半日で回れる塩竈への寄り道、お薦めです!塩竈のルーツを知り、塩竈が誇る美味しい物を食べに散歩気分で気軽に出かけてみませんか?

ここを語らずには塩竈はない「御釜神社」

ここを語らずには塩竈はない「御釜神社」
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JR本塩釜駅から徒歩15分。本町通り商店街の真ん中あたりに鎮座する「御釜神社」(おかまじんじゃ)。
ここは塩竈神社の境外末社で、ほんとに小さな神社ですが、塩土老翁神(しおつちおじのかみ)が竈を使って製塩技法を教えたとされる神聖な場所。奥の細道で有名な松尾芭蕉が塩竈で最初に立ち寄った所ともされています。

御釜神社の鳥居をくぐり正面が社殿、社殿の向かって左側に神竈(しんかま)と呼ばれる、直径1m強の4口の竈があります。現在でも常に潮水が張られていますが、この神竈の潮水はどんなに日照りが続いても枯れず、どんなに大雨が続いても溢れることなく、世に異変があるときに水の色が変わるとされ、日本三奇のひとつになっています。(兵庫県にある生石神社の石の宝殿、鹿児島県にある霧島神宮の天逆鉾とともに)
そして、この神竈こそが塩竈の地名の由来ともいわれています。
 
社務所に申し出れば神竈を拝観できますのでお時間のある方はご覧になってください。
(有料、内部撮影禁止)

老舗茶屋でのんびり一服、塩竈を知る

老舗茶屋でのんびり一服、塩竈を知る
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御釜神社のある本町通りは老舗の造り酒屋、お茶屋、和菓子、陶器、鮮魚、骨董店などが並んでいて、今なお昔の面影を残しています。
せっかくですから老舗の茶屋で一服してみませんか?

塩竈で一番古い飲食店といわれる『おさんこ茶屋』は創業230年余り。お持ち帰りの方も多いようですが、ここは是非、店内でだんごや餅など頼んで旅人気分を満喫しましょう。こちらは「おもてなし会」という塩竈神社の門前町の20店が協力して、それぞれのお店の魅力や御釜神社の七不思議など教えてくださるお店のひとつ。塩竈のことをいろいろ聞いてみるのもいいですね。
 
竈で炊き上げ丁寧に作られたできたての団子は柔らかくて、旅の緊張感を和らげてくれます。こちらの団子は通常の3色ではなく、あん・ごま・醤油・くるみ・づんだの5色の団子。見た目も楽しくて縁起がいい気分になりますね! たくさん食べられないけど、やっぱり「味見した〜い」という方のために写真のべつ腹だんごというものが用意してあります。
塩竈神社参拝の前や後に気軽にお立ち寄りください。



住所:塩竈市本町11-12
電話:022-362-0946
営業時間:9:00-17:00
(売り切れ次第終了)
定休日:不定休
駐車場:有り(3台)

塩竈スイーツは塩が決めて!

塩竈スイーツは塩が決めて!
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塩竈市内ではお寿司の次に充実しているのが塩竈特産の藻塩を使って作る「塩スイーツ」。チョコレートやジェラート、和菓子など藻塩をいい塩梅に使った自信作の商品を出す店がたくさんあってどこにしようか悩みます。
 
今回は本塩釜駅から徒歩ですぐの『Ringo Cafe』さんをご紹介。
小さくて可愛い店内は屋根裏部屋のような雰囲気。お店に入ってすぐ目に飛び込んでくるのがカラフルな色をしたマカロン。その他にも焼き菓子などがおもちゃ箱みたいに所狭しと並んでいます。

その種類の多さにも目を奪われますが、一押しのマカロンはここでしかお目にかかれない塩ズンダ、キャラメルわさび、藻塩入りのヘーゼルナッツ、日本酒味など、どれも素材にこだわった一品。日本酒は塩竈の地酒が使われてますよ。人気の商品はあっという間に売り切れてしまいます。 
もう一つお薦めなのは藻塩入りのロールケーキとシュークリーム。
藻塩がクリームの甘さを上品に引き立ててコクを感じさせます。フランス菓子の得意とする味や香り、独特の食べごたえをちゃんと感じとれるのはオーナーがフランス人のパティシエだからでしょう。

2人席が3つのスペースでイートインもできますので、お時間ある方はゆっくり味わってみてください。

住所:塩竈市海岸通4-9
電話:022-353-9288
営業時間:9:00-17:00
(売り切れ次第終了)
定休日:日・月曜

あれもこれも食べたいならマリンゲート塩釜へGO!

あれもこれも食べたいならマリンゲート塩釜へGO!
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塩竈でお食事となると「寿司」という方も多いでしょう。
いえいえ、塩竈は食の宝庫です。まぐろ(特にひがしものと呼ばれるメバチマグロは三陸塩竈ブランドで逸品)も笹かまも、ラーメンも塩竈スイーツも、あれもこれも食べてみたいですよね。しかし、時間も限られていると、どこにしようか迷ってる暇はありません。そんな時は「マリンゲート塩釜」に直行!
 
ここは塩竈や近隣地域の特産品、焼きたての笹かまぼこ、お土産店や、地元食材を活かした美味しい料理を食べさせてくれるレストラン、中国料理、寿司、海鮮丼、パスタなどが一堂に会して、あなたの希望を一か所で叶えてくれます。

建物は船を模した作りでデッキ部分まであるので乗船気分も味わえるしかけ。港を眺めながらゆっくりお食事できるのもいいですね。

また、この施設は塩釜港旅客ターミナルになっており、松島遊覧船や夏になると夜光虫が見られる自然たっぷりの浦戸諸島への玄関口になっています。
お時間ある方は、かもめに餌付けしながら30分くらい船に乗って松島を違う角度から眺めるのも一案。
少し歩いた所にみなと町公園があり、みなと祭で御神輿が海上渡御されるときに使われる御座船「鳳凰丸」が係留されているので是非、ご覧になってください。

メモ:マリンゲート塩釜へ行くには「しおナビ」という循環バスがお薦め。
 本塩釜駅から乗って観光桟橋入口下車

帰り道、忘れちゃいけない藻塩弁当

帰り道、忘れちゃいけない藻塩弁当

塩竈の町散歩を堪能して仙台駅から帰路につくなら、是非、買って試していただきたいのが『塩竈 藻塩弁当 塩結』 900円
このお弁当、かなりこだわりがあります。
中に入っているのは

・宮城県産ひとめぼれ使用のおむすび2種類
・鮭の酒粕漬け焼きは酒の浦霞の醸造元「佐浦」の酒粕使用
・塩竈のカステラ蒲鉾は塩竈の老舗寿司店親方監修
・仙台の笹かまぼこ
・志ほが満は塩竈に伝わる伝統和菓子でこの駅弁オリジナル
・藻塩がパック詰めされてるので余ったらお持ち帰り
 この他2品

塩竈の旅の余韻を舌で味わうのもまた格別ですね。

仙台駅の駅弁売場でしか買えませんのでご注意くださいませ。

訪れる人も住む人も触れ合って楽しい町

塩竈の町は美味しい物がたくさんというのは実感していただけると思います。時間が許せば一日かけて、食い倒れしてください!!
震災の被害を受けながらも、大変さは微塵も感じさせないばかりか「来て頂いた人に楽しい時間を提供して満足してもらえることが一番の私たちの楽しみです。」とおっしゃったお店の方の話にグッときました。人とのかかわりを通して訪れた人を楽しませる時間や場所を町全体で提供している塩竈の町。イベントも盛りだくさんなので、是非、本塩釜駅そばにある観光物産案内所に寄って情報収集してください。丁寧に教えてくださいますよ。
観光客として訪れることも復興へのお手伝いかもしれません。

 

 ***旅の薫香***

 今回の旅を精油でイメージすると

 サンダルウッド・プチグレン・グレープフルーツ

 それぞれ一滴ずつディフューザー等でお楽しみください。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/02/11 訪問

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