世界第2位の広さを誇る水戸のオアシス「偕楽園公園」を満喫

世界第2位の広さを誇る水戸のオアシス「偕楽園公園」を満喫

更新日:2014/02/17 15:10

村松 佐保のプロフィール写真 村松 佐保 嬬恋村案内人
水戸といえば水戸光圀だけではありません。広大な敷地「偕楽園公園」は自然が育んだ花々や生き物たちの宝庫! 一面に広がる梅花の絨毯、しなやかに舞う白鳥たちに心が和みます。四季折々の自然が息づく水戸の魅力を存分にご紹介いたします。

3千本の梅が花開く「偕楽園」

3千本の梅が花開く「偕楽園」

写真:村松 佐保

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水戸の「偕楽園」は、金沢の兼六園、岡山の後楽園とともに日本三名園として名を馳せています。歴史は古く、1842年に水戸藩第九代藩主徳川斉昭(なりあき)に造園されことが始まりです。

「偕楽園」に隣接する千波湖(せんばこ)や広大な梅林、草原などを含めた一帯が「偕楽園公園」として整備され、訪れる人たちの憩いの場として親しまれています。

広さは300ヘクタール。といってもちょっと分かりにくいですね。なんと東京ドーム約63個分! ニューヨーク市のセントラルパークに次いで都市公園としては世界第2位の広さを誇ります。

13ヘクタールの本園には3,000本の梅が植えられています。
100種類もあるので「早咲き」「中咲き」「遅咲き」と長い期間楽しめることも特徴です。
また偕楽園は梅だけではなく、桜、つつじ、萩など季節ごとに自然を味わうことができるところも大きな魅力です。

毎年2月中旬から3月下旬まで梅まつりが開催されます。この時期は春の訪れを予感させる梅のつぼみが少しずつ膨らんでいます。
また3月には日没から夜9時まで園内がライトアップされる時期もあり、ふだん味わえない幻想的な梅を愛でることができます。

入場料:無料
アクセス
電車:JR常磐線水戸駅北口から偕楽園行きバスで約20分 偕楽園入口下車
※梅まつりの期間中はJR偕楽園臨時駅に停車する電車もあります
車 :常磐自動車道 水戸I.Cより約20分
   北関東自動車道 茨城町東I.Cより約20分
   北関東自動車道 水戸南I.Cより約20分
徒歩:水戸駅北口から2キロ強

和の佇まい「好文亭」の魅力

偕楽園内にある徳川斉昭自らが設計した好文亭(こうぶんてい)は千波湖など周辺の景色が一望できる高台にあります。

ちょっと変わった好文亭という名称は、梅の別名好文木(こうぶんぼく)に由来しています。文人墨客や家臣を集めての詩歌や慰安会を催した建築物です。二層三階の好文亭と奥御殿、また情緒ある中庭や茅葺きの待合があり、足を踏み入れただけで全身を包み込んでくれる和の佇まいに心が和みます。

中でも奥御殿の襖絵は見事。桜の間、竹の間、菊の間など数々の味わい深い部屋に釘付けになります。

また「エレベータの元祖」といわれる「配膳用昇降機」がおもしろい!
つるべ式の運搬機で、天井を見上げれば巻き上げの輪。下をのぞき込むと四角い穴が地の果てまでも続いているような錯覚に陥り、吸い込まれてしまいそうな気さえします。
人の知恵ってすごいですね!

歴史の重みと新鮮な発見、眼下に広がる水戸の風情。偕楽園を訪れた際は是非「好文亭」に足を運んでみてください。

好文亭観覧料:大人190円 小中学生100円

和の佇まい「好文亭」の魅力

写真:村松 佐保

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白鳥舞う憩いの場「千波湖」

「白鳥茨城」ともいわれているほど、茨城は毎年多くの白鳥が飛来する地として有名です。
偕楽園に隣接する千波湖もその一つ。白鳥の飛来地であると同時にさまざまな水鳥や魚たちの生活の場ともなっています。

3月末ごろまで羽を休める白鳥が、訪れる人たちの心を豊かにしてくれます。千波湖の白鳥はとても人に馴染んでいます。遊歩道をトコトコ歩く姿、片隅で背中にくちばしを突っ込んで眠っている姿、なんともかわいくてたまりません。真黒な全身に真っ赤なくちばしのコクチョウ(ブラックスワン)にも目を奪われます。

1周約3キロの湖畔では、ウォーキングやジョギングに汗を流す人たち、散策に訪れる人たち、みな思い思いに充実した時間を満喫しています。

西側にある黄門様広場には、水戸黄門像が私たちを出迎えてくれます。湖畔に飾られている「デゴイチ」(D51515蒸気機関車)、湖の噴水から勢いよく吹き出すエネルギッシュな水、夜になるとライトアップされた幻想的な景観、楽しみは尽きません。

水戸駅南口から1キロほど歩けば湖に着けますので、天気の良い日はウォーキング散策もお勧めです。旅の思い出の一コマにいかがですか。

白鳥舞う憩いの場「千波湖」

写真:村松 佐保

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おすすめの穴場「四季の原」「月池」「螢谷遊歩道」

偕楽園公園の一番奥に位置する「四季の原」「月池」「蛍谷」などにも是非足を延ばしてみてください。白一色でおおわれた雪原もなかなかのものです。

雪が解ければ芝生が広がり四季の花が咲き乱れる「四季の原」、その中央には辺り一面を映し出す「月池」、蛍や水辺の生き物たちに出会える「螢谷遊歩道」。

また田鶴鳴(たづなき)梅林、猩々(しょうじょう)梅林、窈窕(ようちょう)梅林など広大な梅林公園が続いています。

水戸の大自然を満喫できる貴重な公園。思い切って少し足を延ばしてすてきな一日を過ごしてください。

おすすめの穴場「四季の原」「月池」「螢谷遊歩道」

写真:村松 佐保

最後に

水戸が育む「偕楽園公園」はいかがでしたでしょうか。
冷たく澄んだ空気の中で生き生きと輝いている花々や生き物たちにみなぎるエネルギー。広大な自然をくまなく散策する喜び。新しい発見に胸がときめく旅を、ぜひ大切な1ページとして深く心に刻んでいただければ幸いです。


最後までご覧いただきましてありがとうございました。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2014/02/11 訪問

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