梅の花の香りが漂う大阪天満宮の冬。厳冬期だからこそ楽しめるお花見にお出かけ!

梅の花の香りが漂う大阪天満宮の冬。厳冬期だからこそ楽しめるお花見にお出かけ!

更新日:2014/02/10 16:27

SHIZUKOのプロフィール写真 SHIZUKO 舞台演出者
日本三大祭りの『天神祭り』が有名な大阪天満宮の冬は、梅の花を楽しむ絶好の場所。人、皆出かけたくなる春ではなく、厳冬期に咲き誇る梅を見に行くのは、本当に四季折々の移ろいと花を愛する大人だけの楽しみなのかもしれません。寒い時期だからこそ出会える素晴らしい梅の花、また花だけでなく実も楽しめる梅の世界を楽しみにぜひ、お出掛け下さい。

日本一長〜い『天神橋筋商店街』の一丁目

日本一長〜い『天神橋筋商店街』の一丁目

写真:SHIZUKO

地図を見る

地元では親しみを込めて「天満の天神さん」と呼ばれる大阪天満宮は、日本一の長さを誇る『天神橋筋商店街』の一丁目にあります。今も多くの人が行き交いにぎわう天神橋筋商店街は、この天満宮の門前町として発展してきました。

夏は、『天神祭り』で各地から人が集まり、この商店街をギャルみこしが練り歩き、幅の広い商店街は天満宮へ向かう人々で埋め尽くされます。秋から冬にかけては、合格祈願の人々が、商店街を通って天満宮へ向かいます。

時の流れの中で、商店街の店は入れ替わり、変化し続けていますが、それでもいつも元気と活気に溢れ、生活に必要なものはすべてそろう便利な場所です。また、安くておいしい名店がいっぱいあるのもうれしい商店街です。

二丁目には地下鉄南森町駅とJR大阪天満宮駅、四丁目にはJR天満駅。六丁目には地下鉄天神橋筋六丁目駅がありますから、いろんな所からのアクセスもとても便利。大阪天満宮へ行かれる時は、ぜひ、商店街散策もしてください。

圧巻の盆梅に、凝縮された梅の世界

圧巻の盆梅に、凝縮された梅の世界

写真:SHIZUKO

地図を見る

梅の花との関わりが強い『天神さん』ですが、境内には、大きな梅林はありません。でも、梅林がないから梅の花がないかというと、そうではないのです。

大切に大切に育てられている見事な『盆梅』があるんです。

樹齢200年を超える盆梅。決して数は多くないですが、大地に見立てられた鉢の中で、長い年月、梅のミニチュアとして手を加え育て上げられた盆梅は、梅の木に備わったすべてのエッセンスがぎゅぎゅと濃縮され、観る者を圧倒します。その見事な姿は、一度見ると、また次の年も見たくなる不思議な魅力にあふれています。

梅の開花に合わせて開催される盆梅展の時期になると、本殿の前で紅白の大きな盆梅が見られます。参集殿では、天満宮の名宝と共に50鉢ほどの古木を見ることができますので、ぜひ、足をお運びください。

星合の池で出会うと、結ばれるとか…

星合の池で出会うと、結ばれるとか…

写真:SHIZUKO

地図を見る

天満宮の境内に大きな梅林はありませんが、北側にある『星合の池』のそばには多くの梅の木があり、時期になるとそれぞれに可憐な花をつけ、訪れる人を楽しませてくれます。

通称『亀の池』と呼ばれるこの場所にある小さな橋・星合橋は恋愛のパワースポット。ここで出会った男女は結ばれるんだとか。なんでも、江戸時代に、この池でお見合いが行われていたとか。だから、現代でもここで出会うと結ばれるとの伝説が生まれたといわれています。

梅の花が咲き始めると、このあたりだけ別世界のようにほんのりピンクになり、色っぽい空気が流れるのも、パワースポットたる所以かもしれません。

『天満天神梅酒大会』で全国の梅酒と出会う

『天満天神梅酒大会』で全国の梅酒と出会う

写真:SHIZUKO

地図を見る

梅の花が咲き始めると『てんま天神梅まつり』(2014年は2月15日〜3月9日)が開催されます。このお祭りは、8年前から始まった新しいお祭りで、菅原道真公と縁の深い『梅』の力で、町を活性化したいと始められました。小さな鉢で育てられた、梅の大木のミニチュアは、まさに大人だけが楽しめる奥深さを持っています。

また、期間中に開催される目玉イベント『天満天神梅酒大会』(2月15日〜2月23日)。年々人気が出てきて、近年では、一万人以上が来場するお祭りとして大賑わい。

2013年は227社にも及ぶ全国の酒蔵から、梅酒部門に308銘柄が、リキュール部門に165銘柄が出品。このうち、一般投票で選ばれた各10銘柄が最終審査に進出し、プロの目と舌で最終審査が行われ、順位が決定されました。

2014年の前売り券はすでに完売のようですが、少しだけ当日券が出るらしいので、梅酒好きの方は、早めに行ってみてはいかがですか。お勧めは、平日の午前中とか。

梅の木の魅力

お花見の主役は桜。春めいた暖かさに、人々が出掛けたくなる時期に咲くので誰もが楽しめる花ですが、梅は、まだまだ寒い時期に咲きます。寒い中、出掛けてこそ楽しめる、ある意味本当にその美しさを楽しみたい人だけの通な花と言えるのかもしれません。そのせいか、しっかりした女性をイメージさせる梅。

花だけでなく、その実も楽しめる素敵な梅は、大人だけが楽しめる味わい深いものなのでしょう。寒さに負けず、ぜひ、そのたおやかさに触れにお出掛けくださいね。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/01/21 訪問

- PR -

条件を指定して検索

- PR -

この記事に関するお問い合わせ

- 広告 -