函館の海に沈む秘湯「水無海浜温泉」露天風呂から大パノラマを堪能!

函館の海に沈む秘湯「水無海浜温泉」露天風呂から大パノラマを堪能!

更新日:2015/11/27 17:20

根岸 早都子のプロフィール写真 根岸 早都子 フリーライター
北海道の函館市と言えば、全国的にも有名な観光地で、毎年多くの観光客が訪れますが、実は函館周辺・道南地区には函館以外にも魅力いっぱいの町がたくさんあるのです。

今回は函館空港から車で約1時間ほどのところに位置する椴法華(とどほっけ)地区で、面白い温泉を見つけましたので、ご紹介します!
椴法華は、函館市街地から東へ約50キロ、北海道渡島半島の東南端、亀田半島東端に位置しています。

干潮時に姿を現す幻の温泉

干潮時に姿を現す幻の温泉

写真:根岸 早都子

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海岸沿い恵山岬にある無料露天風呂、その名も「水無海浜温泉」は干潮時の数時間前後のみ姿を現す、全国的にも珍しい天然温泉です。

波打ち際に作られた岩風呂は二つあり、それぞれ高さが違うため、潮の満ち引きにより入浴可能な浴槽が変わってきます。満ちている水は、どこからが海でどこからが温泉かわからないほど。目の前に広がる太平洋の大パノラマで開放感を満喫できます。どこを見渡しても海・海・海!遮るものはなにもないとは正にこのこと。絶景を堪能しながら天然温泉に浸かれる贅沢な時間は、野湯ならではの醍醐味ですね。

綺麗な階段が温泉までご案内

綺麗な階段が温泉までご案内

写真:根岸 早都子

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大自然の中の天然露天風呂と言えば、良くも悪くも設備が整っていないことが多いですが、水無海浜温泉は2004年に改修工事を経てリニューアルオープンされていることもあり、温泉までの道のりは大変綺麗に整備されています。趣きのある石畳のような階段が続いており、岩風呂までスムーズに行くことができるので、家族連れやお年寄りの方には嬉しいですね。

足元が安全なことは利用客にとって、大変ありがたいことです。施設全体が整備されることにより、観光途中で入浴する人も増えたのではないでしょうか。海から湧き出る温泉までの道のり、周りの景色を楽しみながら、ゆっくり階段を下りてみてください。

※階段が滑りやすくなっていることもあるため、注意も必要です。

脱衣所完備!女性も安心して入浴

脱衣所完備!女性も安心して入浴

写真:根岸 早都子

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温泉は大好きだけど、混浴や野湯にはちょっと抵抗が・・・そんな女性もご心配なく!
ここ「水無海浜温泉」は野湯としては珍しく、男女別の更衣室が完備されております。もちろんこちらも無料で利用できますので、人の目を気にせず温泉を楽しみたい女性にとっては大変ありがたい施設とも言えます。

更衣室から浴槽までは、先ほどご紹介した階段とで繋がれており、スムーズに移動することができますが、多少距離がありますので、女性は水着があった方が安心ですね。

入浴可能は干潮時のみ!訪問時期や時間を要チェック

入浴可能は干潮時のみ!訪問時期や時間を要チェック

写真:根岸 早都子

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贅沢な太平洋の絶景を独り占めしながら、温泉に浸かる・・・こんな至福のひと時だからこそ、いつでも入浴できるわけではありません!「干潮時のみ」に姿を現す幻の温泉と言われるだけあって、突然立ち寄って入るのは至難の業。最初から入浴目的で訪れる方は必ず事前にチェックが必要です。

現地では「入浴時間表」があり、日々の入浴可能時間が細かく案内されています。更に「函館市HP」でも時間がチェックできるためピンポイントで訪れることができますね。

潮の満ち引きは日々変化しているため、干潮になってから数時間で海に沈んでしまうような場合もあります。そんな特別な温泉だからこそ入浴できた時は喜びもひとしおなのではないでしょうか。

海底から湧き出る源泉と海水が混ざり合って限られた時間入浴を楽しめる、まさに自然からの贈り物ですね。

夏場は海水浴も楽しめる

夏場は海水浴も楽しめる

提供元:函館観光フォトライブラリ

http://www.hakodate-kankou.com/library/index.html

北海道の短い夏を楽しもうと、夏場は多くの家族連れで賑わいます。ビーチの海水浴場とはちょっと違いますが、更衣室も完備されており便利。大きな波が入ってくることもなく、安心して遊べるのでおすすめです。干潮時には、子どもたちが夢中で遊んでいる間、大人はゆっくり湯船につかることもできて一石二鳥!普段お疲れのパパやママもゆっくりと温泉に入りながら、子どもの姿を見ることができる、まるでプールのようななんともありがたいシチュエーションです。
なお、浴槽内も外も足場は天然の石なので小さなお子様は、水遊び用の靴やサンダルがあると安心です。

自然ならではの注意点も

温泉と言えども基本的には自然の一部。海の中で浸かる温泉だからこそ、注意すべきことがいくつかあります。特に気を付けたいのが「天候や波」。基本的に高波時は海水が必要以上浴槽に入ってしまうため、適温が保たれず、入浴は難しいようです。やはり自然を相手にしていることを忘れず、できるだけ悪天候時を避け、波も天気も穏やかな日を狙って行きましょう。

更に北海道の冬は厳しいので、真冬だと入浴する前に心が折れるかも?しかし、夏の晴れた日には水着着用で子供たちと海水浴気分で入浴できるので、家族連れからの人気も高くおすすめです。混雑を避け冬に温泉を独り占めするか、夏にみんなで賑やかに入浴するかはあなた次第です!

現地では、入浴以外にも観光のみの方や足湯だけを楽しむ方とみなさんの目的も様々です。やはり人の目が気になる方(特に女性)は水着を持参すると安心して楽しめますね。

絶景の中、幻の温泉をぜひ堪能してみて下さい!


【水無海浜温泉】

泉質:ナトリウム、塩化物泉
泉温:40℃〜65℃
所在地:北海道亀田郡椴法華村恵山岬
料金:無料
営業時間:干潮時(日々変動)
定休日:無休
アクセス:JR函館駅から車で約1時間
駐車場:有(20台)

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/12/24 訪問

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