写真:結月 ここあ
地図を見る高山旧市街の賑やかなさんまち地区から、少し離れたところに豊明台組保存区域。こちらの地区には豪商の暮らしを伝える「日下部民藝館」と、今回ご紹介をする「吉島家住宅」があります。
写真:結月 ここあ
地図を見る吉島家住宅の外観は、町家造りの特徴でもある出格子や入格子が見受けられ、代々酒造をしていたことから、玄関前の軒下には三輪神社の杉玉が下がっています。引き戸の前には幕府に多額の運用金を献上したことから賜った「二つ引き両紋」の暖簾が掛かっています。
写真:結月 ここあ
地図を見る玄関を入ると目の前には、吹き抜けの大空間が広がっています。高山の町家にはよく見かける吹き抜けですが、その中でも吉島家住宅は圧巻の美しさといわれています。
江戸時代には軒高制限やご禁木といって、勝手に木を加工したりすることができませんでしたが、明治の時代になってその足かせがなくなり、建てられた吉島家住宅は巧みの技が光る素晴らしい建築となりました。
写真:結月 ここあ
地図を見る階段で中二階に上がると、写真のような応接室があり、そこにはあのロックフェラーセンターも飾った篠田桃紅氏の「UNSEEN FORM」が飾られています。 篠田桃紅氏は1913年生まれの104歳で今も現役。ニューヨークを拠点にボストン・シカゴ・パリなどで個展を開催。 帰国してからは、東京芝増上寺大本堂の襖絵などの大作も残し、ニューズウィークの「世界が尊敬する日本人100人」に選ばれています。またNHKテレビの情報番組「あさイチ」や、TBSテレビ「ぴったんこカンカン」などにも出演されてるので、ご存知の方も多いと思います。
写真:結月 ここあ
地図を見る中二階は二間続きの船底天井の座敷があり、座敷と座敷の境目には少しづつ段差があります。突当りの左手にはさらに踏み段があり2階へと繋がっています。
写真:結月 ここあ
地図を見る踏み段を上ると、二間続きの座敷が段差で繋がっています。2階にも篠田桃紅氏の作品「AFTER RAIN」などの飾られた和室があります。
写真:結月 ここあ
地図を見る2階から1階に降りると落ち着いた佇まいの中庭があります。日暮れ時になると柔らかな灯かりが窓からこぼれます。
写真:結月 ここあ
地図を見る心地よい和の空間が広がる囲炉裏がある和室。
写真:結月 ここあ
地図を見る右手の引き戸には伝統の木組みの技術「中抜き千本格子」も美しく、上を見上げれば、匠の技が光る吹き抜けが広がります。
写真:結月 ここあ
地図を見る最大の見どころは土間の吹き抜けで、大黒柱を中心に梁と束によって立体格子になっています。隅々まで磨かれている高さ8メートルほどの無垢の欅や、強靭な根曲がりのアカマツを使い、大きな屋根の荷重を分散しています。まさに匠の技!天窓から差し込む光は、時間と共に部屋の陰影を移り変えていきます。
町家の中でも圧巻の規模と美しさ、匠の技とアートな空間と見どころ満載の吉島家住宅を、高山観光のご予定に加えられてはいかがですか。
住所:岐阜県高山市大新町1-51
電話番号:0577-32-0038
アクセス:JR高山駅より徒歩15分
2018年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/4/23更新)
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