写真:岡本 大樹
地図を見るチェコといえば?と聞かれて最初に出てくるのはおそらく「ビール」ではないでしょうか。そうです、チェコは国民一人あたりのビール消費量で世界一を誇り、日本で最も多い種類(スタイル)のビールであるピルスナービール発祥の地でもあるという、ビール大国なのです。
そんなチェコを旅行していれば、おそらくいろいろな所でビールを飲む機会があると思います。もちろん飲むこと自体もチェコビールを楽しむ方法なのですが、今回ご紹介したいのは一味違ったチェコビールの楽しみ方です。
写真:岡本 大樹
地図を見るその楽しみ方というのは、ビール工場の見学です。ビールを飲むだけではなく、その製造過程を学べばさらにチェコビールを美味しくいただけるようになる事間違いなしです。
しかも、チェコ西南部に位置するチェスケーブジェヨビツェ(Ceske Budejovice)という町にあるブドヴァイゼル・ブドヴァル工場はなんと国営のビール工場なのです。こんなところからも世界一という冠の大きさを感じられます。
ちなみにこちらの工場はチェコ国内で2番目に大きなもの。最も大きいのは元祖ピルスナービールのピルスナーウルケル工場です。
写真:岡本 大樹
地図を見るでは、早速工場見学へと参りましょう。敷地内に踏み入れるといきなり大量のビール瓶がお出迎え。
この写真ではわかりにくいでしょうか?よく見てください、山のように積まれているこの赤いケースにはビール瓶(中身は空です)が並んでいます。5m程もあるこのビールケースの山は衝撃的な光景ですよ。
写真:岡本 大樹
地図を見る工場内に入る前にまずはビールの製造過程の説明板をチェック。ビールは一般的に、製麦→仕込み(糖化や煮沸)→発酵→熟成→濾過・容器詰め、という流れで造られています。
チェコのビール工場では、煮沸して冷却するという工程を2回繰り返しているのが一般的な製法と違っている点。工程が増えるため手間も時間も2倍かかることになりますが、より飲みやすいビールを造るためには欠かせない作業なのです。
写真:岡本 大樹
地図を見る工場内に入ると最初に見学できるのが、こちらの写真の部屋。仕込み用のタンクが並んでいます。パッと見ではあまり大きさがわからないかもしれませんが、写真中央の奥には工場のスタッフが一人座っています。その人と比較すればその規模が少しわかりやすいのではないでしょうか。
ここでは先ほどの流れの中にある「仕込み」を行なっており、部屋の温度・湿度が高く、かなり蒸し暑い空間となっています。
写真:岡本 大樹
地図を見る次は熟成タンクが並ぶ空間へ。広大な敷地にビアタンクがこれでもかというほど並べられいます。
なお、先ほどの部屋とは打って変わってこちらの空間はビールの保管に適した室温である約2℃に維持されているので、体が冷えないように上着を持っていくことをオススメします。
写真:岡本 大樹
地図を見るそして、ビール工場見学のお楽しみである試飲!とその前にビールの原料である麦芽とホップの実物を見てみましょう。
どちらもビールの原料としてその名前はご存知だと思いますが、実物を見る機会はそうそうありませんよね。こちらで使われているホップは1種類ですが、麦芽は4種類あるのでその違いにも注目してみてください。
世界的に人気のピルスナービールがチェコで生まれた大きな理由は、地下水が軟水だったということと、チェコ西部のザーツ地方がホップの生産に適した場所だったこと。もちろんこの工場でもザーツホップが使用されていますよ。
写真:岡本 大樹
地図を見るそしてお待ちかね、熟成タンクから直接注がれるビールの試飲タイムです。製造過程を学び、実物の原料を知った後に飲む一杯は格別の味!
しかも、通常はこのタンクから商品化される段階でフィルターにかけられるのですが、直接注がれるということは、ここで出されるのはその過程を経ていない無濾過のビール。無濾過だと味が荒いと言われますが、ここの一杯はとても飲みやすく、ビール本来の味を楽しむという点で考えればこれ以上のビールはありません。ぜひ美味しくいただきましょう。
提供元:チェコ政府観光局
https://www.czechtourism.com/jp/home/試飲を楽しんだ後、工場見学の最後にはビールのボトリングを行なっている場所を見学。タンクから直接いただいたビールが最終的にここで商品となって世界中のお店へと運ばれていきます。
提供元:チェコ政府観光局
https://www.czechtourism.com/jp/home/写真:岡本 大樹
地図を見る工場見学が終わった後にはお土産も要チェックです。店内には瓶ビールを始めブドヴァイゼル・ブドヴァルのロゴ入りTシャツなんてものも並びます。
写真:岡本 大樹
地図を見る他にもブドヴァイゼル・ブドヴァルのグラスをこちらで購入することができるので、ビール好きの方は世界のビールグラスコレクションに加えてみるのもいいのではないでしょうか。
写真:岡本 大樹
地図を見る敷地内には工場で造ったビールを楽しめるレストランも併設されています。試飲だけでは足りなかった、という方はここで思う存分楽しんでくださいね。見学時には出てこない黒ビールなどもありますよ。
フードメニューにはチェコの代表的な家庭料理でもある「グラーシュ」などが並びます。もちろんビールとの相性も抜群に良いので、ぜひ一緒にチェコの味を満喫してみてください。
住所:Budweiser Budvar Visitor Centre, Karoliny Svetle 4, 370 21 Ceske Budejovice
電話番号:+420 387 705 347
工場見学に関して:通常は毎日催行されていますが、オフシーズン(1・2月)は日月が休みなので注意
※2018年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/4/24更新)
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