世界遺産登録秒読み!?富岡製糸場(群馬県)でレトロな世界に浸ろう!

世界遺産登録秒読み!?富岡製糸場(群馬県)でレトロな世界に浸ろう!

更新日:2014/01/29 17:11

2014年の世界遺産登録をめざす富岡製糸場。明治政府が日本の近代化のため日本で最初に建設した洋式の器械を導入した模範器械製糸場です。
当時としては世界最新、最大規模を誇った工場とその周囲の街並みは、まるで時が止まったかのよう。ノスタルジックでレトロな世界が広がっています。
そんな、世界遺産登録に向けて活気づく富岡を紹介します!

創業は明治5年!レンガ造りが美しい日本近代化の象徴。

創業は明治5年!レンガ造りが美しい日本近代化の象徴。

富岡製糸場が設立されたのは明治5年(1872年)のことです。江戸城を明け渡して江戸時代が終焉したのが1868年。わずか数年前まで江戸という、そんな時代に近代産業を育成して経済発展させることを目的に作られました。フランス人技師の指導のもと建てられた製糸場は、世界最新、最大規模のものといわれています。

レンガ造りの建物が象徴的で印象に残りますが、この基礎は木造、さらに屋根には日本でおなじみの瓦が敷いてある、なんとも和洋折衷な建築。外壁も、窓も、ガラスも、引き戸も、天井もすべてがノスタルジックな世界を楽しめます。

<開場時間>
午前9時〜午後5時 ※受付は4時半まで

<解説ボランティアによるガイドツアー>
9時半〜11時半、13時〜16時まで30分刻みで出発。
※音声と画像による場内ガイドはiPod touchでも楽しめます!なんと対応言語は6カ国語。

<見学料:個人>
 大人:500円
 高校・大学生:250円
 小・中学生:150円

<所在地>
〒370-2316 富岡市富岡1-1
TEL 0274-64-0005

圧巻の操糸場に工場萌え。

圧巻の操糸場に工場萌え。

ほぼ創業当時そのまま残る主要な建物のうち2棟は内部の見学もできます。展示パネルや、生糸をとる実演など内容は盛りだくさん。

操糸場内は、昭和62年まで現役で使われていた機械がそのまま残っています。
ずらーっと整然とたたずむ姿は圧巻。繊細な機器が連なる構造美は、工場萌えの方なら、思わず息をのむ美しさでしょう。

駐車場からレトロな街並み散策♪

駐車場からレトロな街並み散策♪

この富岡製糸場、観光地とは欠かせないあるものがないんです。なんだか、想像できますか?

それは、駐車場。富岡製糸場の敷地内には駐車場がなく、車は近隣のパーキングに止めることになります。複数ある駐車場から富岡製糸場まではそれぞれ5〜10分ほど。

駐車場から富岡製糸場までの道のりは、まるで昭和から時間が止まったようなノスタルジックな町並みがあります。昔懐かしい駄菓子屋さん、名物「かりんと饅頭」を売り出す和菓子屋さん、趣のある長屋や、古民家カフェなど。それぞれの店ではゆかいな地元のお母さんがお出迎え。

あえて、町を歩かせるというところが単なる遺跡見学で終わらせない富岡のよさなのかもしれません。

工女たちも愛したスパイしーな本格カレーに舌鼓。

工女たちも愛したスパイしーな本格カレーに舌鼓。

富岡製糸場の人気お土産、「富岡製糸場工女さんも愛したカレー」。その元になったのが、高田食堂の看板メニューのカツカレー。富岡製糸場から、街並みを歩くこと5分。「たかだ」というのれんが見えてきます。昭和20年代から営業されているこの食堂のカレーは、富岡製糸場で夜遅くまで働いていた工女さんが夜食として食べていたものです。

工女さんが食べていた…という言葉からマイルドでやさしいカレーを想像して食べてみると、びっくり。スパイシーな辛口のルーは、揚げたてでサックサクのカツとともにインパクト大。さらに、ドロッとしたルーのどこか懐かしい味わいは、小麦粉からていねいに作ったというから納得。ボリュームもたっぷりのカツカレーは800円と、値段もお手頃です。

高田食堂
住所:群馬県富岡市富岡22
電話: 0274-62-0469
営業時間 11:30 〜 14:00 及び 17:00 〜 19:00
定休日  水曜日

いっしょに富岡を盛り上げましょう!

「富岡」から「TOMIOKA」へ。
富岡製糸場は現在、周辺の絹産業施設とあわせて「富岡製糸場と絹産業遺産群」として、地元の人々のバックアップも得ながら世界遺産の登録をめざし、着々とその準備を整えています。

悲願の世界遺産登録を後押しするのは、みなさんの訪問なのかもしれません。車で移動可能な範囲には、草津温泉や、伊香保温泉もあります。併せて訪れてみてはいかがでしょうか?

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/01/18−2014/01/19 訪問

- PR -

条件を指定して検索

- PR -

この記事に関するお問い合わせ

- 広告 -