奈良公園で知性と食欲を満たす

奈良公園で知性と食欲を満たす

更新日:2013/06/21 17:52

歴史は古いのに、何かと京都に負けてしまう奈良。
でも、京都にはない「のんびり感」はとても魅力的です。一日、鹿がゆったりと草を食む奈良公園を
のんびり歩いてみませんか?

美しい若草色を堪能する。

美しい若草色を堪能する。

春は桜や藤、夏は百日紅、秋は紅葉が楽しめる奈良公園ですが、
この美しい緑の芝が一番の魅力。
660ヘクタールの広大な公園で鹿と人が一緒に過ごす風景は
優しく、心癒されます。

公園内には東大寺や春日大社、興福寺、奈良国立博物館など
数々の寺社と文化施設が点在し、
たっぷり一日をかけて楽しめます。
心地よい風が吹く秋は、ひたすら鹿と緑と戯れるのもおすすめ。
奈良公園内をくまなく歩き、
若草山に昇れば市内の景色も楽しめます。

10月(6・7・8日)には、立派になった角を切る伝統的な
「角きり」の行事があります。
場所は公園内にある春日大社の西側にある鹿苑。
見逃せないイベントです。

ちなみに、名物の鹿せんべいは歩きながらあげてください。
立ち止まると囲まれて身動きがとれなくなります。

人気の正倉院展は毎年秋開催!

人気の正倉院展は毎年秋開催!

公園内にある奈良国立博物館では、
毎年秋に「正倉院展」が開催されます。
平城京を造った聖武天皇ゆかりのもの、
シルクロードを通ってやってきた宝物が
大切に保管された正倉院から、
毎年テーマを決めて宝物が出され、
博物館で展示が行われます。

今年2012年の第64回正倉院展のポイントは、
聖武天皇ゆかりの北倉の宝物が展示されること。
宮廷生活を忍ばせる螺鈿紫檀琵琶(らでんしたんのびわ)と
これに附属する紅牙撥鏤撥(こうげばちるのばち)、
木画紫檀双六局(もくがしたんのすごろくきょく)などが見所。
コバルトブルーの瑠璃坏(るりのつき)は18年ぶりの出展。
古代の美しいガラスはシルクロードの先の国々を思い起こさせる品々も見逃せません。

この他にも日本最古の戸籍など、
話題になりそうな文物がお目見えします。

第64回正倉院展は10月27日(火)〜11月12日(月)まで。

ほくほくおいしい釜飯がおすすめ。

ほくほくおいしい釜飯がおすすめ。

博物館で展示を見たら、向いにある
行列のできるおいしい釜飯屋「志津香」へ。
創業50年のこじんまりした古民家風のお店です。
おなじみの「奈良7種釜飯セット」「若鶏釜飯セット」など
定番のいくつかのメニュー以外に、
季節の食材をテーマにしたメニューもあります。
秋は松茸や栗、冬に向けて牡蠣・・・かな。

ほくほくとおいしい釜飯はオーダーしてから炊き上げるので
30分ぐらい時間がかかります。
それでもおいしいので、並んで待つ人多数。
外人観光客もガイドブックでチェックして来るのか、
気がついたら周りは外人さんばかり・・・ということもあります。

うれしいのはランチが16時までと長いこと。
ランチタイムをはずし、3時過ぎぐらいが狙い目。
釜ごとお持ち帰りもできますので、
公園でゆっくり食べる?!なんてこともできますね。
でも、鹿にはあげないでください。

オープンエアの隠れ家カフェ。

オープンエアの隠れ家カフェ。

春日大社の参道からささやきの小径を歩いて高畑方面へ。
志賀直哉邸の向いにオープンガーデンのカフェがあります。
「たかばたけサロン」。
かつて文人たちが滋賀直也邸に集った集まり「高畑茶論」に
ちなんで名付けられ、洋画家のオーナーが
自宅の庭を解放し、東屋を建てて開かれているカフェです。
奥様が接客されています。
フランスの田舎をイメージする洋館と和風の庭。
真ん中に大きなヒマラヤ杉が植わっています。
その木陰で風に吹かれて過ごす時間はとても幸せ。
このカフェでは、メニューよりも、この庭の空気がごちそうです。

公園を歩き疲れたら、ここへどうぞ。
灯りが灯る夕暮れ時が素敵です。

美しい夕方の飛火野。

美しい夕方の飛火野。

たかばたけサロンを出て、再び奈良公園、近鉄奈良駅方面へ。
小道を抜けて、広い通りへ出たら右手が飛火野です。
夕方には鹿たちが大集合。
一日の終わりに見ておきたい風景です。

なんと、この日は虹が出ました!

掲載内容は執筆時点のものです。 2012/09/16 訪問

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