モンテイゾラは人口約1800人の島。陸から島まで船をつかってたった5分で到着する島ですが、やはりそこは島。いきなり雰囲気が変わります。漁村特有の強い日差しとおおらかな人々、そしてそこに観光客が集まり混ざり合い独特の雰囲気を醸し出しています。
島に行くための船着場は何箇所かありますが、ブレーシャ県のスルツァーノという街から乗るのがお薦め。船が20分に1本くらい出ていることと、島で一番大きな街ペスキエーラまでたった5分ほどで着きます。船着場を出るとバス停がすぐありますし、レンタルサイクルやお土産屋、レストランなどが並びます。
街の雰囲気は場所によって少し違います。ペスキエーラは島の入り口として観光地化されているのでお土産屋やレストランがならびます。北側のカルツァーノはもっと漁村のような雰囲気を持っていますし、東側のシヴィアノやメンツィーノは丘沿いに家が立ち並び路地がかわいいです。バスを使うのも楽ですが、1周9kmの島を歩いて散策してみるのもいいかもしれません。
イゼオ湖といえば干したイワシのパスタや湖の魚のフライなど、魚の料理が有名ですが実はもう一つ有名なのが、モンテイゾラのサラミです。豚は陸地から来るのですが、その伝統的な作り方が引き継がれておりスパイシーでほどよい硬さの美味しいサラミです。
モンテイゾラのサラミを味わうなら、パニーノにしてピクニックランチにするのもおすすめ。このペスキエーラにある「サラミフィーチョ・モンテイゾラ」という生産者の販売所であるサラミ屋さんは、サラミをその場でカットしてパンに挟んでくれます。チーズも切り売りしてくれるので、一緒に持っていざ出発！
＜基本情報＞
Punto Vendita Del Salumificio Monte Isola
住所：loc. Maraglio, 25050 Peschiera MT
電話番号：＋39 030 9886292
標高約400mにあるクーレという村まではバスが行ってくれます。そこから800mほどの坂道を約40分歩いて、標高約600mの頂上にあるマドンナ・デラ・チュリオラという聖域の教会を目指します。
このクレから見るイゼオ湖の北側ヴァルカモニカ付近はプレアルプスといわれるアルプスの手前の山々で、覗いて見えるたくさんの尾根が壮大で美しいです。
途中ずっとクリの林を通ります。秋には山のあちこちで栗を焼いているので、山中に栗の弾ける音が響き渡ります。
頂上付近に近づくと門が出てきます。「この門は神の家と空への扉」と書かれています。
5世紀よりあるこの教会は巡礼の道にもなっているため、多くの信者が訪れます。そして祈りの後、みなこの景色に魅了されたことでしょう。上がってくるときには北側の景色が見えていましたが、ここでは東、西、南の景色を見ることができます。
教会の裏側が開けており、ピクニックができます。壮大な景色を見ながらの昼食はいつもと一味違います。
のんびり景色を見ているとあっという間に時間が経ってしまいます。人生の至極のひと時です。
帰り道は裏道もお薦めです。教会の裏の広場の向こう側に細い道があります。はじめの数mが岩肌で少し危ないのですが、すぐに普通の山道になります。ブドウ畑の間を通ったり、羊の牧場の隣を通ったり、綺麗な景色が続きます。途中、幾つか分かれ道がありますが、1番太いメインの山道を下れば、30分ほどでクーレのバス停に着きます。
北イタリアには色々な湖がありますが、このイゼオ湖は険しい山々に囲まれた渓谷の湖。そこに浮かぶ巨島から見る景色はなんとも壮大です。
モンテイゾラのあるイゼオ湖までは、ミラノやブレーシャからの早朝日帰りも可能ですが、湖畔のホテルで過ごす夜は夜景も綺麗ですし、ナイトライフも充実しています。イゼオ湖の名の由来でもあるブレーシャ県のイゼオという街や、ブレーシャ県とベルガモ県の県境にあるサルニコやパラーティコという街はレストランやお店も多くあるので便利です。
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(2024/5/5更新)
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