鎌倉で恋愛成就を祈願!「葛原岡神社」で一途な想いを託す

鎌倉で恋愛成就を祈願!「葛原岡神社」で一途な想いを託す

更新日:2017/10/17 13:16

葛原岡神社は1887年に創建された神社です。鎌倉時代に活躍した日野俊基を祀っていますが、現在は開運・恋愛成就のパワースポットとして注目を浴びています。また、葛原岡・大仏ハイキングコースの中腹に位置している為、登山者にも人気のスポットです。境内にある「魔去る石」や「縁結び石」はその御利益が口コミで広がり、平日でも賑わいます。道中は少し険しいですが、一汗かいた後の参拝は心身共にリフレッシュできます。

御祭神はお公家様。上品に行いたい願掛け「魔去る石」の作法とは?

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葛原岡神社は1887年に創建された神社です。祭神として祀られているのは、鎌倉時代に後醍醐天皇の側近として活躍した公家の日野俊基公です。

俊基は後醍醐天皇と共に倒幕を志しますが、幕府に捕まり処刑されてしまいます。しかし、その遺志は一年後に鎌倉幕府の滅亡によって成就することになります。やがて明治時代になると、江戸幕府を倒幕した明治天皇によって「忠臣」として再評価され、その偉業を讃えるための葛原岡神社が創建されました。

御祭神はお公家様。上品に行いたい願掛け「魔去る石」の作法とは?
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鳥居の前に立って、まず目に飛び込んでくるのが「魔去る石」です。石は囲いの中に鎮座しており、石に当たるように陶器の盃を投げることで「魔が去る」よう願掛けを行います。「魔が去る」という言葉が「まさる=勝る」という意味に転じたことから、「悪いことは追い払って幸せを掴む」という言い伝えが広まりました。

葛原岡神社は源氏山公園の一角に位置しており、かつては処刑地でした。そういった時代背景も含め、厄払いの意味も兼ねていたのかもしれません。近くには俊基の墓もあります。悪運を断ち切ることも「運気アップ」に繋がりますので、ぜひチャレンジしてみてください!

御祭神はお公家様。上品に行いたい願掛け「魔去る石」の作法とは?
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こちらが社務所になります。神社には開運・恋愛成就の他にも俊基が「学問の神様」であることにちなんで、「学業御守」「交通安全守」などがあります。また、御朱印を頂くこともできます。

恋愛に関するお守りの種類は豊富なことで知られおり、良縁を願うのであれば「さくら貝御守」がぴったりです。鎌倉の海岸で採取した「さくら貝」から作られるお守りは、由比ヶ浜の総鎮守として鎮座する葛原岡神社ならではのお守りです。

恋の運気がUPする予感!ハート形の絵馬に想いを込める!

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ハート型のデザインが可愛らしい「縁むすび御守」は一見するとお守りには見えません。『常に肌身離さず持っていたい!』という女子の想いに応えて、定番のお守りとは一線を画した形となっています。カラーも豊富にありますので、好きなものが選べるのも楽しみのひとつです。

神社には他にも、同じくハート型の「縁結び絵馬」や良く当たると評判の「恋みくじ」などがあります。また、「縁結び鈴」は良縁を呼ぶだけではなく、恋愛や結婚を守護してくれる効果があると言われています。

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赤い紐でがんじがらめになっているのが「男石」と「女石」です。実は五円玉がびっしりと赤い紐で結ばれており、併せて一組の「縁結び石」として境内に鎮座しています。

この五円玉は葛原岡神社でお守りを購入すると頂けるもので、その五円玉を縁結び石に奉納すると、神様が縁を繋いで下さると言われています。「良縁に恵まれる」と口コミで広まった人気もメディアに取り上げられたことによって、さらに参拝客が増加しています。

神社には縁結びのお守りがいくつもありますが、大切なことは「あれこれ迷わないこと」だそうです。お守りを前にして『ちょっと違うな』と思ったら、慌てずに次の参拝時に再度検討してみましょう。

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「恋みくじ」には、ハートに矢が刺さったイラストが描かれています。気になるご信託は、恋愛にまつわるアドバイスが中心です。引いた後のおみくじは境内の「みくじ掛け」にしっかりと結びつけておきましょう。運命の人と巡り合うためには欠かせません!

おみくじを引いた後は、「縁結び石」にも五円玉を結びつけるとさらに御利益が増します。また、「縁結び絵馬」に相手の名前を書いておくと、神様に『ご縁を取り持って下さい』という想いがさらに伝わります。

境内奥は空気が一変。静寂な空間に祀られた日野良基公の足跡

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祭神の日野俊基は幼い頃から学問の才に優れ、大変聡明な人物でした。後醍醐天皇によりその才能を見出され、その後側近として鎌倉幕府の倒幕に加わりました。現在の境内周辺は処刑地であった為、記念碑には「倒幕を志し、無念の処刑を迎えた公卿の終焉地」と刻まれています。

当時、鎌倉幕府の政治に疑問を持った後醍醐天皇は、新しい政治を目指しました。その後、倒幕の意志を固め、俊基も側近のひとりとして計画に加わったのです。

境内奥は空気が一変。静寂な空間に祀られた日野良基公の足跡
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境内にある「合鎚稲荷社」は、鎌倉時代の刀工、五郎入道正宗に縁のある社です。公家が祭神として祀られている一方で、武士と親密だった刀工の崇拝した稲荷神が、同じ敷地内で社を構えているのも不思議な光景です。

戦国時代、正宗の子孫は北条氏綱から鎌倉に土地を与えられました。その屋敷跡とされる場所に大正時代に建てられたのが「合鎚稲荷社」だと言います。2013年に葛原岡神社へ移築され、現在の社は新しく建て替えられました。

境内奥は空気が一変。静寂な空間に祀られた日野良基公の足跡
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本殿の東側には、

『鎌倉に 雪降る離乃 別れかな』

と書かれた句碑があります。これは昭和から平成にかけて活躍した俳人・宮下翠舟が詠んだ句です。鎌倉に居を構えていた宮下翠舟は家に残された雛人形を片付ける際に、嫁いだ娘と日野俊基の一生を重ね併せ、この句を詠んだとされています。

本殿への参拝は忘れずに!「昇運の神龍」がもたらす思わぬ御利益とは?

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「縁結び石」で祈願すれば充分だと思い、この地点で帰られてしまう参拝客も多いのですが、やはり、しっかり願いを成就させるためには、奥にある本殿に参拝しましょう。祭神である日野俊基公を祀る本殿に足を進め、心身を清めることが大切です。

本殿に向かう前に、まずは「手水舎」で設置してある看板の作法に従って身を清めます。屋根がない為、雨天の場合はついつい軽く手を洗って済ませてしまいがちです。ですが、イラスト入りで丁寧に作法を説明していますので、これを機会にしっかり参拝の手順を学んでみてはいかがでしょうか?

本殿への参拝は忘れずに!「昇運の神龍」がもたらす思わぬ御利益とは?
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「建武の中興」への道を開いたことから俊基公は「開運の神様」と呼ばれています。そして本殿横にある「昇運の神龍」の石板は、旧本殿に納められていたもので、使者として願い事をより神様のもとへ早く届けてくれる龍として崇められています。

「昇運の神龍」の石板は直接観ることができますが、絶対に手を触れたり、近距離でのシャッター撮影などは控えましょう。貴重な文化財ですので、損傷に繋がらないよう節度ある参拝を心掛けてください。

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境内で一際天高く伸びた巨木は「無患子(むくろじ)の木」です。無患子の種子の果皮は泡立つため、昔はそれを使って洗濯や体を洗っていたそうです。葛原岡神社の「むくろじ御守」は、境内の無患子の種子をお守りとしたものです。

「患いを無くす」ということで、「無病息災」と「厄除け」に効果があるといわれ、「無患子」と書いて、子が病気や災いに遭うことがないようにという願いが込められています。その実は黒くてとても固く、羽根突きの羽根の球にも使われています。

神社までの道程は楽ではない!山腹に存在する「心が安らげる場所」

開運・恋愛成就として注目が集まっている葛原岡神社ですが、見逃しがちなのがハイキングコースの中継地としての側面です。北鎌倉駅側から出発した場合、東慶寺・銭洗弁天・長谷の大仏と鎌倉観光の名所を余すことなく観てまわることができます。葛原岡神社までの道程も坂が続き、夏の時期などは水分補給が欠かせません。

神社の参拝にあまりラフな服装は好ましくありませんが、ある程度動きやすい身なりでなければ途中で引き返してしまうことになりかねません。

参拝客の多くは歩きやすい運動靴や体温調節がしやすい服装で訪れています。このコースの終着点は長谷寺ですので、3時間程度のウォーキングと食事についてはあらかじめ計画を建てておいたほうが良いでしょう。

<葛原岡神社の基本情報>
住所:〒247-0063 神奈川県鎌倉市梶原5-9-1
電話番号:0467-45-9002
アクセス:JR北鎌倉駅下車  葛原岡ハイキングコースで徒歩30分

電話でのお問い合わせは午前9時から午後4時までとなっています。

2017年10月13日現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2017/10/10 訪問

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