津軽海峡フェリーは青函航路を「津軽海峡ロード」と呼び、「ブルーハピネス」を含む4隻のフェリーを片道3時間40分、通常期は1日8往復運航中。「ブルーハピネス」と同じ客室構造の船が「ブルードルフィン(2016年10月就航)」、「ブルーマーメイド(2014年4月就航)」、そして「ブルールミナス(2020年6月就航)」です。
飛行機や新幹線にスピードはかないませんが、車両なしでの運賃が安くて深夜にも運航され、海からしか見る事が出来ない景色を楽しめるため、北海道新幹線開業後に利用者が増えています。
「ブルーハピネス」「ブルードルフィン」「ブルーマーメイド」「ブルールミナス」の客室は、スイート、コンフォート、ビューシート、スタンダードの4種類。4隻ともバリアフリー対応で、客室と車両甲板の間にはエレベーターが全階備わっています。
津軽海峡ロードの全4隻には、下層階右側にペットケージに収容出来るがあるドッグルームに加え、共用のドッグバルコニーが完備。ドッグバルコニーの枠中で犬が走り回る事が可能です。また「ブルーハピネス」ほか3隻には大型犬対応のプライベートドッグルームが2室完備。プライベートドッグルームは大型犬2頭まで収容可能であり、写真の通り個別のドッグバルコニーもあります。愛犬と一緒に船旅を楽しみたい旅行者には最適です。
なお乗下船時、ドッグ施設以外の場所ではペットの全身が入るバッグなどにペットを入れ、フタをした状態にしなくてはなりません。またペット利用の予約は実質電話のみで、ペット施設利用料は乗船港で支払う必要があります。ペットルームの鍵は船内案内所で受取り、下船時返却します。
スイート(写真)はビジネスホテルや長距離フェリーの個室と同じくらい充実した設備の部屋です。ベッドにTV、バス、トイレが付き、お茶セットやアメニティグッズが備えられた2人部屋で快適に過ごせます。またコンフォートは4人定員のTV、枕、マットが備えられた部屋で、家族連れに最適です。
ビューシートは一番船首側の部屋にあり、ほぼ真横まで倒せるリクライニングシートが写真の様に2列に並んだ区画です。昼間は船首側にある窓から操舵室にいる船員とほとんど同じ景色を楽しめます。また前方席には窓の下、後方席には後ろの壁に個別にコンセントがあるため、電子機器の充電なども可能です。全席指定席となっています。
ただ残念ながら夜間は写真の様にカーテンが降ろされます。ビューシートの部屋から少しでも明かりが漏れると、操舵室にいる船員が大変見えにくくなって危険です。なお「ブルーハピネス」ほか3隻ではブリッジからの景色をカメラで中継しており、船内案内所前や各部屋にあるTVで昼夜共に画像を楽しむ事が出来ます。
スタンダードは全室じゅうたん敷きの区画で、左右のプロムナードと中央の通路の間に挟まれた形で客室が設置されています。家族連れ利用客区画のファミリールーム、女性専用のレディースルーム、体が不自由な利用者が利用しやすい優先席があります。なお電源コンセントは、左右海側の通路近くにある靴置場、鏡付近だけで、部屋の壁には設置されておらず、数も少なめです。
なおトラックドライバーが利用するドライバー室は船尾側にあり、2段ベッドになっています。
航海時間が3時間40分の「ブルーハピネス」ほか3隻には大浴場はありませんが、船尾にシャワー室(写真)があり、シャンプー、リンス、ボディソープが備えられています。タオルと着替えを持参し空きがあれば、航海中利用する事が出来ます。
船内案内所、ロビーの近くにキッズルームがあり、小さいお子様が遊べる区画となっています。また隣には赤ちゃんルームがあり、赤ちゃんの世話をする親にはぜひ利用したい区画となっています。
船内には売店が案内所隣にありますが、レストランはありません。船内での食事は乗船前に購入して持ち込むか、船内の冷凍食品の自動販売機を利用します。
自動販売機は船内案内所の近く、売店の隣とビューシート入口付近にあります。売店の隣の自販機は飲み物だけですが、案内所付近の自販機は飲み物、冷凍食品、カップ麺の機械が置かれています。冷凍食品の中には北海道・長万部町の駅弁・かにめしも含まれ、自販機の近くには電子レンジが設置されています。
なおビューシート入口付近の自動販売機には飲み物の他に、フェリーでは珍しい本の自動販売機が置かれています。
津軽海峡フェリー青森ターミナルは深夜も入出港があるため24時間営業です。青森港は船が停泊出来るフェリーバースが4か所あり、津軽海峡フェリーと青函フェリーが共同で利用中。津軽海峡フェリーは写真のターミナルそばのバースをほとんど利用し、大半の徒歩利用客は3階にある人道橋を利用します。
1階にチケットカウンターと青森土産が充実している売店「SEAちゃん青森店」、2階にはレストラン「ハーバーキッチン」があります。青森ターミナルには函館ターミナルの様なドッグランはないですが、1階海側出入口付近に一般ロッカーのそばにペットを一時収容出来るゲージが置かれており、手続き時や乗船待ち時間にペットを預ける時には助かります。
なお津軽海峡フェリーターミナルの近くには、青森県フェリー埠頭公社の建物があり、こちらの1階にはライバルの青函フェリーのカウンターがあります。2階は待合所のみとなっており、レストランは現在営業していません。
北海道発着の旅行では飛行機、鉄道を利用する人が多いですが、フェリーでは飛行機や鉄道では味わえない旅が出来ます。フェリーは人のみでもよし、車、バイク、自転車も乗せることが可能です。津軽海峡フェリー「ブルーハピネス」、青森フェリーターミナルを利用する旅行に出かけてみてはいかがでしょうか。
住所:青森県青森市沖館2丁目12番1号
電話番号:017-766-4733
アクセス:
・JR青森駅西口よりタクシーで約10分。徒歩で約45分。
・JR新青森駅よりタクシーで約10分。徒歩で約40分。
・東北自動車道利用時、青森ICより青森環状バイパス・国道7号線西バイパス経由で約15分。
ターミナル:24時間営業
1階売店SEAちゃん青森店営業時間:8:00〜18:30(季節により変更有)
2階食堂ハーバーキッチン営業時間:8:00〜17:00(季節により変更有)
*近くにある青函フェリー青森ターミナルも24時間営業です。
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(2024/4/23更新)
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