おじゃったもんせ!西郷像から鶴丸城跡まで王道の鹿児島観光

おじゃったもんせ!西郷像から鶴丸城跡まで王道の鹿児島観光

更新日:2017/10/13 13:08

沢原 馨のプロフィール写真 沢原 馨
鹿児島市には市街中心部だけでもさまざまな観光名所がありますが、やはり鶴丸城跡や西郷隆盛銅像、城山から見下ろす鹿児島市街と桜島の景観などは、ぜひとも見ておきたい、鹿児島観光の王道。それらは比較的狭い範囲に点在していますので、楽に回ることができますよ。薩摩の歴史にも思いを馳せながら、鹿児島市街の定番観光名所を巡ってみましょう。おじゃったもんせ!鹿児島へ。

何はともあれ、「西郷隆盛銅像」の前で写真を撮っておこう!

何はともあれ、「西郷隆盛銅像」の前で写真を撮っておこう!

写真:沢原 馨

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「おじゃったもんせ」は鹿児島の方言で、「いらっしゃいませ」といった意味。鹿児島に観光に訪れるとよく見聞きする言葉です。覚えておくといいですよ。

さて、鹿児島観光と言えば、何はともあれ「西郷隆盛銅像」の前で記念写真を撮っておきたいものです。「西郷隆盛銅像」は鹿児島中心市街のやや北側、鹿児島市立美術館前の国道10号(磯街道)沿いに建っています。鹿児島の西郷さんは上野の西郷さんとは違い、陸軍大将の正装に身を包んだ凜々しい姿です。

何はともあれ、「西郷隆盛銅像」の前で写真を撮っておこう!

写真:沢原 馨

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像は少し高い位置に据えられていますので、前の歩道で記念写真を撮ろうとするとアングルに少し苦労します。そんな時は道路向かいの「中央公民館」前に設けられた「西郷隆盛銅像撮影ひろば」を利用しましょう。そこからなら、西郷さんを背景にうまく記念写真を撮ることができますよ。

歩くだけで楽しい「歴史と文化の道」、石垣や水路が良い風情

歩くだけで楽しい「歴史と文化の道」、石垣や水路が良い風情

写真:沢原 馨

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「西郷隆盛銅像」の建つ国道10号(磯街道)沿いの歩道は、石垣や鯉の泳ぐ水路などが印象的な、素敵な佇まいです。「歴史と文化の道」と名付けられた散策ルートになっているのです。

このルート沿いには市立美術館や県立図書館、鹿児島県歴史資料センター黎明館などの文化施設が建ち並んでいるのですが、実はこれらはすべてかつての鹿児島城の跡地に建てられたもの。まさに「歴史と文化の道」なのですね。

歩くだけで楽しい「歴史と文化の道」、石垣や水路が良い風情

写真:沢原 馨

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ちなみに「西郷隆盛銅像」の道路向かいに建っている鹿児島市中央公民館は、そもそもは「鹿児島市公会堂」として昭和2年(1927年)に建てられたもので、現在は国の登録有形文化財です。堂々として風格を感じさせる建物ですね。玄関脇の蘇鉄が南国らしさを漂わせています。近代の建築物に興味のある人ならぜひ見ておきたい建物です。

石垣と堀が往時の面影を残す「鶴丸城跡」

石垣と堀が往時の面影を残す「鶴丸城跡」

写真:沢原 馨

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「歴史と文化の道」を北へと辿ってゆくと、やがて大きな石垣とお堀が現れます。鹿児島城の本丸跡です。鹿児島城は通称「鶴丸城」、一般的には「鶴丸城」の名がよく使われます。鶴丸城は天守を持たない平城でした。建物は明治初期に西南戦争の戦火などによって焼失し、現存しません。道に面した石垣とお堀だけが昔のままに残って往時を偲ばせます。

石垣と堀が往時の面影を残す「鶴丸城跡」

写真:沢原 馨

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お堀を跨ぐ橋を渡って本丸跡に入ると、そこには今は鹿児島県歴史資料センター黎明館が建っています(市立美術館や県立図書館は二の丸跡に建てられました)。入館して見学してゆくのもお勧めです。敷地の一角には篤姫の像が設置されていますから、ぜひお会いしておきましょう。

石垣と堀が往時の面影を残す「鶴丸城跡」

写真:沢原 馨

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黎明館の裏手には小さな池を抱える庭園が設けられています。この池はかつて本丸の一角にあった「御池(おいけ)」を再現したもの。その横手には姶良郡横川町にあった古民家が移築されています。姶良郡一帯でよく見られた「樋の間二つ家」という形式の民家です。興味のある人はここも見学してゆくといいですよ。

城山からの眺望も鹿児島観光に欠かせない!

城山からの眺望も鹿児島観光に欠かせない!

写真:沢原 馨

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「歴史と文化の道」散策の後は、その“背後”に横たわる「城山」に上ってみましょう。城山の頂上部付近に設けられた展望台からの眺望も鹿児島観光で欠かすことができません。展望台からは眼下に鹿児島市街を見下ろし、その向こうに錦江湾に浮かぶ桜島の姿を一望します。勇壮な山容の桜島はひときわ印象的です。鹿児島港と桜島港を繋いで行き来する桜島フェリーの姿もよく見えます。

城山からの眺望も鹿児島観光に欠かせない!

写真:沢原 馨

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城山からの眺望は桜島が日差しを受けてはっきり見える晴れた日の午後がお勧めです。空気の澄み渡る秋から冬には特に美しい眺望が楽しめますよ。夜景の美しさも定評のあるものです。城山には鶴丸城跡の横手や市立美術館の裏手から樹林の中の小径を辿って歩いて上ることもできますが、周遊バスを利用するのも便利です。

南九州随一の繁華街「天文館」で食事やお茶を楽しもう!

南九州随一の繁華街「天文館」で食事やお茶を楽しもう!

写真:沢原 馨

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ランチやティータイムは、南九州随一の繁華街と謳われる「天文館」に足を延ばしましょう。「天文館」とは鹿児島中心市街に広がる繁華街の通称。「天文館」という施設や町名などは存在しません。1773年(安永2年)、薩摩藩第八代藩主の島津重豪が天体観測のための施設「明時館」を開設し、それが「天文館」とも呼ばれていたことがその名の由来です。

南九州随一の繁華街「天文館」で食事やお茶を楽しもう!

写真:沢原 馨

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「天文館」の商店街は総延長2kmほどにもなるというアーケードが設置されているのも特徴です。桜島の降灰対策のためにも必要なのです。縦横に入り組むアーケードは圧巻の景観ですよ。「天文館」にはさまざまな商業施設が建ち並んで賑わっています。お目当てのお店を訪ねて、ランチやティータイムを楽しみましょう。

特に初めての鹿児島観光なら、まずは城山周辺から

鹿児島市内中心部だけでもさまざまな観光名所が点在していますが、特に初めて鹿児島を訪れるという方なら、まずはここでご紹介した「西郷隆盛銅像」から「鶴丸城跡」、城山周辺の観光から始めるのがお勧めです。鹿児島観光では欠かすことのできない定番の名所なのです。

「西郷隆盛銅像」の西側には島津斉彬を祀った照國神社が鎮座しています。すぐ近くなので時間に余裕があれば参拝していきましょう。西南戦争末期に西郷隆盛が身を隠した洞窟や「西郷隆盛終焉の地」へもそれほど遠くありませんので、足を延ばしてみてもいいですね。

「西郷隆盛銅像」から「鶴丸城本丸跡」までは1km足らず。「天文館」の中心部へもやはり1kmに満たない距離です。徒歩でも充分に回ることができます。鹿児島中央駅から「西郷隆盛銅像」周辺へ移動するには周遊バスが便利ですが、市電を利用するのも楽しいですよ。市電の「朝日通」電停から「西郷隆盛銅像」までは400mほど。歩いてもすぐです。

初めて鹿児島を訪れた方は鹿児島中央駅の観光案内所でパンフレットなどを入手しておきましょう。周遊バスや市電の利用方法なども教えてもらっておくと安心です。かごんま観光、楽しんでくいやんせ!

掲載内容は執筆時点のものです。

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