2016年9月まで!瀬戸内海の超貴重な石風呂「岩乃屋」【広島県竹原市】

2016年9月まで!瀬戸内海の超貴重な石風呂「岩乃屋」【広島県竹原市】

更新日:2016/07/14 14:19

広島 らっこのプロフィール写真 広島 らっこ 子連れトラベラー、食べ歩きを愛するママライター
瀬戸内に広く伝わっていた古代サウナの一種「石風呂」。今では国内で数箇所と言われていおり、その中でも天然のアマモ(海藻)を使用するのは「岩乃屋」が最後の石風呂なのだとか。部屋中に充満した蒸気はアマモのミネラルをたっぷり含む為、お肌と体にとっても良いそうです。しかし残念ながら現在のご主人の代で最後なのだそう。そんな残り僅かな貴重な石風呂をぜひ体験しに行きましょう!

※休業中の場合あり。電話で確認を!

「岩乃屋」への行き方

「岩乃屋」への行き方

写真:広島 らっこ

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岩乃屋へ行くには、まずはJR忠海(ただのうみ)駅を目指しましょう!忠海駅からは、徒歩か車になりますが、路地が細く入り組んでおり分かりにくいので、初めての方は車かタクシーをおすすめします。車で忠海駅から竹原方面に国道185号線を進むと、1、2分程して道路が左側にカーブするあたりで、道路脇に「石風呂」という看板が見えます。矢印に従って曲がるとすぐT字路になり、再び「石風呂」のサインに従って曲がります。その後は道なりに進むと「岩乃屋」へ到着です。石風呂にはロッカー等が無い為、あらかじめ必要な金額のみ用意して行く方が安心です。忠海駅から徒歩で向かう場合は、念のため時間に余裕をみておくことをおすすめします!

<忠海駅までの所要時間>
■新幹線・電車の場合
三原駅から呉線で約20分

■飛行機の場合
広島空港から三原駅までリムジンバスで約40分
三原駅から呉線で約20分

絶対に準備したいものリスト

絶対に準備したいものリスト

写真:広島 らっこ

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岩乃屋の伝統的な石風呂は、一般的な温泉とは大きく異なります。通常の銭湯セットを持って行ってしまうと、こんなはずではなかった!ということになってしまうかもしれないので、要注意です。
まず、絶対に準備したいものは、
1.水着
2.フェイスタオルとバスタオル 
3.着替え 
4.飲み物 
の4点です。
石風呂は混浴のため、水着の着用が必須です。女性は、水着の上にタンクトップと短パンというような格好がおすすめです。その時に注意したいことは、石風呂内は大変暑い為、なるべく金属が付いていない服を選びましょう。
上記の4点に加えて、軽食があればなお良いです。施設内には飲み物の自動販売機があるのですが、意外とお腹が空く方もいるので、ちょっとしたお菓子やおにぎりなどを持って行ってもよいでしょう。
主な設備は石風呂と休憩室なので、シャンプーや洗面具は不要でしょう。不思議なことに水分を拭き取るだけでサラサラになるので、体用のバスタオルがあれば十分ですよ。

いよいよ瀬戸内海にせり出す岸壁に掘られた石風呂へ

いよいよ瀬戸内海にせり出す岸壁に掘られた石風呂へ

写真:広島 らっこ

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駐車場前の建物で料金を支払ったら、海にせりだす岸壁にそって石風呂まで進みます。入口正面に簡単な更衣室があるので、そこで水着になります。なかに置いてある脱衣カゴに自分の荷物を入れて、カゴごと休憩室に持って入りましょう。休憩室も床から天井まで全て石灰岩で覆われています。静かに座っていると、パラパラ、と石灰岩が風化して落ちる音が聴こえてきますよ。大きな塊は落ちてこないのでご安心くださいね。タオルを一枚首にかけて、ドアから岩のトンネルを抜けるといよいよ石風呂です!

おすすめの時間は午後から

おすすめの時間は午後から

写真:広島 らっこ

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石風呂の部屋には、とっても雰囲気のある扉がふたつ。「あつい方」と「ぬるい方」というゆるい表現も素敵です。扉の大きさは、大人が腰をかがめてぎりぎり通れるくらいの小さなものです。ご主人が早朝から準備する石風呂は、「あつい方」の中で直に火を炊き、中の土管を通って「ぬるい方」へ熱気が伝わるという仕組みになっています。薪で直に熱せられた「あつい方」の部屋は、午後一時以降からしか入れないようになっているため、「あつい方」にもチャレンジしたい方は、午後から行ったらよいでしょう。
石風呂の中は蒸気が充満しており写真を撮ろうとしてもピントが合わないほどです。カメラが壊れないように、外から素早く撮るだけにしましょうね!

心も体もポカポカになる理由

心も体もポカポカになる理由

写真:広島 らっこ

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「ぬるい方」とは言っても、通常のサウナ以上に暑い程です。慣れるまでは、首にかけたタオルで顔を覆うと息がしやすいですよ。扉を開けると蒸気の熱さにびっくりするかもしれませんが、中に入ってしまえば割と大丈夫になるので思い切って入りましょう。床にはアマモが敷き詰めてあり、ふかふかでとても気持ちがよく、ほのかな磯の香りとミネラルいっぱいの蒸気に包まれて、電球のほのかな灯の中でとっても心が落ち着きます。
「あつい方」へ挑戦する時は、扉のそばに置いてある麻の袋で頭を覆って、蒸気でやけどしないようにできる限り身を低くして入りましょう。少しの高さで温度が全然違うので、なるべく低い姿勢で、無理をしない程度に暑さを楽しみましょうね!

石風呂も素晴らしいですが、こちらの常連の方々との触れ合いがまた素晴らしく、初めての人が戸惑っているとすぐに声をかけてくれ、入り方を教えてくれたり、石風呂の効果について教えてくれたりと、心までポカポカにしてもらえますよ。この昔ながらの「裸の付き合い」が、遠方からも多くの人が頻繁に通う要因のひとつかもしれません。

2016年7月現在、一時休業中。行く前に電話で問い合わせを!

天然のアマモの効果なのか、こちらの石風呂に入った後には、体が軽く感じ、お肌も引き締まってサラサラになり自分でもずっと触っていたくなるほどです。また蒸気に満たされているため、喉の調子が良くなるほか、血行が良くなるためか筋肉の凝りも解消される気がします。
昔は数多くあった石風呂ですが、材料の確保が困難なことや、大変手間のかかる重労働の為、今では数える程しか現存しないと言われています。この貴重な石風呂を維持されてきたご主人には頭の下がる思いです。他では味わえない特別な体験になること間違いなしの「岩乃屋」の石風呂、今のうちにぜひ体験してみてください!

※ご主人の体調により一時休業中の場合があります。また、休業が発生した関係で2016年9月1日の営業終了予定を延期する可能性もでてきているようです。訪問前に電話で確認することをお勧めします!(2016年7月追記)

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/01/12 訪問

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