仁和寺は、真言宗御室派総本山で、宇多天皇が仁和4年(888年)に創建して以来、法親王が住持し「皇室の住居」を表す「御室」をつけて「御室御所」と呼ばれました。このような古い歴史を持つ仁和寺には数多くの国宝・重文に指定されている書跡、絵画、彫刻、建物があります。
入口の大きな二王門は門の左右に阿吽の二王像があります。
二王門から広い境内を眺めると、真正面に朱色の小ぶりの中門が目に入ります。
中門をくぐると、真正面に国宝の金堂が、右手に重要文化財の五重塔が見えてきます。
上の写真は、中門から二王門方向を眺めた風景です。
桜の季節を除いて境内の散歩は無料です。二王門から五重塔や金堂の前まで広い境内を自由に散策できます。
中門を通り、そのまま参道を正面に進むと、東側(右手方向)に重要文化財の「五重塔」が建っています。 高さ36m余り、寛永年間に造られたとされるこの塔は、各層の屋根の大きさがほぼ同じという江戸時代の建築らしい特徴を示していて、江戸時代に建てられた五重塔の代表作といわれています。
京都市内には五重塔が合計で4基現存します、仁和寺以外には東寺(国宝)五重塔・醍醐寺(国宝)五重塔・法観寺(八坂の塔)(重要文化財)五重塔です。
紅葉の季節、五重塔の周囲は真紅に染まっています。
境内の至る所で、木々の間から五重塔が見え隠れしています。
金堂は、桃山時代建築の国宝建造物です。仁和寺の本尊である阿弥陀三尊を安置する御堂で、1613年(慶長年間)造営の御所内裏紫宸殿(ししんでん)を賜って仏堂としたもので、現存最古の紫宸殿の遺構です。堂内には四天王像や梵天像も安置され、壁面には浄土図などが極彩色で描かれています。
国宝の金堂となった紫宸殿は内裏(だいり)(天皇の住まい)の正殿のことで、錦秋の季節にその横のもみじは見事に色づきます。
紅葉の季節、多くの観光客がカメラを構えています。
仁和寺境内には、数多くのお堂、建物があります。江戸時代初期に建てられた重要文化財の二王門、本坊には御所と同じように、宸殿、黒書院、白書院、勅使門があり、中門から奥に位置する五重塔、金堂近くには、江戸時代初期に建てられたすべて重要文化財の観音堂、鐘楼、御影堂、経蔵などもあり、境内の散策で間近まで近づくことができます。
この境内の至る所に多くの木々が植えられていて、春の桜から夏の新緑・淡緑・濃緑、秋の紅葉を楽しむことができます。
上の写真は金堂付近から中門を眺めた風景です。色づいた木々が参道を覆っています。
こちらは、五重塔付近から中門に近い参道方向を眺めた風景です。
下は中門から金堂に向かう参道の紅葉。
一般開放はされていませんが、特別ツアーなどで、紅葉の時期にライトアップが行われています。日中に見る紅葉風景とはまた違った雰囲気に包まれます。
五重塔もライトアップされています。
金堂もライトアップされています。
仁和寺の紅葉の見ごろは11月下旬ころです。春の桜のシーズンを除いて境内の散歩は無料なので、歴史のある建物を巡りながら、錦秋の古都の雰囲気を存分に味わってください。
<基本情報>
住所:〒616-8092 京都府京都市右京区御室大内33
電話番号:075-461-1155
アクセス:京福電鉄(通称嵐電)北野線の近畿の駅百選にも選ばれている「御室駅」が最寄り駅です。また、JR嵯峨野線花園駅下車、徒歩約15分です。
2017年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/4/19更新)
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