神々が住まう町の2大パワースポット 〜宮崎県高千穂町

神々が住まう町の2大パワースポット 〜宮崎県高千穂町

更新日:2014/01/16 15:00

津田 泰輔のプロフィール写真 津田 泰輔
宮崎県の高千穂はとにかく神話の伝承が多い町。伊勢神宮に祭られる天照大神がお隠れになった天岩戸や、神様が降り立った天孫降臨の地として、古事記や日本書紀にも登場する国内屈指の聖地なのである。

高千穂は宮崎県でも熊本県との県境付近の山深い地にもかかわらず、たくさんの人々を集めて止まない。この聖地の中でも、特に有名な真名井の滝と天岩戸神社という2大パワースポットを紹介したいと思う。

驚くほど深い高千穂峡

驚くほど深い高千穂峡

写真:津田 泰輔

地図を見る

観光ガイドブックには必ず載っている真名井の滝。その真名井の滝がある高千穂峡は驚くほど深い谷になっている。周りは平地なのだが、高千穂峡だけ深く切り立って落ち込んでいるのである。

駐車場はあちこちにあるので迷うことは無いのだが、駐車場にたどり着くまでかなり深い谷を車で降りて行く必要があり、車を降りてからも谷底までさらに下っていく必要がある。

切り立った崖と谷の深さに、まずは驚かされることだろう。

深い渓谷に落ちる真名井の滝

深い渓谷に落ちる真名井の滝

写真:津田 泰輔

地図を見る

高千穂峡の谷横の遊歩道を歩いて行くと、槍で飛び越えられるぐらい谷が狭くなった槍飛岩や高さ100mはある柱状節理の仙人の屏風岩、鬼八の力石など名前のついた絶景ポイントがたくさんあって見所満載なのである。

そして深い渓谷に落ちる真名井の滝はまさに神秘的。細くて暗いV字谷に光が差し込み滝が白く輝く様子に、昔の人は神様の姿を思い浮かべたのかもしれない。

川には貸しボートのレンタルもあって、この日もたくさんのボートが下から滝鑑賞に勤しんでいた。
時間が許せば、こちらもぜひ体験して欲しい。

岩壁から直接湧き出してくる玉垂の滝

岩壁から直接湧き出してくる玉垂の滝

写真:津田 泰輔

地図を見る

真名井の滝よりも凄いと思ったのがこの玉垂の滝。ちょうど真名井の滝の上流に当たるのだが、直接岩壁から湧き出している。普通の湧き水はちょろちょろといったイメージだが、ここ川は岩全体からドブドブと水が溢れ出してくる。

この湧き水がいったん下の人工池に集められ、それがさらに真名井の滝となって高千穂峡へと落ちているのである。水は湧き水だけあって非常に綺麗で透き通っている。

何となく自然のパワーを感じるのがこの玉垂の滝だった。

天岩戸神社の天安河原

天岩戸神社の天安河原

写真:津田 泰輔

地図を見る

高千穂峡から車で15分くらいのところに、天岩戸神社がある。天岩戸とは、古事記や日本書紀に記述がある天照大神が引きこもってしまった場所で、この神社のご神体にもなっている。

天照大神は太陽の神で、天岩戸にかくれてしまった為に世界は闇に閉ざされてしまったという。そこで八百万の神々はこの天安河原に集まってどうやって天照大神に外に出てもらうかを相談し、いくつもの祭りや儀式を執り行ったという。

天岩戸神社の奥にある天安河原というのがまさに神話に登場するこの場所で、洞窟状になった奥に鳥居が造られていて、いかにも神様がいるかのように冷気を感じる場所になっている。

石を重ねると願いが叶う!?

石を重ねると願いが叶う!?

写真:津田 泰輔

地図を見る

天安河原にはびっしりと石が重ねられており、異様な風景を作り出している。
これは石を重ねると願いが叶うという言い伝えを聞いて、訪れる人が置いていったものだという。
私も一つ願いをかけて石を重ねることにした。

また、天岩戸自体も神社の敷地内にあるのだが、こちらは社務所に許可を得て案内してもらう必要がある。興味がある方はこちらも訪れてみると良い。

神話を知ればもっと深く楽しめる

とにかく高千穂というのは神話の神々にまつわる場所が多い。
古事記や日本書紀を少しでもかじってから行くと、それぞれの場所の意味をもっと深く知ることができるはずだ。
日本の神社に祀られる神様というのは、完全な作り話ではなく、その土地の大きな岩や滝、山など、人間の力が及ばない大きな自然に対する怖れから来ている。
数々の伝承の残る高千穂は古くから何らかの力を持つ場所であり、古代から重要な勢力が存在していた事を意味しているのだろう。
そんな歴史ロマンに想いを馳せながら、自然の美しい風景を楽しんでみて欲しい。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/01/03 訪問

- PR -

条件を指定して検索

- PR -

この記事に関するお問い合わせ

- 広告 -