海向寺は、全国で唯一2体並んだ即身仏を見ることができるお寺です。即身仏は2体。いずれもかつての海向寺住職を務めた忠海上人と圓明海上人です。即身仏に対してもとても詳しい説明を聞くことができます。また入口には、修験者に関する資料もたくさんありますので、そちらも見どころです。
●忠海上人
入寂 1755年
年齢 58歳
●圓明海上人
入寂 1822年
年齢 55歳
<基本情報>
住所:山形県酒田市日吉町2-7-12
電話番号:0234-22-4264
拝観時間:9時〜17時(11月〜3月は9時〜16時)
拝観料:大人400円 小中学生200円
休館日:1月1日〜3日、火曜
南岳寺に安置されているのは鉄竜海上人。南岳寺は、昭和の火災の時に建物は焼けたのに、本尊と即身仏だけは無事だったというとっても神秘的なお寺。即身仏の鉄竜海上人は明治時代になってからの即身仏で、庄内地方の即身仏では最も新しい即身仏です。また、最高裁判所で超能力を認められた「長南年恵」の霊廟もあります。また、即身仏の見られるお寺の中で唯一の街中のお寺でもあります。
●鉄竜海上人
入寂 1878年
年齢 62歳
<基本情報>
住所:山形県鶴岡市砂田町3-6
電話番号:0235-23-5054
拝観時間:8時半〜16時
拝観料:大人400円 子供200円
休館日:1月2日、5月13日
本明寺の本明海上人は庄内地方の即身仏で中で最も古いものです。損傷が少ないことで有名な本明寺の即身仏、これは徹底した木食行の賜物で、そのストイックさをうかがい知ることができます。ちなみに本明海上人は、海向寺の忠海上人の叔父にあたります。
なお、即身仏の拝観には予約が必要なのでご注意を!
●本明海上人
入寂 1683年
年齢 61歳
本明寺では、即身仏になる上で必ず必要な土中入定の場所を見ることができます。とても大きな石碑が建っており、こんな森の中で入定したのだと感心するような場所にあります。
<基本情報>
住所:山形県鶴岡市東岩本内野388
電話番号:0235-53-2269
庄内地方の6体の即身仏のうち5体が注連寺系と言われています。注連寺の即身仏は鉄門海上人。加茂坂の工事を行った時には上人の力になりたいと民衆が鋤鍬を持参して集まったという逸話や、江戸で眼病が流行した時に、上人自らの左目をくり抜き隅田川の龍神様にささげたという逸話、修行のために自らの陰部を切り取る逸話などが残っており、蛸を捕る漁具の「鉄門海」の発明者としても知られています。庶民救済のために尽力する人生を送り、神と呼ばれた行者でした。
●鉄門海上人
入寂 1829年
年齢 62歳
注連寺には日本最大級の百貫あるという鰐口や、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンにも載る天井絵画もありますので、即身仏以外にもたくさん楽しめるお寺です。お寺の中の説明も非常に詳しくしてくれます。
<基本情報>
住所:山形県鶴岡市大網字中台92-1
電話番号:0235-54-6536
拝観時間:9時〜17時(11月〜4月は10時〜16時)
拝観料:大人500円 中人400円 小人300円
大日坊は、春日局とゆかりのある徳川将軍家の祈願寺です。即身仏の真如海上人は土中入定した年齢がなんと96歳。江戸時代ではかなり高齢な方です。大日坊を拠点に生涯をかけて社会福祉につとめたそうです。
かつては3体の即身仏が祀られていたお寺でしたが、明治8年の火災で2体の即身仏が焼失してしまい、現在は真如海上人だけとなっています。
●真如海上人
入寂 1783年
年齢 96歳
大日坊は、御祈祷の後に、湯殿山信仰から即身仏のことまでとにかく詳しく説明してくださいます。説明後に多種多様な仏像を見る事ができます。なかなか見ることができない古代仏教の世界観を現した波分大聖不動明王等も見ることができます。
<基本情報>
住所:山形県鶴岡市大網字入道11
電話番号:0235-54-6301
拝観時間:8時〜17時(受付は16時半まで)
拝観料:大人500円 団体450円 中学生400円 小学生300円
いかがでしたか?庄内地方の即身仏を見られるお寺をご紹介しました。即身仏に関してはあまりにも現代の考え方とかけ離れているためよくわからないことが多いと思います。しかし、実際に即身仏と対面した時に様々なことを感じ取ることができると思います。ぜひ実際に即身仏と対面してみて下さい。
また、今回紹介したすべてのお寺で即身仏の衣入のお守りを頒布してもらえます。即身仏と対面した事を生涯忘れないためにもお守りを身に着けておきましょう。
※即身仏はすべて写真撮影禁止です。
2017年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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