必見の人体解剖室!伊・旧ボローニャ大学「アルキジンナージオ宮」

必見の人体解剖室!伊・旧ボローニャ大学「アルキジンナージオ宮」

更新日:2017/09/28 12:57

麻田 ユウミのプロフィール写真 麻田 ユウミ 旅ブロガー
ヨーロッパ最古の大学として有名なボローニャ大学。1088年に設立され、まもなく創立1000年を迎えようとしている歴史ある大学で、世界で初めて人体解剖が行われた場所としても有名です。
今回ご紹介するアルキジンナージオ宮は1563年から1803年までボローニャ大学として使われており、壁一面に飾られた学生たちの紋章の数々、17世紀の人体解剖室、法学部の講堂等、ボローニャ必見の観光スポットです!

大学とは思えない?まさに宮殿の旧ボローニャ大学

大学とは思えない?まさに宮殿の旧ボローニャ大学

写真:麻田 ユウミ

地図を見る

旧ボローニャ大学であるアルキジンナージオ宮は、ボローニャの街の中心であるマッジョーレ広場からすぐの場所にあります。本屋やブティック等が並ぶ通りに突如現れるアルキジンナージオ宮は、ここが旧ボローニャ大学?と思わずにはいられない程、私たちが思っている大学とはかけ離れた空間に驚きます。アルキジンナージオ宮は1563年に建設され、かつては様々な場所にあった教室を集めたボローニャ大学の最初の校舎で、1803年まで実際に大学として使われていました。

大学とは思えない?まさに宮殿の旧ボローニャ大学

写真:麻田 ユウミ

地図を見る

アルキジンナージオ宮はポルティコ(柱廊)の街のボローニャに相応しく、30のアーチのポルティコからなる2階建ての建物。中庭を取り囲むように設計された回廊は、まさに宮殿の造りそのもの!建物の上にある時計は、ここが大学であった1803年まで授業の開始の鐘を鳴らし続けていたもので、今でも耳を澄ますと始業の鐘が鳴り響きそうです。

飾られた紋章の数々はボローニャの学生の誇り!

飾られた紋章の数々はボローニャの学生の誇り!

写真:麻田 ユウミ

地図を見る

中庭を囲む柱廊を歩いていると、至る所に飾られてある紋章が目に留まります。これはかつてこの大学の教壇に立った教授やその教えを受けた学生のもの。卒業生にはダンテやガリレオ・ガリレイ等の著名人が名を連ねており、ボローニャ大学がいかに優秀な人材を生み出してきたのかがわかります。

飾られた紋章の数々はボローニャの学生の誇り!

写真:麻田 ユウミ

地図を見る

2階への階段にもびっしりと紋章が敷き詰められています。様々な地の紋章が重なり合い、まるで一種のアートのよう!紋章を見ると様々な地名が書かれており、世界中の学生がこの地に集まり、学び、飛び立っていったことがわかります。

一番の見どころ!人体解剖室

一番の見どころ!人体解剖室

写真:麻田 ユウミ

地図を見る

アルキジンナージオ宮の一番の見どころは17世紀に建築された解剖学大階段教室!かつてより自由な校風であったボローニャ大学は、教会の反対を押し切って世界初の人体解剖が行われました。木目調でまとめられた解剖室は、真ん中に解剖台が置かれ、それを取り囲むように聴講席が作られています。

一番の見どころ!人体解剖室

写真:麻田 ユウミ

地図を見る

部屋の真ん中に置かれてあるこちらの白い台、ここで解剖が行われていました。教壇の上から教授が支持を出し、助手がそれに従い解剖を行っていくという手順で進められていました。夏場は暑く、死体がすぐ腐敗するため、解剖は冬の時期のみに行われていたそうです。

一番の見どころ!人体解剖室

写真:麻田 ユウミ

地図を見る

解剖室の天井も必見です!アポロ像を中心に星座をモチーフにした像が飾られています。これは医学が天文学と関係があると考えられており、人体は宇宙と関係が強いことを表しています。その他にも教壇の脇にある「皮をはがされた人」の2体の像や、古代の有名な医者からボローニャ大学の著名な医学者の彫像が飾られています。

書物と紋章がびっしり!元法学部の講堂「スタバト・マーテルの間」

書物と紋章がびっしり!元法学部の講堂「スタバト・マーテルの間」

写真:麻田 ユウミ

地図を見る

かつて法学部の講堂であったという「スタバト・マーテルの間」も是非訪れて下さい。この部屋の名は、有名なオペラ作曲家でもあるロッシーニが、「スタバト・マーテル」の曲の初演を行ったことに由来しています。現在でもこの部屋では度々コンサートが開催されています。

書物と紋章がびっしり!元法学部の講堂「スタバト・マーテルの間」

写真:麻田 ユウミ

地図を見る

このスタバト・マーテルの間に入ると、壁一面に紋章やタペストリーや歴史ある書物の数々に目を奪われます。ボローニャ大学の起源は、各都市から優秀な生徒が法学を学ぶために集まり、組合を作ったことです。この講堂でかつての学生は熱心に学び、数多くの識者を生み出したことでしょう。壁一面に並ぶ紋章は、ここで学んだ学生の誇りと自信の証です。

現在は市立図書館に!歴史ある書物の展示も

現在は市立図書館に!歴史ある書物の展示も

写真:麻田 ユウミ

地図を見る

1803年までボローニャ大学であったこのアルキジンナージオ宮は、その後1838年より市立図書館になっており、たくさんのボローニャ市民に利用されています。蔵書は80万冊とも言われ、一万冊の写本を含む貴重なな書物が数多く保管されています。

現在は市立図書館に!歴史ある書物の展示も

写真:麻田 ユウミ

地図を見る

重要な歴史ある書物は手に取ってみることはできませんが、廊下にはたくさんの書物が展示されており、間近に見ることができます。解剖学大階段教室には解剖に携わる本が展示されており、当時の様子を窺い知ることができます。かつての教科書を見ることができるのも、ここ旧ボローニャ大学ならでは!

ボローニャ観光では外せない「アルキジンナージオ宮」!

今回ご紹介した旧ボローニャ大学のアルキジンナージオ宮はボローニャ観光では外せない場所!現在の大学の基礎となったのがここボローニャ大学と言われています。当時最先端を走っていた大学を是非自分の足で歩いてみて、当時の学生気分を味わってみてはいかがですか?

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/08/08−2017/08/09 訪問

- PR -

旅行プランをさがそう!

このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!

条件を指定して検索

- PR -

この記事に関するお問い合わせ

- 広告 -