名所で穴場!秋の京都「上御霊神社」菊の花に銀杏の絨毯も!

名所で穴場!秋の京都「上御霊神社」菊の花に銀杏の絨毯も!

更新日:2017/10/01 13:16

古都の U助のプロフィール写真 古都の U助 ブロガー
応仁の乱の勃発地でもあり、立派な社殿が建つ京都「上御霊神社」は数ある京都の紅葉の名所のうちで、比較的落ち着いた雰囲気で紅葉を楽しむことができる場所。
「紅葉」もきれいですが、銀杏の「黄葉」もきれいでタイミングが良ければ落ち葉の絨毯のような光景を楽しむことができます。
皇室とも縁が深いお社なだけに例年見事な菊の花もみることができるなど、見所の多い秋の上御霊神社の様子をご紹介します!

歴史ある境内「上御霊神社」

歴史ある境内「上御霊神社」

写真:古都の U助

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京都市上京区にある上御霊神社は地下鉄烏丸線・鞍馬口駅から徒歩約3分の地にあります。
その歴史は古く、奈良時代末期には信仰が始まったとされる京都でも特に歴史のあるお社。

地下鉄の駅から近いのは江戸時代中頃に再建されたこの西側の門で、門の前の鳥居南側には「応仁の乱勃発地」の碑があります。
相国寺や京都御苑などからほど近い閑静な上御霊神社の境内ですが、かつては歴史を揺るがす大きな事変で最初の合戦地となったという歴史を持ちます。

美しい秋の草花と社殿

美しい秋の草花と社殿

写真:古都の U助

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上御霊神社というのは実は通称で、現在の正式名称は御靈神社といい、平安京を築いた桓武天皇の同母弟・崇道天皇(早良親王)を主祭神としています。

桓武天皇の時代に疫病が流行った際、悪い霊を鎮めるため現在の二条城の南側にある神泉苑で祇園祭の起源とされる御霊会が行われました。その御霊会で祭られたの崇道天皇、伊予親王、藤原夫人、藤原仲成、橘逸勢、文室宮田麻呂の霊を慰める為、上御霊神社と京都市中京区にある下御霊神社とが創建されました。
後になって火雷神と吉備真備も合祀され八所御霊大明神と称され、さらに現在では13柱(はしら)の神霊が祀られています。

写真の本殿は享保18(1733)年寄進された京都御所内裏賢所御殿の遺構を昭和になって復元したもの。

美しい秋の草花と社殿

写真:古都の U助

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例年秋11月の頃には境内あちこちで美しい紅葉が見られるほか、秋の植物の生け花も見ることができます。

美しい秋の草花と社殿

写真:古都の U助

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秋の彩が美しい本殿前の舞殿です。

神御霊神社では現在では例年5月に御霊祭が行われており、5月1日に神幸祭、5月18日は還幸祭が行われます。祭事で町内を巡行する御神輿は巡行前には数日の間、神様を載せる為この舞殿に奉納・安置されます。

銀杏の絨毯が美しい

銀杏の絨毯が美しい

写真:古都の U助

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神御霊神社は知る人ぞ知る紅葉の名所で、歴史ある境内での紅葉狩りが楽しめます。境内の裏手(東側)は大きな銀杏や紅葉があり、赤と黄色と同時に色づく葉を目にすることができます。

銀杏の絨毯が美しい

写真:古都の U助

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上御霊神社には境内北部に花御所八幡宮や厳島神社などのお社がありますが、東側にある神明神社周辺は特に散り銀杏が美しくタイミングがよければ絨毯を敷き詰めたようになります。

清明心の像

清明心の像

写真:古都の U助

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本殿の脇には清明心(きよきあかきこころ)の像があります。
これは中国の有名な故事「司馬温公の甕割り」のお話を現した像で、司馬温公が幼少の頃友達と遊んでいる際に、友達が誤って父親が大事にしている大きな水がめに落ちておぼれてしまったのを、人命第一と考え貴重な甕を割って友を助けたという場面を表しています。命の大切さを訴え幼い子らの健やかな成長を願うもので、11月の紅葉シーズンは七五三のお参り時期でもあるので、週末などはこの像の周りで着物を着た子供たちを見かけることも。

さらにこの像の周囲には松尾芭蕉句碑や、広辞苑の編纂で有名な新村出の歌碑などもあります。

ゆったりしたくなる!「絵馬所」

ゆったりしたくなる!「絵馬所」

写真:古都の U助

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境内の一角にある絵馬殿は旅行者が少ない時期なら周囲の人々の憩いの場にもなっています。
江戸時代中期に寄進された内裏賢所権殿を絵馬所につくり改めたもの。皆川淇園(みながわきえん)や小林雪山のもの等貴重な作品がかかげられていて、見ごたえがあります。

上御霊神社の基本情報

住所:〒602-0000京都府京都市上京区上御霊竪町 上御霊前通烏丸東入上御霊竪町495番地
電話番号:075-441−2260
アクセス:地下鉄烏丸線・鞍馬口駅から徒歩約3分

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掲載内容は執筆時点のものです。 2016/11/24 訪問

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