「KUMU 金沢 -THE SHARE HOTELS-」は、尾山神社や近江町市場も近い、金沢の中心部にあります。
1Fフロントに入ると、天井が圧巻の木組み! 上(天井)と下(家具)の木に包まれるよう。壁面には彫刻家・飯田竜太とデザイナー・田中義久による作品を展示。空間に色を挿し、存在感を放っています。
写真:なおぢ はるみ
地図を見るこの空間は「KUMU」併設の日本茶カフェ「KISSA & co」(キッサ アンド コー)。禅語の“喫茶去”が由来で、仏教哲学者・鈴木大拙を生んだ金沢の“禅”スピリッツを汲んで命名されました。英文字ってところがシャレてます。
金沢は今も茶の湯が盛んで、折々に茶会が開かれていますが、観光客が気軽に茶の湯に触れる場となると、まだ少ないのです。そんな中、手軽に茶筅で点てた抹茶を楽しむカフェというのは、ちょっと新鮮。内外の人達が日本茶を楽しめる場にと、宿泊客以外も利用できます。
写真:なおぢ はるみ
地図を見る提供元:KUMU 金沢-THE SHARE HOTELS
https://www.thesharehotels.com/kumu/カウンターには金工作家・竹俣勇壱が選定・制作した茶釜や茶道具、その奥にはアンティークと器の店ENIGMEが選定した器が整然と並びます。
目利きが選び抜いた道具や器、現代アートを愛でながら、畳ではなく椅子に座って茶をいただく。カフェという気安さはあるものの、本物の荘厳さがキチンとあって、自然と背筋の伸びる感じで茶の時間を過ごせます。
加賀棒茶やお茶を使ったアルコール、上生菓子やおつまみもあります。金沢21世紀工芸祭のみらい茶会も、こちらで開催されますよ。金沢旅のお茶スポットとして要チェック!
2〜6Fは客室フロア。客室はすべて個室です。
ツインのフロアベッドと畳敷きのあるコンフォートスタイルは3種類(スタンダード、スーペリア、ジュニアスイート)で、特にゆったりと過ごしたい人にオススメ。
写真:なおぢ はるみ
地図を見る写真:なおぢ はるみ
地図を見る障子の斜格子や陰翳礼讃の灯りなど、手仕事のぬくもりと簡素さの持つ趣あるディティールに、伝統文化の未来形を垣間見るよう。
少しコンパクトなエコノミースタイルも3種類(バンク、ロフト、フラット)あり、友人同士や子供連れの家族旅行の方にオススメです。
写真:なおぢ はるみ
地図を見る全客室バス・トイレ完備、一室4名まで宿泊可能。料金は部屋単位で、コンフォートスタイルは20,000円〜、エコノミースタイルは15,000円〜と、4人で泊まるとかなりお得! 完全個室でこの価格は貴重ですね。
写真:なおぢ はるみ
地図を見る「KUMU」最大の個性は、共有スペースのアート。各フロアそれぞれ一人のアーティストが担当し、作品を手がけました。
上の画像は2F、彫刻家・橋本雅也の「ニホンスイセン」という作品で、素材はなんと鹿角と鹿の骨! あまりに繊細で妖艶な姿に、鳥肌ものの感動です。
写真:なおぢ はるみ
地図を見るこの画像は、4F、湯川洋康と中安恵一のユニット作品。よく見ると、小さな英文の帯を縦横に組んでますね。これは、鈴木大拙と作家サリンジャーの書籍を抜粋した英文。細かな手法に脱帽です。
写真:なおぢ はるみ
地図を見る作品の前には、長い箱椅子が用意あり、座ってゆっくり作品を観ることができます。旅は非日常、アートと向き合う時間も同じく。ホテルで、その両方を味わえるとは! 5Fは木谷洋、6Fは高本敦基の作品を展示してあり、フロアを行き来して鑑賞できます。
写真:なおぢ はるみ
地図を見る「KUMU」にあるアートは、茶の湯の掛け軸や茶花に例えられるかもしれません。誰が、どんなテーマで作ったかを知り、メッセージを感じながら茶を一服。趣深いです。
3Fでは、書家・華雪の作品を拝見できます。二俣和紙に書かれたこの作品は、十牛図(悟りにいたる段階を10枚の図と詩で表現したもの)をモチーフに制作されました。禅ですね......。
写真:なおぢ はるみ
地図を見る3Fと5Fのフロア中央には、炉のあるティーテーブルがあり、ゆっくり茶を飲んだり、本を読んだり、他の旅行者と交流できるスペースです。
写真:なおぢ はるみ
地図を見る「KUMU」オリジナルの茶が用意されていますから、ぜひご賞味を。茶にこだわりのあるホテルですから、もちろん美味しいですよ!
提供元:KUMU 金沢-THE SHARE HOTELS
https://www.thesharehotels.com/kumu/最後に、「KUMU」のその他のサービスを幾つかご紹介します。
朝食は、1,000円で付けることができ、サラダなどヘルシー系メニューのバイキング形式でいただけます。
写真:なおぢ はるみ
地図を見る洗濯機・乾燥機(有料)もあり、長期滞在も安心。7Fには予約制のミーティングルーム(有料)と、金沢城公園を望むルーフトップがあり、朝ヨガイベントや野点茶会を計画中だそう。
写真:なおぢ はるみ
地図を見るほとんどの人気観光スポットは「KUMU」から徒歩で行けますが、自転車ならば更に快適です。レンタル自転車(有料)が用意されているので、利用しましょう(宿泊者のみ)。21世紀美術館や東山茶屋街まで10分程で行けますよ。
金沢の武家文化に知識がなくても、「KUMU」に泊まると自然に学べたり、興味を持てたりするのが、このホテルの醍醐味。古いオフィスビルをコンバージョンした厳かで前衛的な建築に、未来の“侘び寂び”って、こんな感じかなと思いを馳せることさえできます。今度の金沢旅は、ぜひ「KUMU」で新しい金沢を感じてくださいね。
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(2024/3/19更新)
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