写真:藤田 聡
地図を見る鳥海山麓の「あがりこ大王」付近は「中島台レクリエーションの森」と呼ばれ、秋には一面が紅葉します。奥には獅子ヶ鼻湿原もあり、連続して木道の遊歩道が完備。アップダウンも少なく、ハイキング気分で気軽に散策出来ます。紅葉狩りに最適ですが、唯一の難点が熊の生息域であること。よって熊鈴は必携ですし、全ては自己責任です。
駐車場には、公衆トイレや遊歩道の絵地図もあります。分岐は多くありませんが、念の為に地図をスマホで撮影して、必要な時に行き方を確認出来るようにしておきましょう!なお画像右下の「地図を見る」をクリックすると、写真撮影場所の詳細地図が表示されます。
写真:藤田 聡
地図を見る駐車場から紅葉の遊歩道を徒歩約35分で、あがりこ大王と獅子ヶ鼻湿原の分岐点に到着。途中川を渡りますが、深い森で鳥海山等は見えません。先に「あがりこ大王」を見て元気を貰うのがおすすめですが、大勢のグループが向かう姿が見えた時などは、先に獅子ヶ鼻湿原へ行きます。
あがりこ大王へ向かい始めると、周囲のブナが湾曲して変形して見え、目の錯覚かと驚きますが、錯覚ではありません。これが奇形ブナで、次第に変形が大きくなり巨大化して行きます。
写真:藤田 聡
地図を見る中島台は「あがりこ大王が棲む森」と呼ばれますが、奇形ブナは何故か擬人化して見えます。しかも、どのブナも非常に個性的な形をしているので、個性的なキャラクターが次々に登場する、スタジオジブリのアニメ映画を彷彿とさせます。
写真:藤田 聡
地図を見る奇形ブナの巨木は「あがりこ大王」周辺だけでなく、獅子ヶ鼻湿原周辺にもあります。写真は一番奥の様子で、紅葉した巨大ブナが行く手を阻むように仁王立ち。人間の小ささから、ブナの巨大さを痛感します。この圧倒的なブナの存在感が最大の魅力です!
さらに2017年には、新スポット「あがりこ女王」も誕生。場所は後で紹介する鳥海マリモの前で、新設された木道を入った所です。
写真:藤田 聡
地図を見る「あがりこ大王」への道は南へ進むので、晴天時に到着すると太陽が正面にあり逆光状態。しかし、この角度から眺めた時が一番風格があり、正面に違いありません。
盆栽も表と裏があり幹に注目して鑑賞しますが、大木や巨樹の鑑賞法も同様。木製ベンチが複数あるので、座って存分に鑑賞して樹齢300年以上の生命のパワーを分けて貰いましょう。まさにパワースポットです!
写真:藤田 聡
地図を見る「あがりこ大王」の「あがりこ」とは、地面から上がった所で子供の枝が分岐しているという意味。炭焼き目的の伐採箇所に新芽が生えて誕生したと言われる、奇形ブナに相応しい名前です。つまり「あがりこ」とは中島台の奇形ブナ全体の総称で、その最大のブナが「あがりこ大王」と呼ばれているのです。
なおブナの紅葉は真っ赤ではなく、黄色から黄金色に変化。新緑が有名ですが、紅葉も絶景です!
写真:藤田 聡
地図を見る「あがりこ大王」の直前には「燭台ブナ」があり、大王を守る最後の将軍のような風格があります。名前の由来は、燭台のような形に枝が分岐しているから。真横から見ないと、その形に見えないので要注意です。
写真:藤田 聡
地図を見る「あがりこ大王」を見たら、隣接する獅子ヶ鼻湿原の鳥海マリモも必見。マリモという名前ですが球体ではなく、川底に敷き詰められた藻です。清流の水を通して見ると抹茶味の水羊羹のように見え、美しさが際立ちます。
獅子ヶ鼻湿原は、一周するとアップダウンがあります。絶景が目的なら湧水の「出つぼ」側には行かずに、鳥海マリモ側の単純往復がおすすめ。新設された「あがりこ女王」も見れば、大半の絶景を制覇した事になります。
「あがりこ大王」を中心に、中島台のぶなの森の紅葉を紹介しました。鳥海山の山麓周辺には、紅葉スポットが多数あります。秋田県の紅葉としては、栗駒山や八幡平も断然おすすめ。別の記事で詳細に紹介しましたので、是非ご覧下さい。(記事最後の「この記事の関連MEMO」の中に、別記事へのリンク集があります。)
住所:秋田県にかほ市象潟町横岡字中島台
電話:0184-43-6608(にかほ市観光協会)
例年の紅葉見頃時期:(色づき始め)10月中旬、(最盛期)10月下旬
紅葉ライトアップ:なし
アクセス:JR羽越本線象潟駅から、乗り合いタクシー象潟発着コースで約20分(完全予約制)
2018年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
この記事の関連MEMO
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/4/24更新)
- 広告 -