JR東海道線の早川駅と根府川駅のちょうど中間地点に、石橋地区と呼ばれる集落があります。三方を丘陵地形、東側を相模湾に囲まれた小さなエリアで、その中をJR東海道線は鉄橋を介して通過していきます。
この様子を丘陵エリアの様々な場所からから見ることができます。特に南側の丘陵エリアからは相模湾や湘南方面の海岸線を背景に、鉄橋を渡る列車の写真を撮影することができます。非常に風光明媚な光景で、小田原から熱海までの複雑に入り組んだ地形だからこそ実現できた構図!
写真:木村 優光
地図を見るこの鉄橋は「石橋鉄橋」と呼ばれ、鉄道ファンにはかなりメジャーな撮影スポットとなっています。特に臨時列車や特急列車が走る時間になると、このスポットは結構な数の鉄道ファンが訪問し、三脚が立ち並ぶ光景も!
普段は人があまり通ることがない農道ですが、それでも周囲はミカン畑が広がるエリアのため、時折農家の方の車が通行しますので、その時は邪魔にならないように配慮しましょう。
場所柄、どうしても列車での訪問はしにくいスポットのため、車訪問がほとんどを占めますが、その場合は農家の方の通行の邪魔にならない場所に停めるように心がけましょう。
写真:木村 優光
地図を見る写真:木村 優光
地図を見る上で紹介した撮影ポイントから更に西側の丘陵エリアへと脚を運ぶと、相模湾を背景に鉄橋を渡る列車を撮ることもできます。ただし、若干距離があるため、300mクラスの望遠レンズが必要になってきます。
写真:木村 優光
地図を見る上で紹介したスポットから農道を南側へアクセスすること徒歩約5分、途中、佐奈田霊社を右手に見ながらアクセスすると、東海道線の頭上をまたぐ場所に出ます。またぐと言っても跨線橋ではなく、東海道線のトンネルの端部に設けられた農道です。
ここから南側に視界が開けているため、相模湾を含めた背景に東海道線が行きかう姿を見ることができます、空気が澄んでいれば線路の先に大島も浮かび上がることも!さらに夕方になると西日に照らされたステンレス車輛がとてもきれいに見ることができますよ。
写真:木村 優光
地図を見る日中は普通列車がほとんどを占めますが、時折、写真のような貨物列車が走ってくることもあります。JR貨物時刻表を持っていればいつどんな貨物列車が通過するのか、だいたいは見当がつきますが、なんせ時刻が公にされていない貨物列車、偶然走ってきたらうれしいものです。
現在、日本では機関車が牽く列車として、ブルートレインなどが全廃された昨今、貨物列車は機関車の迫力を味わうことができる貴重な列車!特に、このポイントで貨物列車の通過シーンを眺めていると、機関車自体の重低音がファンには生唾ものです!
写真:木村 優光
地図を見る凹凸が激しい早川駅から根府川駅までの区間ですが、そんな中でも人々が住む集落が存在します。メインの国道135号線が相模湾側を縫うように走り、そのお隣に東海道線の線路、そして内陸側に集落の多くが存在します。したがって東海道線の線路を渡る踏切も何か所か存在します。
この「米神踏切」もそのうちの一つで、主に静岡側から走行してくる列車をきれいに撮ることができる撮影スポットとして人気があります。写真のように列車主体の写真を撮るときは、綺麗な構図で収まりますよ。
写真:木村 優光
地図を見る上の「米神踏切」から早川方面へ少しアクセスしたところにも小さな踏切がありますが、そちらも列車の編成写真を綺麗に収めることができる撮影スポットとして人気があります。その名も「根ノ上踏切」!
東海道線は普通列車でも長編性が多く、最後尾まで構図内に入れることは難しですが、この踏切ですと10両編成がギリギリ入る構図!さらに、この踏切から静岡方面を見ると、レールが綺麗なS字状となっているため、綺麗な構図で列車を狙えるわけです。写真は長大編成の貨物列車の通過シーン!機関車の重低音が山間部に鳴り響く様子は迫力満点!
写真:木村 優光
地図を見るかつて東海道線は、早朝から目玉列車でもあるブルートレインが多数走っていたため、それら列車を綺麗に狙える撮影地として、「根ノ上踏切」は多数のファンが詰めかけました。今ではもう見ることができなくなりましたが、特急「踊り子」号や普通列車、貨物列車狙いで今日も「米神踏切」を訪問するファンは後を絶えません。写真は廃止前の「富士・はやぶさ号」を「米神踏切」で撮影した1枚。
写真:木村 優光
地図を見る東海道本線が走る「石橋鉄橋」の西側100mには並行して東海道新幹線の線路が敷設されているため、少し歩けばN700系などの新幹線車両を風光明媚の中で撮影することができます。
突如としてトンネルから現れた新幹線は、約200km/hのスピードで谷間を通過していきますが、見ている側からするとすごい迫力!ちなみに「こだま」や「ひかり」ですと小田原や熱海に停車する列車があるため、比較的速度を落として通過していきます。
写真:木村 優光
地図を見る撮影ポイントは東海道線の線路より山側になりますので、あたりはミカン畑が広がっています。場所によっては新幹線をメイン被写体としてオレンジ色のミカンが成る木を含めて撮影すると、風情あふれる1枚になるでしょう。
秋以降ですとミカンの収穫が盛んになりますので、オレンジ色の粒があたり一面広がります。ただ、農家の方が頻繁に通りますので、お邪魔している側になるのであいさつは欠かさないようにし、お互い気持ちよく過ごしましょう。
新幹線が通る場所からさらに西側の山並みに移動すると、ややサイド気味に新幹線を狙うことができます。背景は相模湾となり、空気が済んでいれば三浦半島、さらには房総半島がくっきり見えます。小田原の端から房総半島が見えるなんてかなりびっくりしますよね。
なお、新幹線をサイド気味に撮影するため、シャッタースピードはなるべく速く設定し、超高速の新幹線がブレないように注意する必要があります。運が良ければ同時に東海道線側にも列車が走ってくることも!
写真:木村 優光
地図を見る東海道線の早川駅〜根府川駅の撮影地を4か所紹介しましたが、探せばまだまだ出てくる風光明媚さは訪問すれば一目瞭然!普段、通勤で利用している方も多いかもしれませんが、そんな東海道線を自然豊かな風景を背景に撮ってみるのも良いですよ。
鉄道を撮るということは鉄道ファンだけでなく、カメラで写真を撮る方にとっては撮り出したらその楽しみを十分に感じ取ることができる分野!背景に風光明媚な自然風景を取り入れることによって、その魅力の虜になることは間違いないでしょう。
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(2024/4/20更新)
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