紙博物館は、バーゼルの美術館群から少し離れた場所にありますが、バーゼルの典型的な古い建物が立ち並ぶ住宅街や、ライン川の道沿いを辿っていくのでとても素敵な景色を眺めながら歩いて進むので道中もとても楽しいものです。
ライン川沿いに入る前の旧市街地。この辺りにはギャラリーや漫画博物館などもあります。二手に分かれた道の左手の道を下っていくと紙博物館へと続くライン沿いの道に出ます。
ライン川に出ました。川沿いに立ち並ぶ建物や架かる橋、川を渡す小舟などものんびりと走っていて絵になる風景が広がります。
紙博物館へは少し住宅街を入って行きます。壁にBasler Papiermuhleと書かれているのでそれをたどって行きましょう。他にも紙博物館への訪問者が大勢歩いているのでついていけば問題はありません。
紙博物館は大きな古い水車が目印です。その昔この水車を利用して紙を実際に作っていた建物がそのまま博物館になったというわけです。冒頭でも述べていますが、この博物館は4階から成っています。1階では紙漉きの様子を、2階では紙の発展、文字の発展、本の発展、文字を書くインクやペンを、3階では木版や石版、活版などの印刷技術の発展、4階ではあらゆる時代の印刷機を展示しています。とても興味深い展示内容ですよ!さあ、まずは入場券を入り口横のミュージアムショップで購入しましょう。
上でも述べたように1階では水車が実際に使われて紙がどのように作られてきたかを伺えます。昔からのやり方そのままです。奥では実際に、紙を漉く作業を私たちもチャレンジ出来ちゃうんですよ!(追加料金なし)お土産に皆さんも一枚作ってみてはいかがでしょうか。
2階では様々な国のインク、ペン、筆、文字の発展、本の発展等の歴史を学ぶことができます。この階では実際にインクなどを用いて手紙などを書くことができます。また、ワックスで封印する実演を行なっているので、お願いすれば好きな色や印を使用して書いたお手紙などを封印してもらう事も出来ます。幼い子供達にとっては初めて見るワックスの封書、みんな興味津々で一生懸命観察しています。
次に3階を覗いてみましょう。ここでは世界の印刷技術の発展を細かく観ることができます。どのように鉛の凹版が作られたか実演もしています。質問をすればもちろん職人さんは優しく丁寧に答えてくれますよ!
これが鉛を溶かして型に入れて作り出された凹版です。昔はコンピュータなど無かったので、この一つ一つ作られた鉛の凹版文字一つ一つを組み替えて印刷していたのですから驚異的です。改めて当たり前のことが当たり前でなかった時代、今の時代の便利さを再確認する良い機会かもしれませんよ!?
4階の最上階はありとあらゆる印刷機器が並んでいます。私たちが子供や学生の頃見かけたワードプロセッサーや、タイプライター、タイプライターの初期型の巨大なタイプライター、希少価値の高い印刷機、ハンドプレス印刷機などがずらりと並んでおり見応えがあります。
ここでも色々試すことができます。このコーナーではタイプライターを自由に使うことができます。おじいちゃん、おばあちゃんと一緒に来た子供たちも夢中になって色々なボタンを押して一生懸命タイプライターを試しています。おじいちゃんの知識が大活躍!
同階の別室では昔ながらの手動ロールプレス機での印刷のデモンストレーションを行っています。お願いすると、好きな絵柄を選んで一緒に印刷の作業をさせてくれるんですよ!
博物館にはクオリティーの高い美しい紙や、インク、ペン、ペーパークラフト用品などがあるミュージアムショップがあります。博物館を堪能して様々な紙の知識がついた後にぜひ!立ち寄ってみてください。
いかがですか?内容が大変充実した博物館だと思いませんか?紙や印刷技術の知識がつくだけではなく色々自分で触って試せるというのがとても楽しいですね。試したものは持ち帰れるので素敵なスイス旅行の思い出にもなりますね。
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(2024/4/19更新)
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