彼岸花咲く奈良県・初秋の「葛城古道」を歩こう!

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彼岸花咲く奈良県・初秋の「葛城古道」を歩こう!

彼岸花咲く奈良県・初秋の「葛城古道」を歩こう!

更新日:2017/09/06 10:45

モノホシ ダンのプロフィール写真 モノホシ ダン 総合旅行業務取扱管理者、総合旅程管理主任者

葛城古道は奈良県御所市の金剛、葛城山の麓を南北に延びる全長約13kmの古道です。大和朝廷よりも以前に栄えていたという葛城王朝の幹道でもあったこの道沿いは葛城一族にまつわる遺跡が数多く残り、秋は奈良県下の明日香村に次ぐ「彼岸花」の名所としても知られています。そのなかでも彼岸花の群生地で有名な「九品寺」から「葛城一言主神社」に至る楢原地区をハイキングして葛城古道の秋を楽しんで見ませんか?

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見事な千体石仏のある九品寺

見事な千体石仏のある九品寺

写真:モノホシ ダン

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葛城古道に咲く彼岸花ロードの起点「九品寺(くほんじ)」は、近鉄御所線の終点「御所駅」から徒歩で約40分のところにあります。レンタサイクルで軽快に回りたいという方は近鉄御所駅からすぐのところにある「御菓子司あけぼ乃」で借りることができます。料金は電動アシスト付き自転車で一日利用1200円、シティサイクルで700円です。

起伏が多いところですので、できれば電動アシスト付き自転車をおすすめします。路線バスは本数が少ないのでおおすめできません。

見事な千体石仏のある九品寺

写真:モノホシ ダン

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九品寺は奈良時代に僧、行基が開き、空海が中興したといわれる古刹です。また九品寺は鎌倉時代から戦国時代にかけて活躍した御所城主の楢原氏の菩提寺だったところで、本堂の裏山にあるびっしりと立つ千体石仏は圧巻です。これは南北朝時代に南朝方の楠木正成に味方した楢原氏の武士たちが身代わりとして奉納した石仏群で、別名を身代わり千体地蔵とも呼ばれています。

見事な千体石仏のある九品寺

写真:モノホシ ダン

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千体石仏はどれひとつとして同じ表情がないといわれています。左右の燈籠の上には石仏を見守るかのようにフクロウが立っています。ちなみに九品寺の由来は、人間の品格をあらわす上品・中品・下品からきています。その上品・中品・下品にもそれぞれ上中下があり合計で九の品があるので九品寺と名づけられました。九品寺は秋の彼岸花のほかに、紅葉と桜の名所でもあります。

大和三山を遠望する九品寺の彼岸花群生地

大和三山を遠望する九品寺の彼岸花群生地

写真:モノホシ ダン

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正確に言うと、九品寺の境内には彼岸花はほとんどありません。彼岸花は九品寺に隣接する北側の空き地に群生地があります。ここは大和三山を望むことのできる景勝地です。ここの彼岸花は2011年ごろに全滅状態になったそうですが、最近徐々に復活してきました。壊滅した理由はイノシシにより土壌が掘り返されたためとか、大雨で球根が流失した、あるいは心無いカメラマンによって踏み荒らされたとか諸説あります。

なにはともあれ大和三山と彼岸花の見事なロケーションを楽しみましょう。ここからの大和三山の眺望は北から、耳成山、畝傍山、天香久山の順です。

大和三山を遠望する九品寺の彼岸花群生地

写真:モノホシ ダン

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彼岸花とススキのコラボも楽しみましょう。なおカマキリなどの昆虫も生息していますので撮影には注意しましょう。

大和三山を遠望する九品寺の彼岸花群生地

写真:モノホシ ダン

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秋を代表する花「コスモス」との競演も楽しめます。風に揺れる可憐なコスモスと彼岸花の撮影を楽しみましょう。九品寺ではほかに「番水の時計」と呼ばれる用水路の配水を調整する時計塔もみどころのひとつです。

葛城古道に咲き誇る彼岸花

葛城古道に咲き誇る彼岸花

写真:モノホシ ダン

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九品寺の彼岸花を楽しんだら、葛城古道を通って葛城一言主神社へ向かいましょう。葛城古道には分岐点には道標が立っていて道に迷うことはありません。

葛城古道に咲き誇る彼岸花

写真:モノホシ ダン

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九品寺から葛城一言主神社までは徒歩で約30分の道程です。途中には東屋の楢原休憩所もあってゆっくりと彼岸花と稲穂の景観を楽しめます。なお、葛城古道には自動販売機がないためスポーツドリンクやスナック菓子などの食料を持参しましょう。

葛城古道に咲き誇る彼岸花

写真:モノホシ ダン

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彼岸花が咲き誇る初秋の葛城古道はとても空が高く感じられ開放感に溢れています。彼岸花の開花時期は毎年9月中旬から下旬にかけてです。なお詳しい開花状況につきましては関連MEMOの御所市観光協会などでご確認下さい。

願いを一言だけ聞いてくれる「葛城一言主神社」

願いを一言だけ聞いてくれる「葛城一言主神社」

写真:モノホシ ダン

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葛城一言主神社(かつらぎひとことぬしじんじゃ)は願いを一言だけ聞いてくれる「いちごんさん」として地元の人々から親しまれています。ご祭神は葛城之一言主大神と雄略天皇です。古事記には雄略天皇が葛城山で狩りをしていたところ一言主大神が天皇と同じ姿で現れ、驚いた天皇が「お前は何者だ」と問いかけたところ「我は善事も悪事も一言で言い放つ神である」と答えたので天皇は恐懼し、ひれ伏したと記されています。

いつ創建されたのかは不明ですが、境内には写真にある樹齢約1200年といわれる巨大な「乳イチョウ」があり、この木に祈願すると子供を授かり、お乳がよく出るとの言い伝えがあります。全国各地の一言主神社の総本社でもあります。

願いを一言だけ聞いてくれる「葛城一言主神社」

写真:モノホシ ダン

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葛城一言主神社の境内にも彼岸花はほとんどありません。よく見かけるのは入り口付近にある神武天皇の土蜘蛛征伐の伝承にもとづく「蜘蛛塚」あたりと周囲の棚田です。

願いを一言だけ聞いてくれる「葛城一言主神社」

写真:モノホシ ダン

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葛城一言主神社の周囲の棚田では土手や畦に咲き誇るたくさんの彼岸花を見ることができます。グリーンの稲穂とレッドの彼岸花のコントラストがとても鮮やかです。

食事や休憩で訪れたい「郵便名柄館」

食事や休憩で訪れたい「郵便名柄館」

写真:モノホシ ダン

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最後にご紹介するのは葛城一言主神社から徒歩で約20分ほどのところにある御所市名柄地区の「郵便名柄館」です。大正ロマンあふれる築約100年の建物で、1975年に郵便局舎としての役目を終え、2015年に名柄の歴史や自然を感じながらゆっくりと過ごせるカフェコーナーや郵便グッズ販売コーナーを併設した「郵便名柄館」として生まれ変わりました。

食事や休憩で訪れたい「郵便名柄館」

写真:モノホシ ダン

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館内の郵便資料館に併設されているカフェでは地元の吐田米(はんだまい)を使ったランチや喫茶などが楽しめます。手紙を実際に書いて投函することのできる「テガミコーヒー」もあります。書棚では名柄ゆかりの作家「堺屋太一」氏の著作や手紙に関する本も自由に閲覧できます。見学だけでもぜひ立ち寄ってみましょう。

食事や休憩で訪れたい「郵便名柄館」

写真:モノホシ ダン

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郵便名柄館のガーデンには彫刻家「吉野毅」氏による『郵便配達夫の像』があります。その背後には懐かしい切手のコレクションが。かつての「切手収集ブーム」を思い出す方も多いかも知れませんね。なお郵便名柄館から近鉄御所駅へは徒歩で約50分ほどの道程です。名柄地区の古い町並みを散策するのもおすすめです。

葛城古道をのんびりと散策するのもおすすめ

いかがでしたか。今回は彼岸花咲く葛城古道の一部のご紹介だけでしたが「西の山の辺の道」といわれる「葛城古道」をのんびりと散策するのもおすすめです。その場合は近鉄御所駅から奈良交通の路線バス80および88系統(葛城ロープウェイ行き)で猿目橋下車で葛城古道を南下するコースです。葛城古道は全長約13kmで徒歩で約4時間です。猿目橋までのバス時刻表は関連MEMOをご覧下さい。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/09/26−2017/08/04 訪問

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