奈良県・明日香村の初秋の風物詩「飛鳥光の回廊」で幻想空間を満喫!

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奈良県・明日香村の初秋の風物詩「飛鳥光の回廊」で幻想空間を満喫!

奈良県・明日香村の初秋の風物詩「飛鳥光の回廊」で幻想空間を満喫!

更新日:2017/09/01 12:20

モノホシ ダンのプロフィール写真 モノホシ ダン 総合旅行業務取扱管理者、総合旅程管理主任者

2004年から毎年初秋に開催されている奈良県明日香村の「飛鳥光の回廊」は、村内の代表的な寺社、史跡、施設をライトアップして約2万本のロウソクの灯りで彩る光のイベントです。嬉しいことに会場となる橘寺や岡寺、飛鳥寺または石舞台古墳では施設拝観が無料となります。わが国の律令国家発祥の地であり飛鳥時代の宮殿や史跡が数多く発掘されている歴史ロマンの地、明日香村で初秋の夜の幻想空間を楽しんでみませんか?

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聖徳太子誕生の地「橘寺」

聖徳太子誕生の地「橘寺」

写真:モノホシ ダン

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2017年の「飛鳥光の回廊」の開催日は9月23日(土)〜24日(日)の2日間で、時間は18時〜21時までです。2017年は「高松塚地区」のイベント・ライトアップがなく、主なイベント・コンテンツは「橘・川原エリア」「岡エリア」「飛鳥寺」「万葉文化館エリア」「石舞台・島庄エリア」の5ケ所になります。

各エリアをいちばん効率よく回るには、マイカーなら石舞台古墳の駐車場に車を置いて、そこから徒歩で「橘・川原エリア」まで約20分ほど移動して、岡エリア、飛鳥寺、万葉文化館エリア、石舞台・島庄エリアと回るルートがおすすめです。電車利用の場合もやはり近鉄「飛鳥駅」から路線バスで石舞台古墳まで移動して、同様に回って石舞台古墳から路線バスで飛鳥駅まで戻るというのがおすすめです。近鉄「飛鳥駅」は特急停車駅なので便利です

写真は聖徳太子誕生の地として知られる「橘寺」です。創建年代は不詳で、聖徳太子建立の七大寺のひとつとされています。境内では毎年9月上旬〜10月下旬にかけて約150本の酔芙蓉(すいふよう)の花が咲き誇ります。

聖徳太子誕生の地「橘寺」

写真:モノホシ ダン

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ところで聖徳太子というと、2017年2月に文部科学省が公表した中学校の次期学習指導要領改正案で、現行の「聖徳太子」を「厩戸王(うまやどのおう)」に変更するという案が話題になりましたね。これは歴史学では聖徳太子とは死後に付けられた称号であり、馬小屋の前で生まれたことから厩戸王と呼ばれていたのが正しいという説に依ります。

結局、今回は日本人に長く慣れ親しまれた聖徳太子の表記に戻すという方向になりましたが、もし本当に実施されていれば学校の教育現場の混乱は避けられなかったのではないでしょうか。

写真は、橘寺の境内にある「二面石」です。高さ約1mの石像物で像の左右に人間の善相と悪相が彫られていて、人間の二面性を表していると言われています。明日香村にはこのようないわれの石造物が数多く点在しています。

聖徳太子誕生の地「橘寺」

写真:モノホシ ダン

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橘寺で美しく咲き誇る酔芙蓉の花とライトアップを楽しんだら、すぐ目の前に広がる「川原寺跡」の会場に行ってみましょう。この付近は秋の彼岸花の名所でもあります。

飛鳥三大寺のひとつだった「川原寺」跡

飛鳥三大寺のひとつだった「川原寺」跡

写真:モノホシ ダン

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橘寺から道路をはさんで向かい側にある「川原寺跡」は、飛鳥寺(いまの元興寺)・薬師寺とともに飛鳥三大寺のひとつで、斉明天皇の川原宮跡に子供の天智天皇が建てた大寺院です。平城京遷都により飛鳥寺と薬師寺が移転した後も飛鳥にとどまり、やがて衰退して廃寺となりました。現在はその中金堂跡付近に、川原寺の法灯を継ぐとされる真言宗の弘福寺(ぐふくじ)が建っています。

2017年「飛鳥光の回廊」では、川原寺跡でカップロウソクの点燈と音楽イベント「光と華のMusic&Dance」が行われます。

飛鳥三大寺のひとつだった「川原寺」跡

写真:モノホシ ダン

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川原寺跡から見たライトアップされた「橘寺」はまるで宙に浮かんだような感じです。

和傘を使ったライトアップが美しい「岡寺」

和傘を使ったライトアップが美しい「岡寺」

写真:モノホシ ダン

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「岡エリア」で最大のみどころが「岡寺ライトアップ&傘の華」です。岡寺の寺号の由来は633年(天智天皇2年)、義淵(ぎえん)僧正が草壁皇子の住んだ岡宮をもらい受ける形で創建したことによります。また義淵僧正が法力で悪い龍を寺の池に蓋をして封じ込めたため、龍蓋寺(りゅうがいじ)とも呼ばれています。

この岡寺はわが国最初の厄除け霊場とされ、本尊の如意輪観音坐像は弘法大師がインド、中国、日本の土を混ぜて造ったとされる高さ4.6mの日本最大の塑像です。また岡寺は西国三十三カ所観音霊場の弟7番目の札所としても有名です。写真は江戸時代の1612年(慶長17年)に建てられた仁王門で重要文化財です。

和傘を使ったライトアップが美しい「岡寺」

写真:モノホシ ダン

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岡寺ライトアップでは、2016年から和傘を使った演出があらたに取り入れられました。和傘のライトアップは現在各地で流行っているもので、その美しさは格別です。

和傘を使ったライトアップが美しい「岡寺」

写真:モノホシ ダン

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岡寺の三重塔は1986年(昭和61年)に再建された比較的新しいものですが、周囲の景観によくマッチしています。またこの三重塔は川原寺跡からもよく見えます。なお境内は三脚の使用は禁止されていますので、カメラの感度をあげてシャッタースピードを稼ぐなどして手持ち撮影で頑張りましょう。

日本最古の仏像「飛鳥大仏」と切り絵のコラボも

日本最古の仏像「飛鳥大仏」と切り絵のコラボも

写真:モノホシ ダン

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岡地区には「万葉の灯り」と題した提灯の巨大な漢字が毎年飾られます。2016年のテーマは「宮」で、かつて明日香に存在した宮殿の名が記されています。いにしえの繁栄を極めた明日香の様子が伺えます。

日本最古の仏像「飛鳥大仏」と切り絵のコラボも

写真:モノホシ ダン

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岡エリアでは、天理教岡大教会のライトアップも注目です。光の文字は毎年変わります。

日本最古の仏像「飛鳥大仏」と切り絵のコラボも

写真:モノホシ ダン

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飛鳥寺では飛鳥大仏のライトアップと切り絵の「蓮華蔵世界」が。切り絵作家・望月めぐみさんのアートと飛鳥大仏のコラボが楽しめます。飛鳥寺は596年(推古天皇4年)、蘇我馬子の発願により誕生した日本初の堂塔伽藍の本格的寺院です。

写真の本尊の銅造釈迦如来坐像は飛鳥時代の作品で、日本最古の仏像として重要文化財に指定されています。度重なる天変地異や兵火によって損傷し、そのたびに補修されて現在に至っています。

闇に浮かび上がる「石舞台古墳」のライトアップ

闇に浮かび上がる「石舞台古墳」のライトアップ

写真:モノホシ ダン

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「飛鳥光の回廊」めぐりのラストは、石舞台・島庄エリアをご紹介します。メインの石舞台古墳は飛鳥時代の政治権力者だった蘇我馬子の墓とされ、わが国最大級の方墳です。岩の総重量は約2300トンで、天井石だけでも約77トンもの重さがあります。建造時には盛土に覆われていた墳丘でした。

闇に浮かび上がる「石舞台古墳」のライトアップ

写真:モノホシ ダン

石舞台古墳の盛土は早くから失われていたようで、江戸時代には観光名所にもなっていたようです。写真は、内部を見学する観光客で賑わう石舞台古墳の様子です。

闇に浮かび上がる「石舞台古墳」のライトアップ

写真:モノホシ ダン

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石舞台古墳では、毎年ロウソクを使ったいろいろな絵が描かれて、訪れた人の目を楽しませてくれます。とくに会期中は彼岸花の開花時期と重なることが多いため、彼岸花はよく取り上げられます。

2017年「飛鳥光の回廊」は「彼岸花祭り」とのコラボ

いかがでしたか。ここでさらに嬉しい情報を。2017年の飛鳥光の回廊は「彼岸花祭り」とのコラボになります。明日香村の彼岸花は、毎年9月中旬から9月下旬にかけて棚田で有名な稲渕地区や石舞台地区、橘寺地区などで咲き誇ります。日中は咲き誇る彼岸花を愛でて、夜は光のイベントを楽しむというじつに充実した一日を過ごすことができるのです。

2017年の初秋は「飛鳥光の回廊×彼岸花祭り」にぜひ行ってみませんか?

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/09/14−2016/08/27 訪問

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