交通アクセスが便利な憧れの長野・八ヶ岳へ!

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交通アクセスが便利な憧れの長野・八ヶ岳へ!

交通アクセスが便利な憧れの長野・八ヶ岳へ!

更新日:2017/09/04 14:29

春野 公比呂のプロフィール写真 春野 公比呂 学芸員資格

標高二千メートル以上の山のない西日本の登山愛好家にとって、三千メートル級峰は憧れ。しかしどの山に行けばいいのか迷うもの。そんな時、夜行バスによっては登山口近くまで直通で行くことができる八ヶ岳は魅力的。勿論、東日本等からも各種交通アクセスは便利。荒々しい岩稜と爆裂火口を擁す火山等、数々の山を縦走する回遊コースのある八ヶ岳は絶景のオンパレードです。

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屹立した岩塔群と山頂の賽の河原

屹立した岩塔群と山頂の賽の河原

写真:春野 公比呂

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今回ご紹介する八ヶ岳の登山コースは長野県茅野市の美濃戸口を基点とした回遊コース。公共交通機関ではJR茅野駅から美濃戸口行きの路線バスに乗車することになりますが、長距離の夜行バスによっては美濃戸口まで直通しているものもあります。

美濃戸口から八ヶ岳まで、最短コースでは3時間台で登頂できますが、迫力ある爆裂火口を擁す硫黄岳(2742m)を巡るため、北沢沿いから赤岳鉱泉を経由し、北へと上って行きます。コース右手には巨大岩塔の「大同心」 (写真手前の三角形岩塊)と、その奥には「小同心」が屹立しています。

屹立した岩塔群と山頂の賽の河原

写真:春野 公比呂

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赤岳鉱泉から「赤岩ノ頭(2656m)」というピークまでが最も急登。焦らず一歩一歩登って行きます。ガイドブック等に記載されているコースタイムより遅れても気にする必要はありません。
赤岩ノ頭は開けた平地で皆、休止しますが、前方には目指す硫黄岳が迫っています。

屹立した岩塔群と山頂の賽の河原

写真:春野 公比呂

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硫黄岳山頂は赤岩ノ頭からの山容とは異なり、だだっ広く、石ころだらけの荒涼とした地で賽の河原的雰囲気。夏山シーズン前の6月の平日でも、人気の山域だけに登山者の姿が複数見られます。

写真に写り切らない巨大火口

写真に写り切らない巨大火口

写真:春野 公比呂

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硫黄岳山頂周辺から下を覗くと迫力ある火口が口を開けていますが、その巨大さから余程の広角レンズでないと全体を写すことはできません。太古の自然の驚異に圧巻。

写真に写り切らない巨大火口

写真:春野 公比呂

硫黄岳からは八ヶ岳・赤岳方面への稜線を縦走して行きますが、森林限界を超えているため、視界を遮るものはなく、このコースの宿泊適地の山小屋「赤岳展望荘」もかなり手前から視界に入っています。写真は高倍率ズームレンズで赤岳(2899m)を撮ったもので、左下に写るのが展望荘。

写真に写り切らない巨大火口

写真:春野 公比呂

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展望荘へは、大同心と小同心上部にある横岳(2829m)を越えて行きますが、この山はギザギザの岩稜が特徴的で、展望も赤岳に匹敵するほど。縦走路沿いにも「ミニ同心」的地形が複数あり、点景となっています。

日本アルプスから富士山まで見渡す

日本アルプスから富士山まで見渡す

写真:春野 公比呂

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横岳を過ぎると、展望荘を経て赤岳までの縦走路がくっきり浮かび上がって走っているのが見えます。まるで「尾根ハイウェイ」。

日本アルプスから富士山まで見渡す

写真:春野 公比呂

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登山者の性として赤岳山頂の山小屋に泊まりたくなるものですが、このコースでは赤岳まで行くとなると長時間になり、且つ、どこの山でも山頂の山小屋では混むことから、展望荘に宿泊するのが得策です。赤岳方向の展望はないとしても、その他の三方向に展望が開けていることから、日の出を拝むこともできます。登山口から展望荘までは6時間弱ほど。

展望荘では夏山シーズン(7月中旬から8月)以外の平日なら、自分以外に宿泊者がいないこともあります。
翌朝、展望荘下は一面雲の海。この雲海の壮大さも三千メートル級峰ならでは。

日本アルプスから富士山まで見渡す

写真:春野 公比呂

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赤岳は八ヶ岳連峰の最高峰で北峰と南峰に分かれており、前者には山小屋「赤岳頂上小屋」が建ち、後者(写真)には三角点と祠が設置されています。山頂は長野県茅野市、南佐久郡南牧村、山梨県北杜市との境に位置しています。展望は雄大で、連峰中央部の山岳群の他、南・中央・北の各アルプス、晴れていれば富士山も遠望することができます。

なだらかな山と岩山

なだらかな山と岩山

写真:春野 公比呂

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赤岳からは西に延びる「御小屋尾根」を下って美濃戸口へ戻りますが、中岳(2700m・写真手前側)、阿弥陀岳(2806m・写真奥側)、御小屋山(2137m)を経由するので、ピークハンター(登頂のみを目的とした登山者)には喜ばれます。最初に越える中岳はきれいな円錐形の山なので登頂欲もそそられます。

なだらかな山と岩山

写真:春野 公比呂

中岳から阿弥陀岳間にはハクサンイチゲ(白色)とタカネキンバイ(黄色)の群生地もあります。前者は代表的な夏山の高山植物ですが、後者はWEBでも数える位しか紹介されていません。

なだらかな山と岩山

写真:春野 公比呂

岩場が多い八ヶ岳連峰ですが、三千メートル峰初心者が登れないような箇所はこのコースにはありません。

一生に一度は次元の違う景色を

八ヶ岳(特に赤岳周辺の山々)は、多くの登山専門家が「三千メートル級峰登山初心者に最適の山」として推奨しています。それは急登や長い縦走路、鎖場のある岩場やその他の岩峰、長い期間咲く高山植物等、三千メートル級峰の特徴が凝縮されているからです。

高山だからと臆することはありません。登山初心者が三千メートル級峰へ登れるようになるには、西日本在住者であれば、まず地元や近隣府県の千メートル級峰へ登れるようにします。それをクリアすると1500〜1900m級峰へ登れるようにし、それができるようになると、二泊三日以上の山小屋泊まりでその山々を縦走する登山を行います。これができるようになると、三千メートル級峰に登る体力が自然とつきます。東日本在住者であれば、1000〜2000数百m峰が多くあるので練習は自在。

西日本の場合、特に関西からの交通アクセスが良く、大阪を出発して京都を経由する夜行バスではシーズン中の土日に限り、美濃戸口まで直通しているため、一泊二日で八ヶ岳登山を楽しめます。年齢や体力的にそれが厳しい場合は夜、茅野駅に到着する便を利用し、市内に一泊するといいでしょう。詳しくは「関連MEMO」リンクをご覧下さい。
展望荘等の高山の山小屋では夏場でも夜、こたつを出すほど冷えるので防寒着は必須です。9月の後半になると日中でも寒くなってくるので、八ヶ岳の夏山気分を味わうなら、6月後半から9月前半までの時期に登るといいでしょう。

尚、喫煙される方は、標高二千数百メートル以上の山では気圧のせいで普通のガスライターは着火しないので、エアコントロール機能付きのものにするといいでしょう。
一生に一度は三千メートル級峰に登り、ずば抜けた絶景と壮大な雲海を体験されては如何でしょうか。

掲載内容は執筆時点のものです。 1994/06/22−1994/06/24 訪問

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