苔・シダ・紅葉の美空間!鎌倉アルプス「獅子舞コース」の魅力とは?

苔・シダ・紅葉の美空間!鎌倉アルプス「獅子舞コース」の魅力とは?

更新日:2017/09/27 13:35

咲田 みつるのプロフィール写真 咲田 みつる 千葉県1周ランナー、鈍足のトレイルランナー
鎌倉中心部の賑わいから少し山を分け入れば、そこは苔・シダ・紅葉の織りなす美空間!今回ご紹介する「獅子舞ハイキングコース」は、二階堂川沿いの緑の空間が美しく、さらに11月下旬〜12月上旬には銀杏や紅葉の名所になります。
唯一の難点は、沢沿いゆえに足場が濡れており滑りやすいこと。しかし、その水辺を進むルートがなんとも神秘的!僅か30分ほどで尾根に到達し、遠くは富士山や横浜を見渡すことも可能です!

鎌倉の屋根「鎌倉アルプス」と「天園ハイキングコース」について

鎌倉の屋根「鎌倉アルプス」と「天園ハイキングコース」について

写真:咲田 みつる

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古都・鎌倉の寺社はその多くが山を背にして立っています。源頼朝がこの地を選んだのも、山々が天然の要害となっていたことが、決め手とされています。実際、鎌倉の町は、ぐるりと三方を山に囲まれています。かつて侵入者を阻んだ山の尾根には、現在ではハイキングコースが整備され、そのほとんどがハイキング初心者でも踏破できます。(写真は鶴岡八幡宮)

鎌倉の屋根「鎌倉アルプス」と「天園ハイキングコース」について

写真:咲田 みつる

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鎌倉北部の山の尾根は、低山ながら見晴らしがよく「鎌倉アルプス」とも呼ばれています。鎌倉アルプスには「天園ハイキングコース」が整備されており、雨でぬかるむとき以外はスニーカーでも歩けます。コースは建長寺から瑞泉寺を結び、全長3.8KM、所要時間はゆっくり歩きで2時間半ほど。最も高いところでも、大平山の159Mが最高ですので低山ではありますが、展望台に立てば富士山や、相模湾を見晴らすことができます。(写真は天園ハイキングコース・十王岩より若宮大路・相模湾を望む)

鎌倉の屋根「鎌倉アルプス」と「天園ハイキングコース」について

写真:咲田 みつる

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また、天園ハイキングコースは、鎌倉北部の山の尾根であると同時に、一部が横浜市との境界線ともなっています。その為、尾根沿いの樹間から北に目をやれば、横浜のランドマークや住宅街を間近に望むことになります。山に分け入ったのに、住宅街の気配のするちょっと不思議な空間です。

天園ハイキングコースの分岐「獅子舞」とは紅葉の名所

天園ハイキングコースの分岐「獅子舞」とは紅葉の名所

写真:咲田 みつる

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天園ハイキングコースは尾根沿いに鎌倉をぐるりと半周するイメージです。道中、度々分岐が現れます。分岐に入ると、たいていが町へ下山するコースです。そのひとつが「獅子舞コース」。このコースはハイキングマップにも載っていない為、初めての人は躊躇するかと思いますが、実は紅葉の名所を含んでいるのです。11月下旬から12月上旬には、銀杏と紅葉の織りなす美空間が広がります。

天園ハイキングコースの分岐「獅子舞」とは紅葉の名所

写真:咲田 みつる

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上の写真は天園ハイキングコースから、分岐を「獅子舞経由鎌倉宮方面」へ数M進み、獅子舞谷を上から見下ろした様子です。銀杏の大木と紅葉が一ヶ所に集中しているのが分かります。あの森はいったいどうなっているのでしょうか?

天園ハイキングコースの分岐「獅子舞」とは紅葉の名所

写真:咲田 みつる

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分岐から5分も下ると、獅子岩に到達します。獅子岩の周辺は谷地になっており、背の高い銀杏やもみじが美しい空間を作っています。

このコースは起点となる住宅街まで下山する際の所要時間はおよそ20分、逆に起点から尾根(天園ハイキングコースの合流地点)まで登るのは30分ほどです。

下る際は、足元が滑りやすいことに気を付ける以外は特に注意事項は無いのですが、登る際は道に迷いやすいです。次項からは登る人向けの解説を行っていきます。

獅子舞谷へのアクセスは?まずは鎌倉宮(大塔宮)を目指そう

獅子舞谷へのアクセスは?まずは鎌倉宮(大塔宮)を目指そう

写真:咲田 みつる

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獅子舞コースの起点は、住宅街の奥にあります。まずは目印として鎌倉宮を目指しましょう。

<JR鎌倉駅から鎌倉宮までの所要時間>
徒歩:30分ほど
バス:15分ほど・大塔宮(鎌倉宮)下車

<車の場合>
鎌倉宮に向かって左手に有料の駐車場が有ります。(鎌倉市観光協会運営)

鎌倉宮は、自動販売機の種類も豊富で、ハイキング前の飲料水確保にも便利です。参拝を済ませたら、鳥居の右手(トイレのある方)へ進み、まずは瑞泉寺方面へ。瑞泉寺へ到達する手前の分岐で、永福寺跡へ針路を取り直します。

獅子舞谷へのアクセスは?まずは鎌倉宮(大塔宮)を目指そう

写真:咲田 みつる

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永福寺跡を過ぎ、「二階堂川」にかかる小さな橋を渡り、更に進みます。一旦、川とは離れますが、後に合流。これから目指す獅子舞コースの前半は、この二階堂川の沢沿いを進むことになります。

獅子舞谷へのアクセスは?まずは鎌倉宮(大塔宮)を目指そう

写真:咲田 みつる

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途中、何度も「本当にこっちであってるの?」と不安になるかと思いますが、上の写真の分岐まで到達出来れば正解!このカーブを大きく回り込んだ先から、ハイキングコースが始まります。

美空間の入口は注意喚起の嵐!滑らない靴で臨むべし

美空間の入口は注意喚起の嵐!滑らない靴で臨むべし

写真:咲田 みつる

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ハイキングコースの入口付近では、足元注意や落石注意、赤い三角コーンなど、沢山の注意喚起が行われています。

先に天園ハイキングコースは「雨でぬかるんでいなければスニーカーでもOK」と述べましたが、この獅子舞谷コースに関しては常にぬかるんでいます。滑りにくく、防水性のある靴で臨むようにしましょう。

美空間の入口は注意喚起の嵐!滑らない靴で臨むべし

写真:咲田 みつる

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気づけば「道=沢」の様な状態になっています。道の両側には断層がはっきりと見てとれる崖が迫っており、住宅街の近くとは思えない異質な空間です。そして、路面は想像以上につるつる!もし雨上がりで増水しているなら、沢登りに近い感覚ですので、おすすめしません。

しかし、周囲は苔やシダが覆い繁る緑なす空間。水の癒し効果も相まって、マイナスイオン全開!この癒し空間を安全に楽しむためにも、くれぐれも相応の靴の準備を怠らない様にしてくださいね。

美空間の入口は注意喚起の嵐!滑らない靴で臨むべし

写真:咲田 みつる

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通年で楽しめる名所「獅子舞谷」夏と秋を見比べてみよう

通年で楽しめる名所「獅子舞谷」夏と秋を見比べてみよう

写真:咲田 みつる

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10分も歩けば、沢とは別れ、比較的乾いた道を進みます。そして本格的な登りに突入。日ごろ運動不足の方には階段状の登りは少々堪えるかもしれません。とは言え、目指す獅子舞谷はすぐそこ。

通年で楽しめる名所「獅子舞谷」夏と秋を見比べてみよう

写真:咲田 みつる

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ハイキングコースの入口から30分もすると、獅子舞谷に到着です。秋には銀杏やもみじが自然の錦を作る空間が、青葉の季節は心地よい木漏れ日さす森が待っています。同じ場所を12月上旬と比べてみると、随分と印象が違います。季節を変えて二度三度と訪れることをおすすめします。

通年で楽しめる名所「獅子舞谷」夏と秋を見比べてみよう

写真:咲田 みつる

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ベンチなど休憩施設はありませんが、クマザサの生い茂る道を歩きながら、思い思いに美空間を楽しみましょう。更に5分も登れば、天園ハイキングコースへ合流できます。

2017年の鎌倉・獅子舞の紅葉の見頃の時期・駐車場は?

獅子舞の紅葉は、例年11月下旬から12月上旬が見頃となっています。2017年も、特に大きなズレはないと考えられます。関東でも特に遅い紅葉ですので、11月に他の地域の紅葉を見逃した人にとっては、またとないチャンスとなります。

また、特定の駐車場はありませんので、ハイキングコース最寄りの駐車場として、鎌倉宮(大塔宮)横の駐車場(鎌倉市観光協会運営)を利用することをおすすめします。

掲載内容は執筆時点のものです。

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