写真:浅井 みら野
地図を見るフランクフルトの南に位置するザクセンハウゼン(Sachsenhausen)。ここでアプフェルワイン(リンゴ酒、アップルワインとも)が生まれました。今でもその文化は色濃く、ザクセンハウゼンのレストランにはアプフェルワインが常備され、アプフェルワインの専門店さえあるほどです。
ザクセンハウゼンにある「トップフェライ マウラー」もアプフェルワインの専門店ですが、扱っているのはお酒ではなく、それを入れる器のほう。実はアプフェルワインには専用の入れものがあり、バンベル(Bambel)という名前で呼ばれています。
写真:浅井 みら野
地図を見るバンベルの特徴は、その見た目。水ガメのような形で取っ手がついているので、簡単にお酒を注ぐことができます。ザクセンハウゼンのレストランでは、アプフェルワインがこのバンベルいっぱいになって出されることも珍しくありません。こちらのお店では、50km離れた場所に工房があり、そこで出来上がったものが店頭に並びます。
写真:浅井 みら野
地図を見る定番のサイズは1Lや2Lですが、それ以外にも0.25Lから5Lのものまで大きさは様々です。真ん中のイラストはすべて手書き。こちらのお店では、オリジナルのイラスト付きのバンベルも注文することができます。
定番の草花だけでなく、“結婚おめでとう”というメッセージ付きのものも。スタッフのマセルさん曰く、お誕生日やお祝い事の際、ギフトとして現在も贈る習慣があるのだとか。この日も友人の誕生日プレゼントを買いにドイツ人男性が訪れ、マセルさんにおすすめのバンベルをラッピングしてもらっていました。
写真:浅井 みら野
地図を見る決して小さくない1Lサイズを買いに訪れた日本人もいたという情報に驚きですが、包装は丁寧にやってくれると聞き、頼もしく感じます。それでもサイズで躊躇してしまう方には、コロンとした形が可愛いキーホルダーがおすすめです。
写真:浅井 みら野
地図を見るバンベルと同じ方法で作られたコップもデザインが豊富です。フランクフルトの名前入りや、結婚式のお祝い用にぴったりな夫婦グラス。ドイツ語で書かれたメッセージは、日本ではなかなか見ない珍しい食器です。
写真:浅井 みら野
地図を見るこちらも同じコップですが、色味が違うことにお気付きでしょうか。やわらかい黄色味のものと、アイスグレーの2色。同じ土で作られたものですが、実は焼かれる温度によって表面に出てくる色が違うとのこと。バンベルもこの2色が多く、どちらも味がある色合いです。
写真:浅井 みら野
地図を見るカゴいっぱいに入ったフタみたいなもの。真ん中にはバンベルやフランクフルトの名所が描かれていますが、いったい何なのでしょうか…?
写真:浅井 みら野
地図を見る夏は太陽の下で食事をとることが多いドイツ。そこで飲み物に虫やゴミが入らないようグラスの上に置いてフタをするものでした。そうすれば誰がどのグラスなのか、間違えも防げるので、パーティーでも役立つアイテムです。
写真:浅井 みら野
地図を見るこの他にも店内には、絵皿や小物入れ、それに塩・コショウ入れなど様々なものがありますので、ぜひ店内をぐるりと見て回ってくださいね。
写真:浅井 みら野
地図を見るアプフェルワインがフランクフルトの名産になると同時に、バンベルもザクセンハウゼンを代表する工芸品に。入れものとして使われていた当時から、現在はフランクフルトっ子の贈り物としても活躍の幅を広げています。何をお祝いするのか、その内容に沿いつつその人らしさが感じられるバンベルを選んでくれる、マセルさんの優しさも人気の秘密なのかもしれません。
バンベル専門店「トップフェライ マウラー」があるのは、最近オシャレなお店が多く注目を浴びているヴァールストラッセ(Wallstrasse)沿い。そのまま西の方へ向かえば、オーガニック食材を使ったジェラート屋さんや地元アーティストさんの作品が並ぶ雑貨屋さんがあるブリュッケンストラッセにぶつかり、ここも散策するのにおすすめです。
大小のサイズだけでなく、様々なイラストも描かれ、同じものが1つとないトップフェライ マウラー。店頭には、このお店を表現するのにぴったりな“バンベル パラダイス”の文字が。ぜひ訪れた際は、見つけてみてくださいね。
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(2024/4/18更新)
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