備えあれば憂いなし!お台場「そなエリア東京」で防災シミュレーション

備えあれば憂いなし!お台場「そなエリア東京」で防災シミュレーション

更新日:2017/09/05 10:21

日本は「地震」大国です。いつ皆様のお住いの地域を直下型地震が襲うかわかりません。かといって何をどうやって備えるべきなのか、そして実際に起きてしまった後どのように行動すべきか、体系的に学べる場所はないものでしょうか?
実はお台場(有明)の「東京臨海広域防災公園」の中にある施設「そなエリア東京」こそ、首都を襲う直下型地震をシミュレーションで体感できる体験型施設なのです。

東京臨海広域防災公園とは何か

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「東京臨海広域防災公園」。その名前から普通の公園とは異なるイメージを想像するかもしれませんが、平常時は良く手入れのされた広大な草地の広がるのどかな普通の公園です。手前のテントも避難訓練をしているわけではなく、BBQガーデンです。

では平常時じゃない時ってどんな時だ、という話なのですが、それは首都圏で大規模な地震が発生した時です。その際にはこの公園が災害緊急現地対策の本部となり、広域的な指令機能を受け持つ場所に早変わりするのです。

そのため病院を囲むように立地するコの字型の公園の敷地のうち、北側(写真)は都営ではなく国営公園となっています。有事の際には、物資や人員を運ぶ自衛隊などのための巨大ヘリポートを有しているのは国の施設だからです。

東京臨海広域防災公園とは何か
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この公園の一画、ゆりかもめ有明駅のすぐそばに防災体験学習施設「そなエリア東京」があります。お台場一帯の歩道も兼ねるシンボルプロムナード公園の東端に位置していますので、他の駅から歩いてもアクセスできます。

東京臨海広域防災公園とは何か
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「そなエリア東京」では前述の通り、有事の際の緊急災害現地対策本部を兼ねていることからそのオペレーションルームも準備されており、2Fから実際に見ることができるようになっています。

首相官邸に置かれる緊急災害対策本部と異なり、こちらは「現地」対策本部なので、実際に物資の配分などを調整する役割を担います。願わくばこのルームが稼働しないことを祈るばかりですが・・・。

東京直下72hTourへ参加しよう!

東京直下72hTourへ参加しよう!
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「そなエリア東京」の入館は無料で、防災体験学習ツアー、東京直下72hTourへの参加も無料です。30分毎にプログラムが開催されますので、必ず参加しましょう!

国や自治体の十分な支援が整うまでに72時間かかると言われており、その間は自力で生き延びなければならないため、そのサバイバル状態を体験するためのツアーがこの72hTourです。貸し出されるタブレット端末を使った、クイズに答えながらサバイバルの知識を学ぶというスタイルですので、能動的な防災学習が推進される仕組みです。

東京直下72hTourへ参加しよう!
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ちなみにこのツアーはリアイティをかなり追求しています。設定はビルの10Fから避難するところからスタートしますが、そのエレベーターに入るところから、参加者のみになります(ガイドツアーではありません)。そしていきなりエレベーターが揺れて停電し、緊急停止メッセージが暗闇の中流れます。軽くパニックですね!

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エレベーターの扉が開き、非常口から外に出ると、そこにはなんと崩壊した街が!街角の街頭ビジョンには動画のような災害報告を流す緊迫したニュースが流れており、かなりリアルでビックリします。

マグニチュード7.3、最大震度7の首都直下型地震の発生した後という設定ですので、街はほぼ壊滅状態です・・・。

タブレットを使って知識を習得!

タブレットを使って知識を習得!
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このゾーンを出るためには、タブレット端末の指示に従い、所定の場所に行き防災に関するクイズに答えていかなければいけません。例えば写真の男性が立っている美容室の付近だと、何に注意すべきかわかりますか?

答え(の一つ)は、崩れかけたエアコンの室外機の上にある「植木鉢」です。普段落ちなそうなものが簡単に頭上から落ちてくるシチュエーションになるので、要注意というわけですね!

タブレットを使って知識を習得!
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このようにタブレット端末を使って、72時間を生き延びるための知恵をどんどん身につけていきます。ただし問題(クイズ)はタブレット端末によって(及び最初に参加者が選択する帰宅先によって)違うので、一度参加しただけでは全てを網羅できるわけではありません。一緒に参加した人と後で知識を共有するのもいいですね。

タブレットを使って知識を習得!
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問題を解き終わると、今度はシアタースペースで東京で地震が起きた際の様子をCGで再現した映像や、震度6以上の揺れだとどれほど家屋や家具が倒壊するのか、といった実験映像を見て学習します。家具を固定していないと超キケン、というのが良く伝わってくる映像です。

避難した後も学習せねば!

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さて、何とか無事避難できた、といっても避難場所での生活は楽ではありません。物資も限られているし、そもそも携帯トイレはどうやって使うのか、プライバシーはどうやって確保するのか、といった実用知識が避難生活では必要になってきます。このゾーンではそういった知識をパネルをみて学びます。

避難した後も学習せねば!
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また実際に地震の揺れを体感できるマシンも置いてあります。子供たちに大人気!?ですが、その揺れは掴まっていてもまともに立てないほど。実際にこんな揺れが来たらパニックになるだろ〜とは思いますが、そのあと冷静に行動できるかが、生存のカギですので、しっかり学習しておきたいですね。
ここで一旦タブレット端末を返し、東京直下72hTourは終了となりますが、まだまだ見どころがあります。

避難した後も学習せねば!
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東日本大震災でもそうでしたが、地震のあと怖いのが津波。こちらも体験できるコーナーが「そなエリア東京」の中にあります。そして東京直下72hTourとここまでが、1Fの「防災体験ゾーン」になります。

さらに2Fには「防災学習ゾーン」がありますので、見ていきましょう。

防災学習ゾーンも充実しています!

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防災学習ゾーンでは、防災グッズの紹介だけでなく、災害時の知恵、例えば水のろ過の方法や飯盒での米の炊き方など、自助・共助の知識(というよりも知恵ですね)をパネルを使って学習できるようになっています。また冒頭で紹介したオペレーションルームの見学窓もこの2Fにあります。

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また防災学習ゾーンでは2009年にフジテレビなどで放映されたアニメ「東京マグニチュード8.0」を再編成したオリジナルアニメを見ることができます。恐ろしい壊滅っぷりですが(8.0ですからね)、行動の指針になりますので、見て学習しておきましょう。

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そして何よりも勉強になるのが、阪神淡路大震災、東日本大震災そして熊本地震の地震で被災した方々の実体験からくる知恵ですね。当たり前ですが、リアルサバイバーの知恵には勇気が湧いてきますね。

「そなエリア東京」ではイベントも盛りだくさん!

「そなエリア東京」ならびに東京臨海広域防災公園ではその広大なスペースを活用した防災関連及び災害復興関連のイベントが多々企画されていますので、下部関連MEMOの新着情報で確認すると良いでしょう!常設の展示と合わせてますます「備え」を強固にして憂いを無くしたいですね。

なお公園は午前6時から午後8時まで空いていますが、「そなエリア東京」は午前9時半〜午後5時までですのでご留意のほど。
それでは気を付けて行ってらっしゃいませ〜。

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/08/22 訪問

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