金沢「兼六園」、水戸「偕楽園」そして岡山「後楽園」は日本三名園と呼ばれています。その後楽園で岡山城と合わせた観光を充実させるためには、先に後楽園側から観光をすることをお勧めします。その理由は観光でレンタカーを利用する場合、駐車場が後楽園の正面口から比較的近い場所にあるためです。
他に路面電車やバスを利用する場合、降り口は後楽園前や岡山城側でそれぞれ路線が異なりますので事前にチェック。なお、岡山城から観光をスタートする場合は、今回ご紹介するコースを逆にたどってみてはいかがでしょうか。
後楽園は江戸時代初期、岡山藩主の池田綱政(寛永15年(1638年)一正徳4年(1714年))によって造営が始められました。池田は備前岡山藩の2代目藩主であり、岡山藩池田家では宗家の4代目となる人物です。綱政が藩主となったころ岡山藩は財政難状態でしたが、様々な改革、また治水工事を行い、財政再建に成功したと言われています。
後楽園の絶景ポイントは正面口から入って左折し、沢の池に沿って進んだ場所。少し歩いた慈眼堂の手前に休憩場所があり、そのすぐ右側です。
ここからの眺めは後楽園の中でも絶景ポイントと言えるでしょう。正面奥に岡山城が見え、左側に池田綱政の子である継政によって築かれた唯心山が小高く見えます。目の前に広がる沢の池。水面に映るライトがさらに幻想的な雰囲気を作ってくれています。
独特の色合いを演出する竹灯り。園内の様々な場所に配置されており、LEDライトを使って様々な色の変化で楽しませてくれます。
夜間公開の間、定期的な時間になると音楽や電飾に合わせて音を使って、効果的な空間を演出。
いつまで見ていて飽きることはありません。その美しい空間に、時間を忘れてしまうのではないでしょうか。
後楽園では正面口から入園しましたが出るときは南口から。すると正面に岡山城が見えてきます。手前に見える流れは旭川。昔は岡山城から後楽園まで、殿様が船を使って移動したのです。
ところでこの旭川に架かる月見橋もライトアップでは重要な場所の一つ。長さ116メートル、幅3メートルで1954年に設置されました。
月見橋から眺める岡山城の背後と水面に映る姿も絶景。後楽園内から小さく見えていた岡山城が、圧倒的迫力で迫ってくることでしょう。
月見橋を渡り左折、右手に見える廊下門を潜って岡山城に入ります。
石段を上がった付近で振り返ってみて下さい。右側の石垣と門のライトアップも和を演出する重要な個所なのです。
そして岡山城本丸への入場となります。重厚感のある不明門。現在は天守への出入口として利用されていますが、昔は藩主のための門とされ、一定以上の身分ある人しか通行できませんでした。
豊臣家五大老の一人と言われた字書多秀家により慶長2年(1597年)に築城されたのが岡山城です。外壁が黒い様子から烏城とも呼ばれており、日本の城郭の中でも珍しい城と言えます。
城と前庭で演出されているライトアップは、赤い和傘が印象的なコントラスト。
季節によりますが様々な色の和傘もまた、日本ならではの美しさと言えるのでは。
広い前庭の散策も楽しいものです。時間の許す限り、夜間公開を存分に楽しんでみてはいかがでしょうか。
後楽園と岡山城のライトアップは、春・夏・秋と行われており、それぞれ期間と時間帯が異なるため、事前に確認をしておきましょう。後楽園は入園料が必要となりますが、岡山城は天守に入らない限り無料で楽しむことが出来ます。
ライトアップは様々な地域で行われていますが、庭園と城が同時に楽しめる岡山の光は格別なものと言えるのでは。
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(2024/4/26更新)
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