写真:結月 ここあ
地図を見る赤坂の名前の由来は、古くはアカネ草が群生していたことから、「茜坂」と呼ばれていました。TBS放送センターの赤坂サカスをローマ字書きにすると「AKASAKA SACAS」。それを後ろから読むとSACA・SAKA・SAKAとなり「坂・坂・坂」となるんですよ。そのくらい坂の多い街なんです。
最初にご紹介するのは、赤坂サカスの前まで上る「三分坂(さんぷんざか)」です。あまりの急坂のため、通る車賃が銀三分(さんぷん・百円余)増したためこのような名前が付けられました。
写真:結月 ここあ
地図を見るこのカーブを曲がると三分坂の標識があります。目の前には「報土寺」があり、江戸時代に大相撲史上最強の呼び声高い力士の雷電為右衛門(らいでんためえもん)のお墓があることで知られています。33場所を250勝10敗の大業績を残したことから、後世まで史上最高力士と語り継がれています。
写真:結月 ここあ
地図を見る報土寺には三分坂に沿って、宮殿・社寺・邸宅などに用いられた築地塀が建ってます。築地塀とは土と瓦を交互に積み重ねて作った土塀に、瓦の屋根をふいた土塀のことです。
<基本情報>
住所:東京都港区赤坂7丁目6−16
写真:結月 ここあ
地図を見る次にご紹介するのは、一ツ木通りから少し横路にそれたところにある「円通寺坂」。円通寺坂のそばには、元禄6年に鎮座した徳川家所縁の稲荷神社といわれる「鈴降稲荷」があります。NHKの朝ドラ「ひよっこ」の主人公が働く洋食屋「すずふり亭」の裏の広場脇にある設定ということでも登場しています。
<基本情報>
住所:東京都港区赤坂5丁目1
写真:結月 ここあ
地図を見る鈴降稲荷の先には円通寺坂の標識があり、ここから上りになります。
写真:結月 ここあ
地図を見る円通寺坂を上っていくと、坂名の由来となった1625年創建の日蓮宗の寺院「円通寺」があります。円通寺の後ろには赤坂サカスを見ることができます。
<基本情報>
住所:東京都港区赤坂5丁目2−39
写真:結月 ここあ
地図を見る次にご紹介するのは、赤坂方面から六本木に抜ける途中にある「転坂(ころびざか)」。江戸時代は道が悪く、通行する人たちがよく転んだためそう呼ばれていました。
<基本情報>
住所:東京都港区赤坂6丁目
写真:結月 ここあ
地図を見る転坂からすぐのところには、「氷川坂」と「本氷川坂」があります。本氷川坂は、かなり曲がりくねった少々長い坂で、雰囲気もいいです。
<基本情報>
住所:東京都港区赤坂6丁目10−12
写真:結月 ここあ
地図を見る氷川坂の名前の由来となった「赤坂氷川神社」は、赤坂からも六本木からも徒歩10分ほどのところにあります。8代将軍「徳川吉宗」所縁の神社で、厄除・良縁・家内安全・商売繁盛のご利益があるといわれています。 東京都重要文化財に指定の社殿は、安政の大地震や、関東大震災・東京大空襲の被災を奇跡的に免れ、江戸の情景が残されています。赤坂氷川神社に沿った道には勝海舟の邸宅跡もあります。
<基本情報>
住所:東京都港区赤坂6丁目10−12
電話:03−3583−1935
写真:結月 ここあ
地図を見る次にご紹介するのは、赤坂から青山通りに抜ける「牛鳴坂」。路面が悪く車を引く牛が苦しんだため名づけられました。今ではそれほどの坂道ではないですが、当時は道も荒れていて、モーモーと鳴いたようです。
<基本情報>
住所:東京都港区赤坂4丁目8−5
写真:結月 ここあ
地図を見る牛鳴坂を上ると、赤坂・山脇学園の敷地内に移築された重要文化財の「武家屋敷門」があります。 江戸時代末期に、老中本多美濃守忠民によって再建された屋敷門。 切妻造本瓦葺きで、桁行21.8メートル・梁間4.7メートル、中央に両開き戸に潜戸と、両側には出番所を備えた格式のあるものです。
<基本情報>
住所:東京都港区赤坂4丁目9−6
写真:結月 ここあ
地図を見る次にご紹介するのは、「薬研坂(やげんざか)」。中央がくぼんでいて、両側の高い形が薬を砕く薬研に似ているために名付けられました。自転車も押して上りたくなるほど長く続く坂は、青山通りに抜ける道なので、車の往来も激しいところです。
写真:結月 ここあ
地図を見るこちらは青山通り側から見たところで、中央部がくぼんでいるのがわかりますね。
薬研坂は青山通りと繋がり、交差点を挟んで赤坂御用地の緑が広がっています。
<基本情報>
住所:東京都港区赤坂4丁目17
写真:結月 ここあ
地図を見る青山通りに出ると、「豊川稲荷東京別院」があります。その脇には「九郎九坂(くろくざか)」があります。緩やかなその坂は、江戸時代に名主秋元八郎左衛門の先祖九郎九が住んでいたことから坂名になりました。鉄砲練習場があったことから、鉄砲坂ともいわれています。
<基本情報>
住所:東京都港区元赤坂1丁目3番
今回ご紹介したのはほんの一部ですが、赤坂にはこんなに多くの坂があるんですよ。江戸時代を彷彿する坂名や、その周りに閑に佇む神社仏閣などと、夜の赤坂とは一味違った坂巡りをしてみませんか。
2017年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/4/18更新)
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