東京とは思えないロケーション!檜原村の名湯「数馬の湯」

東京とは思えないロケーション!檜原村の名湯「数馬の湯」

更新日:2017/10/05 12:50

八岳木 流泉のプロフィール写真 八岳木 流泉 温泉ライター
東京都西部の西多摩郡は、東京唯一の郡として知られています。日本の首都にして世界的な都市で知られる東京ですが、西多摩の地域は山河に溢れるのどかな場所です。西多摩郡にはいくつかの温泉が湧き出ていますが、なかでも気軽に楽しめるのは「数馬の湯」!内湯でシックに露天でゆったり。東京なのにらしくない!どこか幻視的で不思議な気分を感じられる西多摩への温泉旅行はいかがでしょうか?

湖へ続く静かな街道

湖へ続く静かな街道

写真:八岳木 流泉

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数馬(かずま)の湯が湧いているのは、西多摩郡の檜原(ひのはら)村です。檜原村は島嶼部を除き、東京都唯一の村で知られています。つまり、東京都唯一の郡でありながら、東京都の本州唯一の村!非常にレアな場所で湧いているのですね。

山梨県や埼玉県の県境にも近く、四囲は360度の山景色です。付近には、鶴の湯鉱泉や蛇の湯温泉などが点在し、十余軒の民宿があります。そのうちの数軒は、武士の兜に見立てた兜造りの屋根を残し、評判も高いです。気軽で安価な日帰り入浴を望むのならば、どこを置いても数馬の湯がおススメです。

数馬の湯の名前の由来は、平安時代から鎌倉期にかけて付近を開発、治めた中村数馬によるもの。武蔵国七党と呼ばれる武士団の一員で、地域を広く治めていた人物です。

湖へ続く静かな街道

写真:八岳木 流泉

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同施設の正式名称は「檜原温泉センター 数馬の湯」です。平成8(1996)年にオープンした施設で、地元の間伐材を利用した木工製品なども販売されています。地域の自慢である木材は、看板にも豊富に用いられ、温かみを感じる佇まいです。数馬の湯では、男女別の内湯と露天のほか、食事やマッサージ、有料の川遊びなどもできます。

八王子や相模原方面から向かう場合は、静かな県道206号線、檜原街道を通ります。同街道は奥多摩湖に抜ける爽快な道で、ツーリングやサイクリングも盛んです。

綺麗な内湯で体をほぐし

綺麗な内湯で体をほぐし

写真:八岳木 流泉

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数馬の湯の内湯はタイル張りで清潔感が漂う造りです。ジャグジーなどもあり、体や筋肉のコリをほぐすには最適です。泉質は無色透明のアルカリ性単純泉。加温や循環をされての利用ですが、加温には薪のボイラーが使用されており、木々に恵まれた自然豊かな立地であることを再確認させられます。

綺麗な内湯で体をほぐし

写真:八岳木 流泉

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洗い場はしっかりと整備され、石鹸類も完備してあります。タオルの販売も為されていますので、手ぶらで立ち寄ることも可能ですね。付近には散策路や登山口も多く、トレッキングのあとのリフレッシュにはもってこいです!

露天からの山景色

露天からの山景色

写真:八岳木 流泉

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露天風呂からは、周囲の見事な山景色が見渡せます。柵で囲われているため、温泉に浸かりながらの眺望は期待できませんが、少し背を伸ばしてみると、名もなき山で木々がきれいに茂っています。聞こえてくるのは、多摩川の支流である秋川の流れる音。山から届く涼しい風に、川で流れる水の調べ。ここが本当に東京なのか、にわかに信じられなくなるほどです。それでもここは東京都!都会の喧騒や日々の暮らしに疲れたときは、西多摩郡へ気軽な旅路!東京だけどらしくない、豊かな環境が待っています。

エコを心がける東京の里

西多摩郡や檜原村は、東京都において貴重な自然を残す場所です。そんな土地柄も手伝い、薪ボイラーや電気自動車の充電設備など、エコな顔立ちもあちこちに。急がず慌てずのんびり旅して、きれいな空気で深呼吸。体にもエコな檜原村へ一度旅してみませんか。

<基本情報>
住所:東京都西多摩郡檜原村2430
電話番号:042-598-6789
アクセス:中央自動車道「上野原」ICや圏央道「あきる野」ICから一般道。JR五日市線「武蔵五日市」駅から西東京バス「温泉センター」停留所

2017年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2015/10/12 訪問

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