ドイツの世界遺産「バンベルグ」旧市街!小ヴェネチアと市内一望の絶景庭園

ドイツの世界遺産「バンベルグ」旧市街!小ヴェネチアと市内一望の絶景庭園

更新日:2017/08/30 09:34

Hiroko Ojiのプロフィール写真 Hiroko Oji ヨーロッパ一人旅愛好家
千年にわたる建築文化財が無傷に残る、ドイツの美しい古都「バンベルグ」。神聖ローマ帝国皇帝のハインリヒ2世の時代には宮廷が置かれ、司教都市、大学都市、ビールの町、行政都市として発展してきました。

歴史的建造物が並ぶ旧市街は、世界遺産に登録され、石畳の路地沿いは、まるで中世そのもの。風情ある家屋が建ち並ぶレグニッツ川沿いには、心和む風景が残されており、ここはイタリアか?と思える瞬間にも巡り会えます!

川の中州に建つ旧市庁舎がシンボル的存在

川の中州に建つ旧市庁舎がシンボル的存在

写真:Hiroko Oji

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第二次世界大戦の被害を受けずに残された町並みの美しさから「バイエルンの真珠」と称えられているドイツの古都バンベルグ。その町の特徴的な建物を市庁舎とするドイツの中で、このバンベルグも例外ではありません。特に、旧市庁舎は、両側をレグニッツ川を跨ぐように架けられた橋が翼を左右に広げるように見える建物。木枠組みの部分と壁絵が側面を覆う部分が、塔のある中央の建物で繋がる素敵な建物です。この橋は、オーベレ・ブリュッケと呼ばれ、1455年に完成しました。

川の中州に建つ旧市庁舎がシンボル的存在

写真:Hiroko Oji

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旧市庁舎は、橋の上から見ると側面の壁に描かれた見事な壁画が目の前!常に観光客の視線を集めています。これは、バロック時代のフレスコ画で、中には、人物の腕や脚が本当に突き出しているかのように見えるトリック画もありますので、探してみて下さい。

風情ある小ヴェネチア地区

風情ある小ヴェネチア地区

写真:Hiroko Oji

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ドナウ運河の南側に並行して流れるのは、レグニッツ川。この川沿いに、かつての漁師たちが住んでいたという小さな木組みの家屋が建ち並ぶ一帯があります。称して小ヴェネチア地区。ドイツに居ながらイタリアの風を感じられる地区です。

風情ある小ヴェネチア地区

写真:Hiroko Oji

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バンベルクで最も美しい場所のひとつで、川沿いに散歩道が延び、のんびり散策したり、川べりに座り込んで一休みしたり、心和めるところです。

風情ある小ヴェネチア地区

写真:Hiroko Oji

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小ヴェネチアと言われるだけあって、川に浮かぶのは本場と見間違えそうなゴンドラ!上手く舵を取って観光客を乗せる風景は、まさにヴェネチアそのもの!です。

新宮殿では庭園と眺望を楽しもう!

新宮殿では庭園と眺望を楽しもう!

写真:Hiroko Oji

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旧市街の中心地、ドゥオーモ広場に面して、歴史的建造物がズラリと並びます。その中の一つが新宮殿。1703年、司教である領主シェーンボルンが完成させた宮殿で、15分毎のガイドツアーで内部見学が可能。皇帝の間やドイツバロック絵画のフロアなどを見ることができます。

新宮殿では庭園と眺望を楽しもう!

写真:Hiroko Oji

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新宮殿では、内部見学の時間がなければ、無料で入場できる庭園だけでもご覧になってください。

手入れの行き届いた広い庭園には、バラが一面に咲き乱れ、所々に彫像が置かれています。しかし、何といってもここでの見所は、庭園の端から眺める市内の眺望です。

新宮殿では庭園と眺望を楽しもう!

写真:Hiroko Oji

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庭園から見渡すのは、バンベルグの町並み。レンガ色の屋根が連なる素晴らしい眺めですので、こちらでゆっくり時間を過ごすのがお薦めです。

ドゥオーモ広場に面して隣接する旧宮殿とドゥオーモ

ドゥオーモ広場に面して隣接する旧宮殿とドゥオーモ

写真:Hiroko Oji

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石畳で覆われたドゥオーモ広場の見所はまだあります。それは、新宮殿の向かいにどっしりと構える旧宮殿。ドイツ・ルネサンス様式で建てられた壮麗な建物で、司教の邸宅だったものが、皇帝ハインリヒ2世の宮殿となったものです。彫刻家ワーグナーの手掛けた「美しい門」が中へ導いてくれます。

ドゥオーモ広場に面して隣接する旧宮殿とドゥオーモ

写真:Hiroko Oji

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門を入ると、そこはまさに中世の世界!石畳で覆われた中庭を取り囲むように、半木造の建物が並んでいます。現在はフランケン地方の歴史博物館となっています。

ドゥオーモ広場に面して隣接する旧宮殿とドゥオーモ

写真:Hiroko Oji

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旧宮殿に隣り合うのは、4本の尖塔を持つ大聖堂。後期ロマネスク様式の建造物で、神聖ローマ皇帝ヘンリー2世によって1004年に建てられ、完成は1012年。ところが、1081年の火災で一部が焼け落ちたため、1111年に新たに大聖堂が建てられ、現在見られる姿は、13世紀に完成したものです。

堂々たる外観はもとより、見所はこの中に!貴重な美術品がたくさん所蔵されているのです。先ずは中央階段の間にある、立派な彫刻が施された大理石の棺!これは、皇帝ハインリヒ2世と妻クニグンデ皇后のお墓で、彫刻家リーメンシュナイダーが14年を費やして彫り上げたものです。また、中央階段の柱にある「バンベルクの騎士像」も見逃せません。

市内一望!聖ミヒャエル修道院の庭園とラオホビアのお話

市内一望!聖ミヒャエル修道院の庭園とラオホビアのお話

写真:Hiroko Oji

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さらにお時間のある方に是非足を運んでいただきたいのが、小高い丘の上に建つ聖ミヒャエル修道院。お薦めのわけは、庭園からの眺めが最高!という点。小高い丘の上からですので、新宮殿からの眺めを上回り、葡萄畑に囲まれた市内が一望できます。

市内一望!聖ミヒャエル修道院の庭園とラオホビアのお話

写真:Hiroko Oji

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素晴らしい眺望と共に、手入れが行き届いた、美しいお花が咲く庭園内の散策もお楽しみください。

市内一望!聖ミヒャエル修道院の庭園とラオホビアのお話

写真:Hiroko Oji

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聖ミヒャエル修道院にはビールの醸造所があり、町のビールの歴史の始まりと言われています。特に、バンベルク名物の「ラオホビア」は、昔ながらの製法で造られる燻製ビール。バンベルグでしか飲めない一味変わったビールです。このビールを飲むなら、創業1405年のビール醸造所が経営する有名レストラン「シュレンケルラ」がお薦め!町中の風情ある路地沿いに建つ美しい木組みの建物です。バンベルクでラオホビアを飲むなら、ここ!と言われるほどですので、是非ご賞味あれ!

町全体が見どころともいえるバンベルグ

ここでご紹介スポットだけでなく、美しい木組みの建物やアンティークショップが並ぶ石畳の路地など、どこを歩いてもうっとりするような風景に出会えるバンベルク。「ドイツで一番美しい町」あるいは「フランケン地方のローマ」などと言われ、人気の観光地です。世界遺産の町並みで、名物のビールを味わって、ほろ酔い気分で歩くのも最高となるはず。お近くにいらっしゃったら是非、訪れてみて下さいね。

掲載内容は執筆時点のものです。 2002/08/06−2017/07/16 訪問

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