ローマの絵画鑑賞ならここ!傑作揃い「国立古典絵画館-バルベリーニ宮」

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ローマの絵画鑑賞ならここ!傑作揃い「国立古典絵画館-バルベリーニ宮」

ローマの絵画鑑賞ならここ!傑作揃い「国立古典絵画館-バルベリーニ宮」

更新日:2017/08/22 13:15

阿部 美寿穂のプロフィール写真 阿部 美寿穂 ローマ県公認観光通訳、グリーンアドバイザー、園芸装飾技能士

イタリア・ローマには数多くの博物館、美術館、ギャラリーがありますが、今回は地元でも“名画の館”と呼ばれる、コレクションが素晴らしい国立の施設をご紹介したいと思います。ローマの中心部にあるこの美術館は、トレビの泉などの観光スポットからも徒歩圏内でアクセスも容易なことから、ローマ観光のスケジュールの中に是非とも組み込んでいただきたい場所の一つです。それでは内部を一つずつご紹介しましょう!

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バロックの巨匠による建物自体が芸術作品!

バロックの巨匠による建物自体が芸術作品!

写真:阿部 美寿穂

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絵画を中心とした美術品を展示する国立古典絵画館(Galleria Nazionale d’Arte Antica)は、ローマには今回ご紹介する「バルベリーニ宮(Palazzo Barberini)」と「コルシーニ宮(Palazzo Corsini)」の二つがあります。

「コルシーニ宮」は、下町と呼ばれるローマの西側のトラステヴェレ地区にあり、主に海外の作家の作品や17世紀以降の作品を所蔵しています。一方、「バルベリーニ宮」は12世紀〜18世紀までのコレクションを展示しています。コレクションの充実度と、美術館までの行き易さの総合点を比較すると、おすすめは断然「バルベリーニ宮」の方です。

バルベリーニ宮(写真参照)は、地下鉄A線のバルベリーニ駅のほぼ真上にあります。バルベリーニ駅を降りると、駅上の広場がバルベリーニ広場となっており、そこから歩いてすぐで到着です。“バルベリーニ”が地下鉄駅や広場の名称にもなっているように、この周辺一帯を、ローマ教皇などを輩出したローマの名門バルベリーニ家が所有していました。

このバルベリーニ宮は、1627〜1629年に教皇ウルバヌス8世の命により、建築家カルロ・マデルノと助手のフランチェスコ・ボロミーニにより建設が始められました。その後、ジャン・ロレンツォ・ベルニーニとボロミーニにより完成となります。ベルニーニとボロミーニと言うバロック時代を代表する巨匠のコラボレーションによって実現したバルベリーニ宮は、建物の内外とも素晴らしい建築の美を楽しめます。美術品だけではなく、内装部分や階段などにも足を止めてご覧下さい!

バロックの巨匠による建物自体が芸術作品!

写真:阿部 美寿穂

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美術館の美しいイタリア式庭園。完成当時は、“リスボンのオレンジ”や“インドの黄色いジャスミン”など世界の珍しい植物が集められ植栽されていました。内部の見学後、お庭にも足を延ばしてみましょう!

名作が揃う小さなお部屋達

名作が揃う小さなお部屋達

写真:阿部 美寿穂

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1895年に創立した国立古典絵画館は、現在、1〜3階部分にコレクションが展示されています。見学出来る面積はそれ程広くはありませんが、連なる小さなお部屋に約1450の絵画、2100の彫像などのその他の芸術作品が所狭しと展示されています。

所謂“傑作”と呼ばれる作品も多い為、出来れば訪問前に、事前にガイドブックで見逃してはならない作品をチェックしておくと良いでしょう。絵画館がビジターに鑑賞をおすすめする傑作は、絵画では全部で107あります。入場するとすぐ右側に、絵画館のガイドブックやお土産などを売る小さなスペースがありますので、見学前にこちらでも購入が出来ます。

名作が揃う小さなお部屋達

写真:阿部 美寿穂

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マニエリスム期の絵画の部屋(第17室)。エル・グレコなどの作品が並びます。

名作が揃う小さなお部屋達

写真:阿部 美寿穂

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シエナ派とレオナルデスキの画家の部屋(第13室)で熱心に見入る見学者。レオナルデスキとは、レオナルド・ダ・ヴィンチを追随する画家達のこと。

見たことのある有名な作品がずらり

見たことのある有名な作品がずらり

写真:阿部 美寿穂

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それでは少し、絵画館での目玉作品をご紹介しましょう。

こちらは前述のベルニーニによる、ローマ教皇「ウルバヌス8世の肖像」です。ベルニーニは1598年にイタリアに生まれ、ローマで50年以上の長きに渡り、建築や彫刻作品など様々な分野で多くの傑作を残しました。ローマでは、教会や広場、噴水などを通して、その名作の多くが無料で鑑賞できます。美しく質の良いもの、価値のあるもの、“本物”が誰の手にも届くところにあるのが、イタリアの魅力でもあります。イタリアは2017年7月にユネスコ世界遺産の53カ所目をリストに加え、世界遺産登録数世界一を更新しました。

この時代は、ベルニーニなどのバロック美術を代表する芸術家達がローマで大活躍した為、ローマがバロックの舞台(バロックの都)と呼ばれるようになりました。17世紀に開花したバロック美術には、ダイナミックな動きや強烈なコントラスト、装飾の過多さなどが見られます。このバルベリーニ宮も建築デザインに曲線的な部分が見て取れるのが分かります。人によって好みははっきり分かれる美術様式と言えますが、視覚的に劇的な効果が狙える表現方法です。

この「ウルバヌス8世の肖像」は、肖像彫刻の最高傑作とも言われ、教皇の静かな表情からは細やかな心理描写が感じ取られます。

見たことのある有名な作品がずらり

写真:阿部 美寿穂

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カラヴァッジョの「ホルフェルネスの首を切るユーディット」(1595〜1600年)。

見たことのある有名な作品がずらり

写真:阿部 美寿穂

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ラファエロの「フォルナリーナ(パン屋の娘)」(1520年頃)。おそらくラファエロの婚約者と言われています。

ここでしか見れない!美しいコルトーナの天井画

ここでしか見れない!美しいコルトーナの天井画

写真:阿部 美寿穂

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バルベリーニ宮のもう一つの素晴らしい見所は、巨大なフレスコ画があるお部屋(大広間)です。こちらは1632〜1639年に建築家・画家のピエトロ・ダ・コルトーナが「神の摂理の勝利」をテーマに、天井いっぱいに描きました。ベンチに座って上を見上げながらゆっくり鑑賞する人の多いお部屋です。

運命の女神を中心に描かれる登場人物達のリアルでダイナミックな動きは、見ている私達も天上に引き上げられてしまうかの様な錯覚を引き起こします。

ここでしか見れない!美しいコルトーナの天井画

写真:阿部 美寿穂

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中央やや奥よりに見えるブンブン音を立てて飛んでいそうな丸々と太った三匹の蜂。蜂はバルベリーニ家の紋章です。この辺り一帯を所有していたバルベリーニ家は、近くにかわいらしい「蜂の噴水」も残しています。(ヴェネト通り)

美術鑑賞には外せないスポット

「国立古典絵画館-バルベリーニ宮」近くのバルベリーニ広場には、バロック時代に活躍した最後の万能の人とも言われる、巨匠ベルニーニによる「トリトンの噴水」があります。ほら貝からプシューッと水を噴き上げる海の神トリトンを、かわいい四匹のイルカ達が尾っぽで支える有名な噴水です。

また、このバルベリーニ広場からは、フェデリコ・フェリーニ監督の映画「ドルチェ ヴィータ(甘い生活)」の舞台となったエレガントなヴェネト通りが延びています。この通りの両側には、高級ホテルやカフェ、レストランなどが立ち並び、一歩足を踏み入れれば、洗練された雰囲気を味わうことが出来るでしょう。

様々な観光スポットに近接する「国立古典絵画館-バルベリーニ宮」は、アクセスも容易で、滞在中に一回は覗いてみたい、名作ばかりが集まった絵画館です!

* イタリアでは2014年7月以降、文化財・文化活動と観光省などが「文化遺産はみんなで享受しよう!」をモットーに次々と改革を打ち出しています。
特にローマでは、国営、市営の両方のレベルの施設の入場についての規定が改正され、「国立古典絵画館-バルベリーニ宮」は毎月第一日曜日は入場料が完全無料となっています。ただし、館内でその期間に特別展が行われている場合は、特別展見学料が必要です。

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/05/07 訪問

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