岡山県新見市豊永赤馬の「満奇洞(まきどう)」は、1957年(昭和32年)に岡山県指定の天然記念物となりました。数ある岡山県の鍾乳洞の中でも、とても有名な場所となっています。
無料の駐車場から、車両進入禁止となっている舗装された坂道を200m程徒歩で上がりますが、鍾乳洞までのちょっとした足慣らし。
坂の途中には券売機がありそこでチケットを購入。さらに上がっていくと、洞の入り口付近に係員のいる詰所が左側にありますので、そこでチケットを見せましょう。
満奇洞の発見は江戸時代。漁師が狸を追っていて偶然発見したと伝えられており、岡山県の鍾乳洞の中では発見が古い場所となっています。
満奇洞という名称の由来は、有名な歌人である与謝野鉄幹・晶子夫妻によるもの。1929年(昭和4年)にこの地を訪れた夫婦が「奇に満ちた洞」と称えたことから始まったのです。
ところで同じく新見市には「井倉洞」がありこちらも有名です。しかしながら井倉洞は階段が多く高低差があります。それに比べて満奇洞は上り下りがほとんどありません。そして全長は450mと手ごろと言えるでしょう。時間にして約30分の観光となります。
中で様々な鍾乳石を観察することが出来ますので、足元に注意しながら進んで下さい。
鍾乳洞に入って最初に感じるのは温度の低さ。特に夏場ならその温度差は大きいものがあります。洞内の温度は常時14度〜15度。観光の後半になってくれば寒いと感じるかも知れませんので、必要に応じて長袖を準備しておくことをお勧めします。
それでは見どころをいくつかご紹介します。こちらは千枚田と呼ばれる場所です。日本屈指のリムストーン(畦石)で囲まれた場所です。映画のロケでも使用されました。
美しき泉水。ライトアップが印象的な場所です。低い姿勢で撮影する必要があるので、動く際には周囲に注意をしましょう。
見どころはかなり多く、ナイアガラの滝、見返の石、奥の院、恋人の泉、乙姫と浦島、ケルンの寺院等、じっくりと観光をして歩けるのです。
洞内を進んでいくと朱色の橋が見えてきます。周囲はあまり明るくない場所ですが、それだけ朱色が目に飛び込んで来るように感じられるのでは。見方によっては昔の日本のように見えるかも知れません。
更に進むと今度は照明をふんだんに利用した竜宮橋に到着。橋の左右に広がる鍾乳洞内の水に映る光と合わせ、神秘的な雰囲気を感じることが出来るでしょう。
この辺りは、満奇洞の中でも多くの人が足を止める撮影スポットです。ぜひとも、納得の1枚を撮影してみて下さい。この後、洞内を進んでいくと先に歩いてきた道に繋がり、内部を一周したことになります。最後まで足元に注意しながら、進んでください。
いかがでしたか。美しいライトアップの中に細い道や広い空間、様々な変化を見せる満奇洞は、鍾乳洞の面白さが詰まっていると言えるのでは。
映画のロケ地として知名度が上がり、LEDのライトアップで幻想的な美しさを加えた満奇洞。夏は涼しく、寒い季節なら逆に心地よい温度と言えるこの場所で、楽しい時間を過ごして下さい。
なお、近くには全長1200mも楽しめて、出口付近には恋のパワースポット・阿里佐の宮がある「井倉洞」も。この機会に足を運んでみてはいかがでしょうか。
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(2024/4/19更新)
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