横須賀美術館は、横須賀市の市制施行100周年記念事業の一環として、2007年4月に開館しました。
美術館の正面に広がるのは海に面した芝生の「海の広場」です。ここでは年に数回、子どもも大人も参加できるイベントがにぎやかに行われます。写真の手前はレストラン、奥は谷内六郎館です。
「海の広場」には若林奮の鉄の彫刻《ヴァリーズ》があり、その深い谷間を歩いて美術館に行くこともできます。
館内を通って屋上へ行くことができます。ガラス張りのペントハウスには、「恋人の聖地」のプレートが置かれ、望遠鏡で遠くの船を眺めることができます。外に出ると、「屋上広場」があり、屋上から山に向かう芝生の「山の広場」は観音崎の森に続いています。
1階には大きさのちがう3つの展示室があり、そのまま使ったり、つなぎあわせたりして、海外の美術、日本の近現代美術や現代アートなど多彩な企画展を年間6回開催します。
写真はエントランスを館内から見たところです。丸窓からの光がゆらいで潜水艦のなかにいるようです。
地階の所蔵品展は、高い天井が特徴的な回廊式の展示室。約5000点の所蔵品から100点程度をテーマに合わせて選んで展示していて、年間4回の展示替があります。一回りすると、日本の近現代美術史の流れがわかるようになっています。
また、戦後の20年を横須賀市内で暮らした朝井閑右衛門(1901〜1983年)は横須賀美術館にとって重要な作家で、所蔵品展の1室を「朝井閑右衛門室」とし、テーマを設けて展示替えをしています。
本館から海に突き出したような長い建物が「谷内六郎館」です。谷内六郎(1921〜1981年)は『週刊新潮』の表紙絵を1956年から26年間描きました。原画約1300枚から展示替えごとに50点程度、テーマに合わせて、谷内が書いた言葉とともに展示しています。
昭和の懐かしさがある作品には、ほのぼのとした子どもを描くことが多く、表紙が描かれた時代を思い出させます。
細長い展示室には小さな丸窓があり、海に向き合う休憩スペースもあります。中庭を抜けたところに四角い展示室もあります。
海を見ながら食事ができるイタリアン・レストラン「アクアマーレ」は、地元の野菜や魚の素材を大切に調理しています。テラス席では、海風や森の木のにおい、鳥の声も味わえます。美術鑑賞や散策に疲れたら、海を眺めながらちょっと一休みしてはいかがでしょうか。
美術館を入ってすぐ右にあるミュージアムショップ。展覧会のカタログや絵葉書、美術関連の書籍や収蔵品のグッズなどはもちろん、海や展覧会にちなんだ、今ここでしか手に入らない品物や美術館のオリジナルグッズもあります。プレゼントを探すのにもお勧めです。
図書室では、画集、美術図書、美術雑誌、各地の美術館の展覧会カタログなどを無料で自由に閲覧できます。収蔵作品の情報を検索することもでき、知的好奇心と探究心を満たす場です。展覧会にちなんだ書籍もまとまって紹介されています。
エントランスから、らせん階段を上ると椅子が並んだ自由空間。講演会、コンサートや、映画会、イベントの観客席にも早変わりします。このらせん階段は図書館や屋上にもつながっています。
らせん階段そばの情報コーナー。美術館のパンフレットや横須賀市内の文化情報が満載です。
■無料スペースを利用しましょう
観覧料がいらないのは、1階のエントランスホール・ミュージアムショップ、2階の図書室・情報スペース、屋上広場・ペントハウスです。
■誰にでもやさしいバリアフリー設計
託児サービス、障害者、高齢者、乳幼児むけのサービスが用意されています。ホームページにていねいな案内がありますので、お出かけにチェックしてみてください。
■イベントもたくさん
ギャラリートークやワークショップなど盛りだくさん。当日参加できるものと事前申込が必要なものもあります。
■散策にも最適
美術館を通り抜けて、観音崎公園に出ることもできます。「横須賀美術館おたのしみマップ」を頼りに、最寄り駅の浦賀駅、馬堀海岸駅から散策もできます。
でかける前にWebで確認しましょう。
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