写真:八岳木 流泉
地図を見る八ヶ岳海尻温泉は、南佐久郡の南牧(みなみまき)村に湧いています。その源泉を引くのは、宿泊施設「灯明(とうみょう)の湯」。平成11(1999)年に開業した新興の宿で、白壁の蔵を思わせる立派な外観が目印です。
灯明の湯の由来は江戸時代の元禄年間に遡ります。同時期、火災の被害に遭った善光寺再建のため、南佐久郡地域からの木材伐採が進んでいました。夜の作業で皆、不便を感じていたところ、不意に大岩が光り始め、手元を照らしてくれました。その後、地域の人々はその岩を「灯明の岩」としたそうです。そこに因み、灯明の湯の名前が付けられました。今では、館内に灯明観音なる観音様も安置しており、地域の人々の信仰を集めています。
灯明の湯へ車でアクセスする場合は、中央自動車道の「須玉」インターや、上信越自動車道から中部横断自動車道を利用すると便利です。公共交通機関の場合は、JR小海線の「海尻」駅が最寄りです。
写真:八岳木 流泉
地図を見る灯明の湯の源泉は、32℃と低めのナトリウム・マグネシウム-炭酸水素塩・塩化物泉です。浴室は男女別の内湯と露天風呂です。内湯にはサウナもあり、地元の住民から旅行者まで幅広く利用しています。内湯は石造りで、大きめの主浴槽と、小さな源泉風呂の二種類があります。主浴槽は加温をしますが、ボイラーではなく熱交換というシステムを用いています。それにより源泉が空気に触れないため、酸化や劣化をせずに効能豊かな湯浴みが楽しめるのです。
写真:八岳木 流泉
地図を見る魅力的なのは、小さな浴槽の源泉バイブラバスです。湯温はぬるく、長湯も可能。バイブラの水流が適度に刺激的で、一度入るとクセになってしまいます。冷たい源泉も常時注がれており、サウナ用の水風呂としても利用されています。一般的な水風呂ほど冷たくないため、体への負担がかからないと評判です。
写真:八岳木 流泉
地図を見る灯明の湯の露天風呂は、岩で組まれた大きなものです。何よりの特徴は、32℃の源泉がそのまま掛け流しで入れられているという点。入ってみると、湯温はほぼ水と同様で、結構な冷たさです。それでも、長く入っていると非常に心地良く、源泉の効用か、温かさも感じてきます。さらに面白いのは、アメンボが泳いでいるという事実。熱いお湯でもなく、刺激の強い泉質でもなく、まさに自然界で湧いたままの泉だからこその自然景です!アメンボと一緒に入る温泉など、他にありませんね!
写真:八岳木 流泉
地図を見る露天風呂からは、眼前の田んぼと八ヶ岳の遠望を楽しむことができます。風が吹けば涼しく、陽が射せば暑い。そんな自然そのままの露天風呂を楽しむならば、灯明の湯に決まりです!
灯明の湯の大きな魅力は、内湯の源泉バイブラバスと源泉そのままの冷たい露天風呂です。交互に入り分けてゆっくり過ごせば、あっという間に時間が経ってしまいます。宿泊すれば、イワナ料理や佐久のコイなど地元の恵みもたくさん!立ち寄り利用で行くも良し、宿泊目当てで行くも良し!どちらを選択しても、自然あふれる素晴らしい旅が待っています。
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(2024/4/18更新)
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