懐かしの日本情緒にほっこり!江の島「旅館紀伊国屋」

懐かしの日本情緒にほっこり!江の島「旅館紀伊国屋」

更新日:2017/08/22 20:35

鎌倉 万里子のプロフィール写真 鎌倉 万里子 かながわ案内人、宿研究家
東京から電車で一時間ほど、駅を下りればすぐ目の前、という絶好のロケーションにある江の島。島のほぼ中心にある江島神社は千年以上もの歴史があり、昔から多くの人々の信仰を集め、現在も参拝客で賑わっています。

そんな江の島の入口そばに、姿を変えず明治大正昭和と時を超え、人々に愛されている日本旅館「紀伊国屋」があります。その親しみやすい日本情緒に、あなたも日常の疲れを忘れてほっこりと癒されませんか?

小田急片瀬江ノ島駅を降りてすぐ

小田急片瀬江ノ島駅を降りてすぐ

写真:鎌倉 万里子

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旅館紀伊国屋は江の島へ渡る江の島弁天橋のすぐそば。そして江の島は、小田急片瀬江ノ島駅下車すぐ目の前に位置しているという大変アクセスの良い場所にあります。

竜宮城をイメージしたなじみあるこの駅舎は、完成した1929年から長年親しまれてきましたが、約90年ぶりの2017年に建て替えをする事が決まりました。

小田急片瀬江ノ島駅を降りてすぐ

写真:鎌倉 万里子

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駅を出てすぐ、境川にかかる弁天橋を右側に江の島を眺めながら渡ります。電車を降りてこんなにもすぐ海が目の前の駅は、なかなか他にありません。橋を渡るとすぐそばに「片瀬江の島観光案内」が見えてきます。周辺地図やパンフレットなどを豊富に置いているので、ぜひ利用しましょう。

そこからは、お土産屋や射的屋などが並ぶ風情ある通りに。小田急線片瀬江ノ島駅から徒歩約2分、こんもりと緑が茂る「紀伊国屋旅館」の入口に到着です。江の島の景勝と観光気分を味わいながら宿に着くことができるのも、この宿の魅力のひとつです。

「紀伊国屋旅館」は、江ノ島電鉄(通称江ノ電)江ノ島駅にも徒歩5分と、江ノ島、鎌倉観光には最高のアクセスの場所に位置しています。

明治大正昭和の香り!懐かしさと親しみ感じる館内

明治大正昭和の香り!懐かしさと親しみ感じる館内

写真:鎌倉 万里子

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木々の緑の間を入っていくと、まるで映画の世界にタイムスリップしたかのような、日本情緒あふれる門構えの旅館「紀伊国屋」の建物が。今まで多くの旅人や参拝客を迎え、送り出してきた歴史を感じる風情がいっぱいです。

明治大正昭和の香り!懐かしさと親しみ感じる館内

提供元:紀伊国屋旅館

http://www.kinokuniyaryokan.com/地図を見る

館内は、木材を使った昔ながらのしっかりした作り。階段を上がれば、昔訪れたことがあるかのような懐かしさ。

窓からの景色も江の島周辺の町並がまじかに見え、癒しの空間です。

明治大正昭和の香り!懐かしさと親しみ感じる館内

提供元:紀伊国屋旅館

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畳の部屋でほっこりしながら、多く訪れたであろう古き良き時代からの旅人達に思いを馳せてみましょう。

窓を開ければ通りが近く、海からの潮風を感じることができますよ。

旅館ならではのさりげない心遣いにほっこり

旅館ならではのさりげない心遣いにほっこり

提供元:紀伊国屋旅館

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1階にある食事処は、座敷と椅子テーブル席があり、通りに面して宿泊客以外も食事ができるようになっています。昔ながらの旅館らしい風情ある空間。料理は小鉢までひとつひとつ丁寧な味付け。みそ汁も美味しく、自慢の海の幸も好評です。

翌朝は旅館らしい日本の朝食がいただけます。
英気を養ったら、さあ、朝の海岸を散策しましょう!

旅館ならではのさりげない心遣いにほっこり

写真:鎌倉 万里子

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また、ランチ時には1000円前後でリーズナブルに海の幸がいただけます。飲み放題のドリンクバーがついているので、乾いた喉をたっぷり潤すことができますよ。江の島周辺で海の幸を出す食事処は多いですが、このサービスはかなり珍しいです。

また、この地域では、しらすのほかにアジがたくさん採れますので、ぜひお刺身で。また江の島周辺では貝の焼き物も昔からの名物となっていますよ。

ベビーカーのお母さんをさりげなく誘導したり、忘れ物のお客さんを皆で探している従業員さんの姿に、古き良き旅館の人の温かさを感じ、またほっこり。

旅館ならではのさりげない心遣いにほっこり

提供元:紀伊国屋旅館

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男女別のお風呂は、温泉ではありませんが、ほっこりできる空間。狭すぎず、洗い場も多めで、旅の汗と疲れを流すのに最適です。湯上りにうちわ片手で夕涼みもいいですね。

周辺には歴史を感じるスポットがいっぱい

周辺には歴史を感じるスポットがいっぱい

写真:鎌倉 万里子

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旅館を出て左方向に、江ノ島電鉄江ノ島駅方向へ商店街を歩くと、明治45年創業の玉屋本店の風情ある建物が見えてきます。江ノ電の開通と同時に開業し、江ノ電詣での土産屋として今も昔ながらの味を守り続けている羊羹の老舗店。

名物の“のり羊羹”は当時江の島で採れた青のりを白餡に練りこんだ、素材の味を生かした珍しい逸品。口に入れると磯の香りがいっぱいに広がり、湘南江の島のお土産にぴったりです。1個150円の一口羊羹も店頭で販売しているので、食べ歩きはいかがでしょうか?

周辺には歴史を感じるスポットがいっぱい

写真:鎌倉 万里子

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旅館を出て右側に少し行けば、2,3分で、夏場は大変なにぎわいを見せる藤沢市片瀬海岸に到着。そして、明治時代につくられた海岸と江の島を結ぶ江ノ島弁天橋を散策しながら10分ほど渡れば、新鮮な魚介の飲食店やお土産、話題のグルメなどが軒を並べる江の島入口に到着です。

パワースポットとしても有名な江島神社へと続く仲見世通りは、お土産店、飲食店、旅館などが並び、どこも日本の昔ながらの風情一杯で、誰もが子供の頃にもどったように、何だかわくわくしてしまいますね。

入口の「青銅の鳥居」は文政4年に建てられた古いもので、藤沢市の指定文化財になっています。

周辺には歴史を感じるスポットがいっぱい

写真:鎌倉 万里子

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参道を楽しんで進むと、左側に島唯一の郵便局、江ノ島郵便局がひょっこりと現れます。通りの店になじんだ可愛らしい郵便局ですのでお見逃しなく!キャッシュコーナーもあるので、お土産を買いすぎた時にも便利ですね。

郵便局の前にあるポストは、明治20年頃に使用されていた角型の黒いポストの復刻版。懐かしい日本の風景にここでも出合う事ができました。

また、お勧めは、ここの郵便局だけの風景印。冨士山と江の島、ヨットの湘南らしい風景をモチーフにした消印には日付も入っていますので、官製はがきを購入して押してもらえば、とってもレアな旅の記念になりますよ。

紀伊国屋旅館に宿泊して、江の島の歴史、魅力を再発見!

新しい飲食店が急激に増え、ゲームイベントなどで人々が殺到するニュースも聞かれ、何かと話題の江の島。何だかいつも駆け足で訪れてはいなかったでしょうか?

いつもは日帰りしてしまう江の島周辺を、ゆっくりと一泊して、いつもとは違う目線で散策してみては?

情報が次々と生まれ、それを追いかけなければと疲れ気味の現代の私達。明治からの時代を超えて、そのままの姿で現在も営業している紀伊国屋旅館の姿は、ちょっと立ち止まって周りをゆっくり見回すゆとりと癒しを、きっと与えてくれるはず。

昔ながらの日本情緒っていいな。大切だな、と改めて思うことができるはずです。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2017/08/03 訪問

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